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2007年5月26日 (土)

飯守泰次郎/東京シティ・フィル(2007/5/26)

2007年5月26日(土)15:00
ティアラこうとう
飯守泰次郎 指揮 東京シティ・フィル
チェロ:新倉瞳

團伊玖磨:管弦楽のための「飛天繚乱」
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲
リムスキーコルサコフ:交響組曲「シェエラザード」


5月15日の矢崎彦太郎さん指揮の定期演奏会が良かったので楽しみにしていました。
こちらも「ティアラこうとう定期演奏会」と題していますが、S席が3,500円と、オペラシティでの定期(S席6,000円)に比べて安いのが嬉しいです。

開演前にロビーでプレコンサートがあり、金管五重奏で短い曲が3曲が演奏されました。
「マウラー作曲、12の小品集から3曲」と書いてありました。
1メートルくらいの至近距離で聴きましたが良い音で、珍しい曲を楽しめました。

「ティアラこうとう」へ行くのは、今回が初めてでした。
席は1階のE列を取ったので「前から5列目だな」と思っていたら、A~B列は使っていなかったので、3列目でした。
「ちょっと前過ぎたかな?」と思いましたが、音は問題ありませんでした。(視覚的には指揮者、ソリスト、オケの奏者を間近で見れる席です。)
座った席が前方だったので断言できませんが、
(NHKホールだって、1階席前方は良い音がしますからね)
このホール、オケを聴くのは比較的響きの良いホールだと思いました。
クラシック専用ホールでない場合、いわゆる“市民会館”的な音のするホールが多いのですが、このホールは残響もあり、しかも座席数が1300席なので、最後列からでも舞台は見やすいようです。
ホームページに書いてある「音楽演奏、特にオーケストラ演奏に主眼をおいた音響効果を最も重要視した設計となっています。」というのは、たぶん正しいと思います。
次回はいつになるかわかりませんが、もう少し後ろの方、あるいは2階席に座って聴いてみたいと思います。

さて、本番の1曲目は、1991年完成とのことですが、現代音楽の割には耳に優しい曲。
私のレベルでは、とらえどころがわからずに終わってしまいました。

2曲目のドヴォルザークは、新倉瞳さんのソロがどのようなものか、興味がありました。
CDを1枚出していて聴いたことはありますが、小品集でしたので「真価は大曲で」と思っていました。
実は、容姿が良いのでアイドル的に売り出さているようにも感じていて、半信半疑で聴きに行ったのですが、スケールの大きさにびっくりしました。
まだ、大学4年生とのことですが「学生の演奏」の域は、はるかに凌駕しています。
ところどころ、ちょっと力んでしまったような箇所がありましたが、弾き込み、場数を踏むことによって、さらに良い演奏になることでしょう。将来が楽しみな大器の卵だと思いました。

ところで、このドヴォルザークにおける飯守泰次郎さん指揮のオケが、なかなかの迫力でした。「伴奏」ではなく、かと言って「競争曲」でもなく、ソロを盛り立てながらシンフォニックに自己主張をした演奏で、このコンビでドヴォルザークの交響曲を聴きたくなるほどでした。
もしかしたら、新倉瞳さんも、この飯守さんの指揮に感化を受けての好演だったかもしれません。

休憩後のシュエエラザードも、オケは好調を持続しました。
飯守さんというと、つい「ドイツもの」という先入観をもってしまいますが、そういう先入観が無意味だというのは、先日のテミルカーノフ指揮のブラームスで思い知りました。(今日は逆ですね。)
オーケストラのゴージャスな響き、歌うところは歌い、歯切れの良いところは歯切れ良く、45分間の音による絵巻を楽しみました。

コンサートマスターの戸澤哲夫さんのソロが見事。
シェエラザードはもちろんですが、ドヴォルザークの3楽章でチェロと掛け合いになる部分など、ソリストよりも存在感があったくらいです。

東京シティ・フィルには、何年も前に聴いたときの記憶、印象から「まだ発展途上」という先入観をもってしまいましたが、昨年の11月に聴いた演奏会と、この5月に聴いた2つの演奏会によって、そのイメージは完全に覆りました。

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