« 新年のテレビ番組から(2008/1/1) | トップページ | 年末年始に聴いたCDから »

2008年1月 3日 (木)

東京交響楽団弦楽合奏団(2008/1/3)

2008年1月3日(木)15:00
ミューザ川崎シンフォニーホール

MUZA ニューイヤーコンサート2008
~新春に贈る弦楽の響き~


東京交響楽団弦楽合奏団
ヴァイオリン:高木和弘(東響コンサートマスター)
フルート:甲藤さち(東響主席奏者)
チェンバロ:曽根麻矢子
ハープ:山崎祐介

ヴォーン・ウィリアムズ:「富める人とラザロ」の5つのヴァリアント
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番
サン=サーンス:ファンタジー
ドヴォルザーク:弦楽セレナーデ
グリーグ:2つの悲しき旋律~過ぎし春(アンコール)


この日の主役は、間違いなく高木和弘さんでした。
ヴォーン・ウィリアムズ、ドヴォルザーク、グリーグでは19~20人のアンサンブルを、指揮者無しとは思えない推進力のある演奏でリードしました。
サン=サーンスでは、ハープの山崎さんとのデュオで情熱的なソロを聴かせてくれました。
バッハでは、チェンバロの曽根さん、フルートの甲藤さんとのトリプルコンチェルト。

しかも、1曲目の後と、3曲目の後には(ステージ上の配置転換の合間に)マイクを持って出て来てトークもこなしました。
結構笑いのツボを刺激して話しがうまい!
このコンサートの最初の広告がミスプリで「弦楽合唱団」になっていたことを紹介し「最初の広告を見て来場された方には申しわけありませんが、今日は歌は用意していません」と言って笑いを誘っていましたが、後半のトークではその言葉と裏腹に、「大晦日に宿泊したホテルのロビーでのカウントダウンコンサートで、最後の曲が“私のお墓の前で…”だった」と、2~3秒歌ったりもしました。
場内のウケも良かったようです。

そういうわけで、2007年の4月に東響のコンサートマスターに就任した高木さんの実力を、指揮者なしのこの演奏会で、存分に感じ取ることができました。

しかし実を言うと、私がこの日、普段あまり行かないジャンルの演奏会のチケットを買ったのは、ソリストに主席フルート奏者の甲藤(かっとう)さちの名前があったからでした。

私は密かに(?)東京交響楽団の主席フルート奏者の甲藤さちさんのファンです。
甲藤さんの吹くフルートの澄んだ音色が大好きです。
東響の演奏会に行って、フルートの席に甲藤さんが座ると嬉しくなります。
(もう一人の主席の相澤さん、ゴメンナサイ。男女差別と言われそうですが、やっぱりオジサンよりはきれいな女性の方が…)(^^ゞ

ネットで検索してみると、東響の演奏会に行った人の感想で「甲藤さんのソロパートが良かった」というものがいくつかヒットします。
私が行かなかった2007/8/12のミューザ川崎での演奏会では「牧神の午後への前奏曲」と「ダフニスとクロエ」で甲藤さんのソロが聞けたそうで、「しまった!そこまで気が回らなかった!」と目から鱗でした。
(もっとも、事前に甲藤さんが出演する日かどうかを見分けるのは、素人の私には難しいですが…。)

2007/2/10のオペラシティでの演奏会は私も行きました。
プログラムにソリストとして名前が載っていたわけではありませんが、間違いなく甲藤さんが主役の一人だった演奏会でした。
http://c-music.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/2007210_2651.html

…というわけで“いつもの甲藤さんの音色によるブランデンブルグ協奏曲”を想像しながら楽しみにしていたら、なんと演奏前の高木さんのトークで「今日は甲藤さんは、黒い色の、木のフルートを吹きます」とのこと。
予想は外れましたが、このフルートの音色がなんとも暖かい。
普通のフルートに比べて演奏は難しそうで音量も小さめに聞こえましたが、チェンバロとの掛け合いには適した音色だったと思いました。
いつもとちょっと違う甲藤さんが聴けて嬉しかったです。

チェンバロの曽根さんは東響の演奏会にもソリストとしてときどき登場しているので聴いたことがありますが、ふだん私は舞台の右横(RAブロック)か後方(P席)に座っていることが多いので、その魅力を正確に理解していたとは言えません。
この日の演奏会は全席均一料金だったので、今まで一度も座ったことがないミューザ川崎の2階席正面の特等席に座りました。
したがって、曽根さんのチェンバロの繊細な音を存分に感じることが出来ました。
第1楽章のカデンツァは(チェンバロですから音が大きくなるわけではありませんが)結構情熱的な演奏だったと思います。

ヴォーン・ウィリアムズとサン=サーンスでハープを弾いた山本さんも、前面に出てくる役割ではありませんでしたが、この演奏会の雰囲気作りに重要な役割を果たしていたと思いました。

この日はニューイヤーということもあってか、東響メンバーの女性奏者もみんな赤系統のドレスで素敵な雰囲気でした。
チェロ(とチェンバロとハープ)以外は立っての演奏でしたが、みなさん立ち姿が美しい。
いつもは(RAブロックの私の席からは)背中しか見えないヴィオラ主席の西村眞紀さんのお顔も見えて、やっぱり“高い席”は良いなあ…と思いました。

アンコールの際に高木さんは「グリーグのラスト・スプリング」と曲目を紹介した後、わざわざ「演奏は東京交響楽団弦楽合奏団です」と念押しをして(場内や舞台上からも笑いが起きました)アピールを忘れませんでした。

ウィンナ・ワルツではないこのニューイヤーコンサートは、料金が格安なので気軽に聴きに行きましたが、聴き通してみると、選曲、ソリストとも、非常によく考えられた企画で、演奏の質も高く、定期演奏会レベルの演奏会だったと思いました。

|

« 新年のテレビ番組から(2008/1/1) | トップページ | 年末年始に聴いたCDから »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/214768/17566103

この記事へのトラックバック一覧です: 東京交響楽団弦楽合奏団(2008/1/3):

« 新年のテレビ番組から(2008/1/1) | トップページ | 年末年始に聴いたCDから »