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2007年11月10日 (土)

スダーン/東響(2007/11/10)

2007年11月10日(土)18:00
サントリーホール


指揮:ユベール・スダーン
東京交響楽団

ヴァイオリン:イザベル・ファウスト


ハイドン:交響曲第9番
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番から(アンコール)
シューベルト:交響曲第8番「ザ・グレイト」

20071110




シューベルトの第3楽章から音が変わったように感じたのは、私の気のせいでしょうか?
第1、第2楽章は、もちろん「水準以上」ではあるものの、今ひとつ音が響いていないような気がしていました。
後半、第3、第4楽章の音の伸び、躍動感は非常に魅力的で、「スダーンのグレイト」として期待される演奏を、十分に体現していたと思います。
この2つの楽章を聴いただけでも「来て良かった」と思いました。

この日、私は体調があまり良くなく、この演奏会に行くかどうか迷っていました。
しかし、ハイドンの交響曲が大好きな私にとって、ハイドンが演奏されるのにチケットを無駄にするわけにはいきません。
「つらかったら、前半だけ聴いて帰ろう」と思って会場に向かいました。
結局、後半まで居ましたが、これは正解でした。

会場に入ると、舞台上にはバロックティンパニが置かれていましたが、ハイドンはティンパニ無し。
その代わり(?)チェンバロが入ります。
後期の、モーツァルト死後のハイドンの交響曲を知っている者にとっては、どうしても「初期の」「かわいらしい」曲と聞こえてしまいますが、プログラムの冊子によると、終楽章にメヌエットを持ってきたユニークな曲のようです。
とりあえず、はつらつとした演奏で、珍しい曲を生で聴けて良かったです。

メンデルスゾーンからはバロックティンパニが加わります。
オケの合奏になると、通常のティンパニとの差は私にはよくわかりませんが、スダーンは9月の「田園」でもバロックティンパニを使っていたので、初期ロマン派くらいまではバロックティンパニを使うのでしょうか。
ファウストは長身の女性で、スダーンと並んでも同じくらいの身長があります。
この人の演奏は、私には「後半追い込み型」のように聞こえました。
第1楽章の冒頭は、音はきれいなものの、やや線の細い音を淡々と弾いているような印象で、「やはり超有名曲で聴衆をうならせるのは難しいんあだろうなぁ」なんて思いながら聴いていました。
しかし音楽が進むにつれて徐々にノッてきて、第1楽章の終盤はなかなかの迫力。
第2楽章を経て第3楽章をチャーミングな表情の音楽で始めると、また徐々に迫力を増し、終盤は大きな手振りでの好演。
圧倒するような強い音ではなく、あくまでもきれいな音ですが、ライブ向きの演奏家なのかもしれません。
1曲聴いただけなので断言は出来ませんが、リサイタルで、もし前半が今一歩だったとしても、最後まで残って聴いた方が良いかもしれません。

満場の大喝采に応えてアンコールにバッハの無伴奏を演奏。
ただ、私としては、メンデルスゾーンの終楽章の、うきうきするような音楽の余韻を消されたようで、あまり嬉しくありませんでした。

メンデルスゾーンのオケパートは、シューベルトの前半の2つの楽章と同じような印象。
もしかしたら、ゲルギエフ指揮の演奏会を2日後(11月12日)に控えて、練習時間の制約があったのかな…なんて勘ぐってしまいました。

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