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2007年5月19日 (土)

テミルカーノフ/読売日本交響楽団(2007/5/19)

2007年5月19日(土)18:00
東京芸術劇場
ユーリ・テミルカーノフ指揮
読売日本交響楽団

ピアノ:ウラディーミル・フェルツマン

ブラームス:ピアノ協奏曲第2番
ブラームス:交響曲第4番
ブラームス:ハンガリー舞曲第1番(アンコール)


ロシアの指揮者ということで、ついつい何かロシア的なものを期待してしまうのですが、聴いていくうちに、そういう先入観は無意味であることがわかりました。
プログラムの紹介文によると、前回の客演時にもドイツ・オーストリア音楽(「カルミナ・ブラーナ」「巨人」)を取り上げ、聴衆、批評家、楽員から絶大な支持を得たとのこと。

「音楽の友」6月号には、4月のスクロヴァチェフスキの演奏会の批評に「前任者によって築き上げられたこの楽団の精緻な合奏力が、わずか2週間のうちに消え去ってしまっていることには些かの危惧を抱かずにはいられない」というネガティブな論調の記事が載っていました。
でも、この日の演奏を聴いた限りでは、私は「絶好調を持続している」と感じました。奏者の大半が体を揺らしての熱演!
テミルカーノフの視線はあまりオケの方を向かず、半分以上は楽譜に目を落としていましたが、ときどき顔を上げたときの視線は鋭い。
こういう正攻法のドイツ音楽を演奏するのなら、今度はベートーヴェンを聴いてみたいものです。

前半のピアノ協奏曲の独奏のフェルツマンについても、数日前の朝日新聞にリサイタルの批評がネガティブな論調で載っていました。
いわく「「なるほど」と手を打ちたくなる瞬間があまりないのである」「有無を言わせぬ絶対的な説得力が、そこに欲しいと思った次第である」ですって。
でも、フェルツマンの演奏を聴くと「それがどうした」という気になってきます。音はきれいで、迫力があって、聴いていて楽しい。
ピアノが埋没することのない交響曲のようなピアノ協奏曲を、私は何の不満も感じずに聴き通しました。

交響曲の後には、アンコールにハンガリー舞曲第1番。
全てブラームスの曲で締めくくり、一貫性を保ったプログラムで、嬉しくなりました。

帰りの長いエスカレーターで「(読響が)アマチュアオーケストラのように(ひたむきに)演奏するなんて!」と話していた人が居ました。
良い演奏の後のロビーは、聴衆の顔がみんな輝いています。

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