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2007年6月15日 (金)

ばらの騎士(新国立劇場)(2007/6/15)

2007年6月15日(金)18:00
新国立劇場
指揮:ペーター・シュナイダー

Rシュトラウス:ばらの騎士


Img_1184




ゴールデン・ウィークに、ウィーン国立歌劇場で「エレクトラ」を聴いたシュナイダーさんの指揮です。
18:00開演なので、定時に会社を出ても間に合いませんので、休暇を取って出かけました。

席は2階最後列の右端。
3階席が屋根になっている場所ですが、新国立劇場なので音響はまあまあ。
鑑賞には問題はありませんでした。

それほどオペラ通ではないので、演出がどうのこうのはわかりませんが、プログラムの冊子によれば、本来の設定は18世紀ですが、このオペラが初演された20世紀初頭の設定とのこと。
でも極端に現代化されているわけでもなく、抽象化されているわけでもないので、素直に楽しむことが出来ました。
歌手についても専門的なことはわかりませんが、私は十分に満足しました。

シュナイダーさんの指揮は面白かったです。
ウィーンで聴いた「エレクトラ」では、「これがウィーン・フィルの母体のオケか?」と思うくらい、荒々しい音を出してましたが、第1幕ではひらすら甘美な音。
私の耳は、ときどき舞台上の歌手から離れ、オケの音に聴き惚れました。
「ウィーン・フィルのような」などと言うと、通の人には軽蔑されそうですが、東京フィルの響きは本当にきれいでした。
しかし、第2幕になって、いろいろな騒動の場面なると、シュトラウスの音楽も荒々しい音楽に変わり、シュナイダーさんの音も一変します。
ウィーンで聴いた「エレクトラ」ほどではありませんが、強奏では「きれいな音」ではなく「迫力のある音」を指向している感じ。
「あ、ウィーンで聴いたのは、こういう音だ」と懐かしくなりました。
第3幕は、前半が荒々しいシュナイダーさん、後半が甘美なシュナイダーさんでした。

真偽は定かではありませんが、Rシュトラウスは生前「リヒャルトならワーグナーだ。シュトラウスならヨハンがいいぞ。」と揶揄されたという話しを聞いたことがあります。
でも、この日の演奏を聴くと、その言葉は揶揄ではなく、最高のほめ言葉のように思えてきます。

各幕とも1時間くらいかかるのですが、その1時間があっという間。
「もう休憩?」「もう終わり?」という感じ。
「終わってほしくない」と思いつつ、4時間の贅沢な“音のご馳走”の時間が終了しました。
オペラのチケットは比較的高価ですが、かかっているコストと、出てくる舞台と音への対価として考えると、決して高くありませんね

終演予定時刻は最初から22時10分となっていましたが、カーテンコールが終わったのは
22時30分頃でした。
シュナイダーさんと主役クラスの歌手には盛大なブラボーが飛び交い、かなり沸いていました。

【作曲】リヒャルト・シュトラウス
【台本】フーゴー・フォン・ホフマンスタール

【指揮】ペーター・シュナイダー
【演出】ジョナサン・ミラー
【美術・衣裳】イザベラ・バイウォーター
【照明】磯野 睦
【舞台監督】大澤 裕

キャスト
【元帥夫人】カミッラ・ニールント
【オックス男爵】ペーター・ローゼ
【オクタヴィアン】エレナ・ツィトコーワ
【ファーニナル】ゲオルグ・ティッヒ
【ゾフィー】オフェリア・サラ
【マリアンネ】田中 三佐代
【ヴァルツァッキ】高橋 淳
【アンニーナ】背戸 裕子
【警部】妻屋 秀和
【元帥夫人の執事】秋谷 直之
【ファーニナル家の執事】経種 廉彦
【公証人】晴 雅彦
【料理屋の主人】加茂下 稔
【テノール歌手】水口 聡
【帽子屋】木下 周子
【動物商】青地 英幸
【レオポルド】三戸 大久

【合唱指揮】三澤 洋史
【合唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

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