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2007年9月20日 (木)

ボッセ/シティ・フィル(2007/9/20)

2007年9月20日(木)19:00
東京オペラシティコンサートホール


指揮:ゲルハルト・ボッセ
東京シティ・フィル

ヴァイオリン:川畠成道

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
シューマン:交響曲第2番


シューマンの冒頭の音を聴いたときに「あれ、大丈夫?」と思いました。
最近聴いたシティ・フィルの演奏会はみな良かったのでちょっと意外。
でも、その後持ち直し、素晴らしい瞬間は多々あり、面白い響きも体験できたので、手放しで絶賛するわけにはいきませんが、聴きに行って良かった演奏会でした。
ボッセさんの指揮を生で聴くのは1999年以来8年ぶりです。

最初のベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、私はどちらかというと苦手な曲の部類に入ります。
第3楽章は良いのですが、第1、第2楽章は、私にとってはなんとなく相性が悪い。
この日の演奏会は、シューマンの交響曲を聴きたくて買ったチケットでした。
でも、面白いサウンドを聴かせていただきました。
オケは第1ヴァイオリン12人の比較的小編成で、古楽器風のサウンド。
それに対して、ソロの川畠さんは朗々とした音を出し、対照的でした。
でも、水と油というわけではなく、結構面白い響き。
オケの弦楽器の音と、ソリストの出す音の性質が異なるので、独奏が際だつような効果を生んでいたと思います。
第2楽章が始まった後で、1階席中ほどのお客さんが二人、席を立って退出し、そのときにホール内に靴音が響いてしまったのが残念でした。

後半のシューマンでは、もう少し金管(ホルン)に頑張ってほしいと思いました。
冒頭のホルンは音が強すぎるし、きれいとは言えないアクセント。
オケ全体の音としても整理されていない印象で、どうなることかと思いました。
しかし、主部に入ってリズムが動き出すと、弦の頑張りもあって、きれいなサウンドが響き始めます。
オペラシティの音響で聴くこの曲は素晴らしい。
シューマンは前半とは異なり、モダンオケの音です。
編成も、第1ヴァイオリン14人と、少し大きくなりました。
第2楽章も好調を持続し、ボッセさんは第3楽章開始時の指揮棒を振り上げるときに、ニカッと笑いました。
納得のいく出来だったのかもしれません。
第3楽章は、弦楽器と木管楽器は良かったのですが、金管(ホルン)の音には、もう少しニュアンスがほしい感じ。
間合いをほとんど置かずに開始した第4楽章は、再びすばらしい響き。
総じてゆったりした部分はニュアンスが今一歩、速い部分はきれいに鳴っていました。
私の好みのシューマンからすると、少し明るすぎるサウンドのような気もしますが、21世紀のシューマン演奏としては、こういう音も有りでしょう。
そういうわけでこの曲は、全体の6~7割の部分は、満足できる演奏でした。

ボッセさんは年齢を感じさせない音楽。
そして歩き方も全く年齢を感じさせず、ずっと立って指揮をしました。

最後にオケを立たせずに、握手したコンサートマスターの戸澤さんの手を引っ張って舞台の袖に引き上げてしまったのは御愛嬌。
楽員の皆さんは苦笑しながら全員起立し、コンマス抜きで客席に向かって全員で一礼し、お開きとなりました。

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