ブロムシュテット/N響(2021/10/17)
2021年10月17日(日)14:00
東京芸術劇場コンサートホール
指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット
NHK交響楽団
(第1939回定期公演 池袋Aプログラム)
ヴァイオリン:レオニダス・カヴァコス
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番~ルーレ(アンコール)
ニールセン:交響曲第5番
最初にブロムシュテットさんとカヴァコスさんがステージに登場し、楽団員さんが出てくるのを迎えるというスタイルにちょっと驚きました。
演奏終了後も、楽団員さんが引き上げるのを見送った後で、ブロムシュテットさんとカヴァコスさんが退場。
鳴る止まぬ拍手にカヴァコスさんがステージに出てきましたが、ソリストのソロ・カーテンコールというのは初めて見たような??
ブラームスでのブロムシュテットさんの音楽は、もちろん円熟は感じますが、全く枯れていない。老大家の音楽ではなく、スピード感もあり、ある意味、爽快感をももたらす。
カヴァコスさんもソロの音も研ぎ澄まされていて、オケともピッタリ。
会場の集中力、静寂も素晴らしい。
後半のニールセンは、この複雑に絡み合う音を平等に鳴らしながら全体としての調和を構築し、ある意味、格調高く演奏された印象。
ブロムシュテットさんのニールセンは、かなり前(たぶん20世紀)に、4番を聴いた記憶があり、あのときも、保守的な客層のNHKホールの客席が大喝采だった記憶があります。
ブロムシュテットさんの音楽は進化し続けているので、この2021年には2021年のニールセンがあると思った方が良いですが、体感できて幸せ、居合わせて幸せ!の演奏でした。
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