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2007年10月 7日 (日)

秋山和慶/東響(2007/10/7)

2007年10月7日(日)14:00
ミューザ川崎シンフォニーホール


指揮:秋山和慶
東京交響楽団

ソプラノ:野田ヒロ子
メゾ・ソプラノ:小川明子
テノール:錦織健
バリトン:三原剛
合唱:東響コーラス
合唱指揮:大谷研二

シューベルト:交響曲第7番「未完成」
モーツァルト:レクイエム
モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス(アンコール)

20071007




言うまでもなく、未完の2曲を組み合わせた演奏会でした。
前日のオペラシティでの演奏会は完売おのことですが、この日も9割以上は、席が埋まっていたと思います。

秋山さんの指揮は、昔は「カチッとした縦の線を揃えた演奏」という印象を持っていましたが、最近は、それなりに“流れ”を感じさせる演奏が多いような気がします。
この日の演奏もそういう印象でした。

重量感のある重々しい演奏ではありません。
さりとて、古楽奏法の影響を受けた演奏でもない。
こういう演奏は、聴き手の好みによって好き嫌いが分かれるかもしれませんが、私は楽しみました。

この日の私の席は、Pブロック(ステージ後方側)の前寄り。
指揮者の前に立っていた独唱者の声については、位置関係の上に距離もあり、論じる資格はありませんが、テノールの錦織さんの声は、メリハリがはっきりしていて、くっきりと浮かび上がった印象でした。

東響コーラスが例によって見事。
合唱団については、距離が近かったせいか、音響的なハンディはあるものの、素晴らしさは十分に伝わってきます。
透明感のある澄んだ響きに陶酔しました。
合唱団員は全員黒い服。
女性は上が白のことが多いので、やっぱり「死者のためのミサ曲」を意識してのことでしょうか。

それから、ミューザのオルガンの響きもなかなか良い。
オルガンが前面に出てくる曲ではありませんが、極上のスパイスを添加したようなサウンドでした。

アンコールの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」も、コーラスの澄んだハーモニーは素晴らしい。
「レクイエム」の後にアンコールを演奏することの是非は賛否両論あると思います。
しかし、宗教的なことをあまり意識せずに純粋な音楽として聴く分には、メインディッシュの後の、上等のデザートの雰囲気でした。

それにしても、会場を埋めたみなさん、拍手を始めるのが早いです。
「未完成」も「レクイエム」も、最後の一音が鳴り終わると盛大な拍手が始まります。
どちらも有名な曲なので、みなさん「終わり」は御存知なのでしょう。
フライングというほどではなく、会場全体揃っての拍手なのでちぐはぐ感もありませんが、個人的には、どちらの曲も、もう少し静寂と余韻を楽しみたいと思いました。

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