« 飯守泰次郎/ 東京シティ・フィル(2007/11/16) | トップページ | マカル/チェコ・フィル(2007/11/22) »

2007年11月17日 (土)

ヤンソンス/バイエルン放送響(2007/11/17)

2007年11月17日(土)18:00
ミューザ川崎シンフォニーホール


指揮:マリス・ヤンソンス
バイエルン放送交響楽団

ヴァイオリン:サラ・チャン

ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
マーラー/交響曲第5番


会場は大いに沸いていたので名演だったのだと思います。
ただ、私個人としては、座った席の音響のせいなのか、疲労気味だったせいなのか、不完全燃焼の演奏会でした。
この日座ったのは3階オルガン横の席でしたが、「ミューザにしては」という条件付きですが、意外に音が来ない印象。
きれいに鳴ってはいるのは理解できるものの、パワーを感じることが出来ません。
5月のゴールデンウィークの旅行中に、同じコンビの演奏する7番をウィーン・ムジークフェラインザールで聴いたときの、包み込まれるような豊饒感は再現しませんでした。
http://c-music.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/214_8655.html

1曲目のブルッフは、ヴァイオリンもオケも探り合うように開始したように聞こえました。
独奏は最初「きれいだけど、それだけでは…」と思って聴いていましたが、徐々に調子を上げ、情熱のこもった演奏を聴かせてくれました。
やや派手なアクションを見せる場面もあり、指揮台に寄っていって上目遣いに指揮者を見ながら煽るように弾くことも2~3回。
天下のヤンソンスさんを相手にたいしたものです。
しかし、派手なアクションや情熱的な演奏になっても、音がピカピカに磨き上げられたきれいなままなのは見事。
オケは第2楽章後半からエンジンがかかった感じでした。

後半のマーラーは、前述のように「音が迫ってこない」というもどかしさを感じながらの鑑賞でしたが、もしかしたら2階のP席あたりで聴いていたら、違った印象を持ったかもしれません。
第2楽章、第3楽章の終結部は「さすが」という迫力でしたし、第4楽章の美しさは比類がありませんでした。
この第4楽章は、心底「すばらしい!」と言える恍惚感を覚えるほどの感動で、私にとってこの日最良の瞬間でした。

なお、この日は、いくつか演奏以外で奇妙な出来事がありました。

まず、楽団に随行していると思われるカメラマン(たぶんドイツ人)が、マーラーの演奏中に客席を歩き回り、写真を撮っていたので驚きました。
第1楽章が始まったときは、2階正面の後方に立っていましたが、しばらくすると歩いて姿を消し、驚いたことに3階席オルガン横の私の席の真横に立ちました。
扉が開いたときは「え?」と思いましたが、入ってきたのがカメラマンだったので二度びっくり。
楽章間ではなく、演奏の途中です。
東京フィルだったら、楽章間だって入れてくれません!
そのカメラマンは、1楽章後半から2楽章前半にかけて私の横に居て、写真を撮っていました。
そんなに大きな音ではありませんが、シャッターの音もかすかに聞こえました。
修行の足りない私は、著しく集中力をそがれてしまいました。
その後、どこを回ったかは私の席からはわかりませんでしたが、最後は2階席正面の後方に戻り、通路で立ったり座ったりしていました。
3階席正面の席の人には目障りだったかもしれません。

それから、第3楽章が終わり、そろそろ第4楽章を始めようかという間合いに、突然ドタドタと大きな音がホール内に響き渡りました。
見ると、3階席正面から一人の人が慌てふためいたように、2-R1扉に向かっています。
http://www.kawasaki-sym-hall.jp/facilities/images/seet_2.jpg
移動距離は20メートルくらいと思いますが、その間ホール全体に大きな足音が連続的に響いていました。
ヤンソンスさんは振り返りはしませんでしたが、その音が止むのをじっと待ち、目で追っていたコンサートマスターと軽く目配せをしてから第4楽章を開始しました。
そんなことがあったにもかかわらず、第4楽章は前述のように素晴らしかったです。

この日はアンコールは一切無し。
定期演奏会を聴いているようで、これは好感が持てました。
最後はお約束のように、オケが引き上げた後に指揮者を無人の舞台に呼び戻して、コンサートはお開きになりました。

|

« 飯守泰次郎/ 東京シティ・フィル(2007/11/16) | トップページ | マカル/チェコ・フィル(2007/11/22) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/214768/17102875

この記事へのトラックバック一覧です: ヤンソンス/バイエルン放送響(2007/11/17):

» ヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団 [Tany&wife's blog from 新浦安]
バイエルン放送交響楽団 [続きを読む]

受信: 2007年11月18日 (日) 02時26分

« 飯守泰次郎/ 東京シティ・フィル(2007/11/16) | トップページ | マカル/チェコ・フィル(2007/11/22) »