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2007年7月13日 (金)

広上淳一/日本フィル(2007/07/13)

2007年7月13日(金)19:00
東京オペラシティコンサートホール

広上淳一指揮 日本フィル
チェロ:趙静(チョー・チン)

ハイドン:交響曲第104番「ロンドン」
モーツァルト:交響曲第38番「プラハ」
プロコフィエフ:協奏交響曲(チェロ協奏曲第2番)


日フィルのオペラシティでの定期演奏会シリーズのラインナップが発表されたときに、「広上淳一さんが「ロンドン」と「プラハ」を振る!」ということで、「これだけは絶対聴きに行く!」と決めていた演奏会でした。
特に、私はハイドンの後期の交響曲が大好きなので、3桁番号の交響曲がプログラムに入っているだけで食指が動きます。
その指揮が広上さんとなると、行かない理由はありません。

そのハイドンは、第1ヴァイオリンが12人の編成。
古楽器の影響はあまり感じさせない堂々たるスケールの演奏で、ベートーヴェンの初期の交響曲を思わせるような迫力です。
弦の音も分厚く、かといって、もたもたした印象はなく、はつらつとしていて、コンサートの最後の曲に置いても良い演奏でした。

次のモーツァルトは、第1ヴァイオリンが10人の編成にスリム化し、一転して古楽器の影響を少し取り入れたような演奏。
アクセントをはっきり付け、きびきびと速めのテンポで進む演奏。
しかし、決して軽くはなく、(飯守泰次郎さんほど重量級ではありませんが)ずしりと響くものを持った演奏でした。
コンサートマスターの扇谷さんも体を揺らしての熱演。
ハイドンに続いて、コンサートの最後の曲に置いても良いと思える演奏が2曲続きました。

先入観でハイドンとモーツァルトのスタイルや編成が逆のように感じてしまいますが、プログラムの冊子によると、「ロンドン」が1795年、「プラハ」が1787年の初演とのこと。専門的なことはよく分かりませんが、年代順に従えば、スタイルや編成は、あっているのかもしれません。

この2曲は至福のひととき。
音の御馳走で満腹になりました。

オペラシティの3階バルコニー席は、視覚的にはともかく、私は音が好きです。
この日は1列目だったので、身を乗り出して広上さんの指揮姿も堪能しました。

さて、そうなると、後半にはベートーヴェンの交響曲あたりを聴きたくなりましたが、時代は一気に下ってプロコフィエフへ。
第1ヴァイオリンが14人の編成になりました。
この曲はロストロポーヴィチのCDを何回か聴いて演奏会に臨みましたが、はっきり言って、まだよく分からないところがあります。
前半に興奮して聴いていたので、ちょっと力を抜いて聴きました。
印象に残ったのは、趙静のチェロの音が朗々と響き渡ったこと。
音の方角としては、私は間接音を聞いているはずですが、そんな不満は全くありませんでした。
演奏が終わると客席はこの日一番の盛り上がり。
この手の曲で客席が沸くなんて、「ロンドン」と「プラハ」を目当てに来た自分としては意外ですが、確かに趙静のチェロの音は圧巻でした。

趙静は、来年2008年の2月22日に、神奈川フィルの定期でハイドンのチェロ協奏曲第1番を弾きます。
平日の夜に横浜まで行くのは厳しいのですが、一応、手帳には書いておこうと思いました。

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