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2007年7月26日 (木)

ルイゾッティ/東響(2007/07/25)

2007年7月25日(水)19:00
ミューザ川崎シンフォニーホール

指揮:ニコラ・ルイゾッティ
東京交響楽団


ヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲
チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」
プロコフィエフ:交響曲第5番
チャイコフスキー:「エフゲニ・オネーギン」から
           ポロネーズ(アンコール)


フェスタサマーミューザ川崎2007のオープニング・コンサートです。
かつては7月下旬から8月いっぱいは、コンサートを聴きに行くことはあまりありませんでしたが、ミューザ川崎が出来てからは、オフ・シーズンが無くなりました。
ミューザ川崎の響きは大好きですし、しかもチケットは安価です。
さらに私は東響のカードを持っているので、ミューザ川崎主催公演は10%引き!
川崎市には税金を払っていないのに申し訳ない…と思いながら、ありがたく楽しませていただきました。

当日は14:30から東京交響楽団ブラスセクションにより、オープニング・ファンファーレが演奏され、15:00から公開リハーサルがあったはずです。
当初は休暇をとって午後から全て楽しもうと思っていましたが、仕事の予定が入って休暇はキャンセル。
なんとか本番の開演前に会場に着くことができました。

1曲目のヴェルディの序曲から、いきなりアクセル全開!
「仕事が延びたら、最悪、後半のプロコフィエフだけでも聴ければいいや」と思っていましたが、聴き逃さないで良かったです。

ルイゾッティさんの指揮は、何かに取り憑かれたかのように体を揺らし、頭を振り、全身を使って激しくリズムを刻んだり、濃厚に歌ったかと思うと、一転して動きを止め、節目節目で合図をする以外は、オケを見守ったりして多彩。
表情もニコニコしたかと思うと、突然厳しい表情になったりして、観ていて飽きませんでした。
広上淳一さんの若い頃の動きもすごかったですが、もしかしたら、その上を行っているかもしれません。
1曲目から、会場からブラボーの声がたくさんかかりました。

2曲目の「ロメオとジュリエット」は、指揮の力の入り具合が音となって出てくる度合いが、他の3曲に比べて多少もどかしい印象を受けましたが、それでも十分に水準以上でした。

3曲目のプロコフィエフの交響曲第5番は大好きな曲です。
この曲のために、この平日のコンサートのチケットを買ったようなものです。
洗練された響きと言うよりは、どちらかと言うと分厚い響きに感じましたが、決して腰が重くはなくて、流れる演奏です。
私の好きなタイプの演奏で、十分に満足しました。
打楽器が活躍する曲なので、打楽器奏者も観たかったのですが、ルイゾッティさんの指揮が観ていてあまりにも面白いので、どちらを観るべきか、目の分配に困りました。

プロコフィエフが全力投球だったのでアンコールは無いだろうと思ったのですが、「エフゲニ・オネーギン」のポロネーズが用意されていました。
ルイゾッティさんは、プロコフィエフのスコアを床に放り投げ、チャイコフスキーのスコアをめくり、演奏を始めました。
スコアを放り投げるのは、個人的にはあまり良い印象ではありませんでしたが、演奏自体は優美で、かつ力強い。
「どこに、こんな力が残っていた(残していた)のだろう?」と思いました。
Img_1673




当初は「開演に間に合って良かった」と思っていたのが、こうして聴き終えてみると、公開リハーサルを聴けなかったのが非常に残念になってきました。

なお、ミューザ川崎の響きは、私は好きですが、この日座った席(舞台後方側)は、今まで座った中で、一番音が来なかった感じです。
6月17日に東響を聴いた席から5メートルくらいしか離れていませんが、ずいぶんと違う音に感じます。
もっとも、サントリーホールでも、P1列とP7列ではずいぶん音が違いますから、当然かもしれませんね。
そうは言うものの「ミューザ川崎の中では」という比較ですので、とりあえず上質な響きの部類です。

正面の最上階(4階席)や、両サイドの3階席は、あまりお客さんが居ませんでした。
空席が目に付きましたが、平日の夜にしては、まずますの入りだと思います。
熱演に、会場はかなりの盛り上がりで、上の方を見上げなければ、ルイゾッティさんには「満場の大喝采」と感じたことでしょう。
オケが登場すると拍手が起こり、休憩前にオケが退場を始めるとまた拍手が起こり、通常のコンサートとは多少お客さんの層が違ったようですが、鑑賞マナーは概ね良好でした。

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コメント

ミューザ川崎がどのようなところかわからずに行ったのですが、なかなか響きの良いホールでした。
指揮者のルイゾッティさんは私にはどちらかというと、プロコフィエフのような曲よりもヴェルディ、チャイコフスキーを得意にされているのではないか、と感じました。

アンコールのやり取りは見ていて面白かったですが、オケが起立を拒否して指揮者への賛辞の拍手をしたのに対して、ならば!えーい!とプロコフィエフ(面倒な曲)を投げて、得意なチャイコフスキーをのりのりで、「オケが凄いんですよ」と指揮なしのパフォーマンス(プロコフィエフでは最初から最後まで拍子をとっていましたから)までつけて演奏してくれたように思ったんですが。

なかなか、茶目っ気のある指揮者だと思いました。

投稿: ぴっぴ | 2007年8月10日 (金) 11時51分

ぴっぴさん、コメントありがとうございます。(^_^)

ミューザは、私も大好きなホールですが、響きは、席によって結構違うことが最近分かってきました。
これからも、いろいろなところに座って、いろいろな響きを楽しめそうです。

投稿: 稲毛海岸 | 2007年8月11日 (土) 01時49分

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