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2007年5月 3日 (木)

第6日(ウィーン第5日)(4)♪フォルクスオーパー『こうもり』

2007年5月3日(木)19:00
フォルクスオーパー
ヨハン・シュトラウス2世/喜歌劇『こうもり』


一番最初に旅行のプランニングをしたときは、5月3日にウィーンを発って帰国する計画でした。1日延ばしたのは、この『こうもり』を聴くためです。
(さらに2日延ばして5月5日のアーノンクール/ウィーン・フィルを聴くという選択肢もありましたが、さすがにそこまでは出来ませんでした。チケットは買おうと思えば、正規ルートで定価で買えましたが…。)

昼間の町歩きの後、ホテルに帰ってひと休みし、夕方にフォルクスオーパーに向かいました。「ウィーン西駅」周辺のホテルの良いところは、フォルクスオーパーにも地下鉄1本で行けることです。
その地下鉄6号線(U6)はかなり混んでいます。
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地下鉄なのに路面電車の車両が走っているのが面白い。路面電車の車両と普通の地下鉄の車両が連結されているものもあります。しかも、私の乗った区間では、大半が地上を走っていました。「西駅」から6駅目で、フォルクスオーパーの最寄り駅に着きました。ウィーンにしては、かなり長距離を乗った感じがしました。

まだ時間があるので、劇場の周りを一周してみたり、写真を撮ったりして過ごしました。
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ウィーンの中心部からはかなり離れている場所ですが、周囲はにぎやかなところです。
開演前は、かなり頻繁にタクシーが観客を乗せてきます。地下鉄や路面電車の駅もすぐ近くなのですが、ウィーンの中心部から来る人はタクシーで来る人が多いのでしょう。
終演後もタクシーが何台か客待ちしていました。ムジークフェライン、コンツェルトハウス、シュターツオーパーでは見られなかった光景です。

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開演前にロビーで、シーズンプログラムと今日のプログラムを、それぞれ1冊ずつ買いました。
シーズンプログラムの中に、2008年5月の日本公演について書かれた2ページを見つけました。演目はこの日と同じ『こうもり』と、スッペの『ボッカッチョ』(Boccaccio)、フロートー(Flotow)の『マルタ』(Martha)という珍しい演目が予定されています。
会場は東京文化会館とあり、「1961年に開館」のようなことが書いてあるようです。
「1982年、1985年、1989年、1993年、1999年にも日本公演を行った」というようなことも書いてあるようです。私は、神奈川県民ホールで、カールマンの『チャールダーシュの女王』を観た記憶があります。あれはすごかった!
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この日の席は、1階席12列目のやや右寄り。価格は50ユーロです。
シュターツオーパーの5階席とほぼ同じ。安いですね。
(PARKETT RECHTS  Row:12  Seat:11)

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今日も日本人が多い!
席についたら隣も日本人。特に話しかけることはしませんでしたが、一生懸命に(?)フッフッフッと笑っていて(笑おうとしていて?)、感心しました。
オペレッタはセリフが多く、私はドイツ語がわからないので、なかなか笑うことが出来ませんでした。会場がドッと沸いているときにキョトンとしているのも、ちょっとつらいものです。(その隣の日本人も、演技の仕草では笑っているものの、セリフでは笑っていないようでした。)
字幕は舞台上方に映写されで、1階席からは見にくいです。
日本のように、舞台の両サイドにある方が見やすいのですが、縦書きが出来る日本語と違って、縦書きの出来ない英語、ドイツ語では無理ですね。
それに、日本のようにセリフ全部を字幕で映写しているわけではなく、時々「○○が□□している」というような説明だけになっていたりします。

それから、20代の頃に、カルロス・クライバーの『こうもり』のレーザー・ディスクを繰り返し繰り返し見過ぎて以来、なかなか『こうもり』の実演は心から楽しめません。
日めくりカレンダーの31日をめくると32日が出てくる場面など、一回笑えば、次からはもう笑えません。

そうは言うものの、「私の妻」「いや、彼の奥さん」「彼の奥さんは私の妻だ」「君たちは奥さんを共有しているのか?」などと言う場面は、私でもドイツ語で多少わかったので、知っていても、思わずニヤリと笑ってしまいました。
セリフがわかれば、何回観ても楽しいのかもしれません。

…と、ややネガティブなことを書き始めてしまいましたが、音楽は文句なしに楽しかったです。本当に「楽しい」という言葉がピッタリの音楽。オペレッタを上演する喜びに満ちた演奏、演技、歌唱でした。

会場の音響は、ここでも残響はあまりありませんが、ホールが小さい分、シュターツオーパーより良い響きに感じました。
でも、外を路面電車が通ると、ゴーっという音が劇場の中にも聞こえました。これはウィーンに来て初めての経験です。「ムジークフェラインも外の音が聞こえる」と聞いたような気もしますが、私の聴いた2つの演奏会では、全く気がつきませんでした。もっともムジークフェラインは、この劇場のように、すぐ真横を路面電車が走っているわけではありません。

オーケストラのコンサートマスターは見覚えがありました。
お正月にサントリーホールで開催されている、フォルクスオーパー交響楽団のニューイヤーコンサートに一度だけ行ったことがありますが、そのときもこの人だったような気がします。そのときは、コンマスが(オケのメンバーがノラないので?)結構いらだっていました。私もそのときの演奏は、音が固くて今ひとつに感じましたが、この日の演奏は音楽が生き生きとしていて、とても良かったと思います。コンマスも、この日は、にこやかな顔をしていました。
音色は、ウィーン・フィルのような音ではなく、やや荒い、いわゆる歌劇場のオーケストラの音ですが、歌劇場のオケがノッたときの演奏は本当に楽しいです。
ロビーにオケのメンバーの写真と名前が貼られていましたが、日本人女性が2人含まれていました。
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ここでも指揮者の登場する前に、3回電子音が鳴ります。この仕組みがないのは今回の旅で訪れた会場のうち、コンツェルトハウスだけでした。

『エレクトラ』『さまよえるオランダ人』と、休憩無しのオペラを2晩観ましたが、この日は幕間の休憩が2回あります。
休憩時間は20分程度だったでしょうか。
ロビーが狭いため、劇場の外にも人があふれます。
雨の日とかはどうするのでしょう?
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目の前のカフェにも人がたくさん入って、“フォルクスオーパーのロビー”状態です。
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拍手は早いです。まだ音楽が鳴っていても拍手が始まることがありますし、幕が降り始めるとすぐに拍手が始まります。
また、演奏中、小声でおしゃべりをしている人もいます。
序曲の時など、2階席の方から、まだしゃべっている声が聞こえました。
学生っぽい若い人の団体(欧米人)も来ていましたので、もしかしたらその人たちかもしれません。
みんな、うるさいことは言わず、気軽にオペレッタを楽しんでいる感じでした。

休憩時間に、ロビーでフォルクスオーパーのライブCDを2枚買いました。
「Operette live」と「Operette live2」というCDです。
オーストリア放送協会によるフォルクスオーパーでのライブ録音のようです。
日本に帰ってきて聴いてみると、これが大当たり。楽しい。音も結構良い。
『こうもり』も入っているし、カールマンの『チャールダーシュの女王』も入っています。

2008年の日本公演は、ぜひ観に行きたいと思いますが、チケットの値段はいくらでしょう?
S席がこの日払った50ユーロということは、絶対にないと思います。(^_^)

この日は、「ウィーン西駅」の近くの中華料理屋に行くことも考えていましたが、結局、また、「ウィーン西駅」のスーパーでサンドイッチを買ってホテルに帰りました。
ずっとおいしかったのですが、この日だけはパンが古かったのかパサパサしていて、あまりおいしくありませんでした。最終日にしてハズレでした。

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