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2007年10月 8日 (月)

ロジェストヴェンスキー/読響(2007/10/08)

2007年10月8日(月・祝)14:00
横浜みなとみらいホール


指揮:ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー
読売日本交響楽団

ピアノ:ヴィクトリア・ポストニコーワ
オルガン:水野 均

サン・サーンス:「誓い」による3つの交響的情景
サン・サーンス:ピアノ協奏曲第2番
サン・サーンス:交響曲第3番「オルガン付き」


「オール・サン・サーンス・プログラム」は、今年6月にも広上淳一さん指揮のN響で聴きましたが、そのときは前半が「動物の謝肉祭」とチェロ協奏曲第1番でした。
この日は当初、ピアノ協奏曲が第3番と発表されていて、「珍しい曲が聴ける」と楽しみにしていたのですが、比較的ポピュラーな第2番に変更になりました。
しかし、この第2番が素晴らしい演奏でした。
まず、ポストニコーワさんのピアノの音!
ステージ後方のPブロックで聴いていたのに、音が迫ってきます。
かつて、この席で他のピアニストの演奏を、もどかしい思いをしながら聴いたことが何度もあります。
P席でもこの音ですから、1階席中央の席で聴いたら、さぞかし凄い音だったことでしょう。
それに加えて、オケが見事!
この曲の第1楽章はピアノが主役で、オケは伴奏に徹する演奏が多いような気がします。
しかし、この日の読響は、短いフレーズにも雄弁な音で存在感を示しました。
第1楽章のオケ・パートがこんなに魅力的だった演奏は、私は初めて聴いたような気がします。
第2、第3楽章もピアノ、オケともに好調を持続して華麗な第3楽章で曲を締めくくりました。
演奏が終わった後の握手で、ロジェストヴェンスキーさんがコンサートマスターの藤原さんの手を長く、強く、握っていた様子が、オケパートが秀逸であったことを物語っていると思います。

その前に演奏された、一曲目の「誓い」は初めて聴く曲。
プログラムには「約15分」と記載されていましたが、開演前に訂正のアナウンスがあり「約30分」の曲でした。
10分程度の曲が3曲。
ハープにアラビア風のメロディが出たり、チェロのソロがあったりして面白い曲です。
読響の弦の響きが美しい!
初めて聴く曲なので断言は出来ませんが、単なる「珍しい曲の紹介」のレベルではなく、素晴らしい演奏だったのではないかと思います。

休憩後の交響曲第3番は、比較的遅めのテンポの演奏。
個人的には第1楽章は最初は少し違和感がありましたが、スローテンポに耳が慣れてくると、スケールが大きいと感じるようになってきます。
このスローテンポが特に生きたのは第1楽章の後半。
読響の弦の美しさに加え、みなとみらいホールのオルガンの美しい響きで、恍惚感に満たされました。
ロジェストヴェンスキーさんは指揮台を置かずに、ステージに直に立っての指揮。
手を動かさずに、顔を振って指示する場面もあり、あまり動かず、要所要所での指示にとどめているようでした。

…というわけで、演奏は素晴らしかったのですが、残念なのは、私の近くの席のお客さんの鑑賞態度。
母と娘だと思いますが、第1楽章の後半、静かなところで、ひそひそとおしゃべりを始めて唖然。
第2楽章後半のオルガンが強奏で入る場面では、くすくすと笑い出す始末。
せっかくの好演にもかかわらず、私はおそらく憮然とした顔をしていたと思います。
この娘の方は中学生か高校生でしょう。
少し離れた席では、小学校低学年くらいのお嬢さんが、退屈もせずに真剣に、身動きせずに静かに鑑賞していたのとは好対照でした。

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