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2007年11月15日 (木)

ゲルギエフ/マリンスキー歌劇場管弦楽団(2007/11/14)

2007年11月14日(水)19:00
サントリーホール


指揮:ワレリー・ゲルギエフ
マリンスキー歌劇場管弦楽団

ピアノ:イェフィム・ブロンフマン


チャイコフスキー:交響曲第2番 「小ロシア」
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番「戦争ソナタ」
~第3楽章(アンコール)
スカルラッティ:ピアノ・ソナタK.11ハ短調(アンコール)
ショスタコーヴィチ:交響曲第15番
20071114





この日の公演だけを聴いたのなら、一曲目から「さすがはゲルギエフのチャイコフスキー」と思ったかもしれません。
しかし、11月11日に所沢で聴いた5番に比べると、この日の一曲目の2番は、やや緊張感が不足していたように聞こえました。
ゲルギエフさんの指揮も、楽譜に目を落としていることが多く、所沢で見せた、トップ奏者の譜面台に覆い被さるようにして煽る姿は見られません。
演奏中に髪を掻き上げる頻度もずいぶん低い。
もちろん、ところどころ「さすが!」と思わせる場面はあります。
日本のオケの定期演奏会でこのレベルの演奏がされたら、「大満足」と書くかもしれません。
でも、11月11日の所沢や、12日の川崎(東響)を聴いた後では、ちょっと不完全燃焼に感じられる一曲目でした。

さて、交響曲が終わると休憩ではなく、ピアノが用意されて協奏曲です。
40分を超える大曲がまるで序曲扱いですね。
ピアノ協奏曲では、ゲルギエフさんもオケも集中力を少し取り戻し、ブロンフマンさんのピアノと渡り合っていました。
Pブロックで聴いたので、私の席ではブロンフマンさんの「音」は半分くらいの威力になってしまっていたと思います。
意外とマイルドな感じに聞こえました。
オーケストラの響きも意外とマイルドに聞こえましたが、これは私の座った席の音か用のせいでしょうか?
11日の所沢でのサウンドは、まるで「プロコフィエフを演奏するための団体」という印象でしたが、この日に聴いた印象では、ところどころ、「あれ?ラフマニノフ?」と言いたくなるような甘美な場面もあったような気がします。

盛大な拍手に応えて、アンコールが2曲。
まずプロコフィエフのソナタですが、これが協奏曲の続きのような白熱した演奏。
協奏曲では「マイルド」に聞こえたピアノの音も、この曲では轟音となって伝わってきました。
2曲目は、会場の熱気をさまそうとするかのような静かな曲。
拍手がおさまって休憩に入ったときには、20時25分になっていました。

15分と、短めの休憩が終わり、後半はまた40分を超える交響曲。
ショスタコーヴィチの15番は、私はそんなに聞き込んでいるわけではありませんが、ところどころ強奏はあるものの、全体的には弱音部が支配しているような気がします。
ゲルギエフさんもオケメンバーも、緊張感と集中力を取り戻し、ソロパートも弱音での合奏も、整って雰囲気のある音を出していました。
もしかしたら、ゲルギエフさんなら、もっと凄い演奏もできたかも…という思いは残りましたが、私のようなショスタコーヴィチ初心者にとっては、十分に良い演奏でした。
オケメンバーも、握手をかわしたり、楽譜に何か書き込んだりしていました。

こうしてみると「一曲目のチャイコフスキーは必要だったのだろうか?」という思いも残ります。
演奏会が終わったのは21時40分くらいになっていました。
「小ロシア」を希望したのがゲルギエフさんなのか招聘元なのかは門外漢の私にはわかりませんが、やはり、ちょっと無理があったように思います。
オーソドックスに10~15分くらいの曲を演奏した後、プロコフィエフ~ショスタコーヴィチと演奏した方が良かったかもしれません。

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