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2008年1月 7日 (月)

年末年始に聴いたCDから

年末年始には、CDをまとめて聴く時間をとることが出来ました。
その中で、特に印象に残ったものについて記してみたいと思います。
たまたま、2枚ともピアノ協奏曲です。

■ユンディ・リ(ピアノ)
 小澤征爾(指揮)ベルリン・フィル
 プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番
 ラヴェル:ピアノ協奏曲

昨年の秋に発売されたCDです。
雑誌「レコード芸術」では、評者2人が「推薦」をつけ、特選盤になりました。
そのときの評は、当然のことながらユンディ・リさんのピアノをほめており、小澤さんの指揮とベルリン・フィルの演奏については「好サポート」という位置づけの書き方でした。
しかし、私は(ピアノはもちろん素晴らしいですが)オケの勢いと迫力にも圧倒されました。
「サポート」している部分もあるのでしょうが、「競争」曲になっている部分もあったように思います。
「小澤さんならどんな曲でも素晴らしい」とは言いませんが、こういう曲を振ったときの小澤さんの音は、やはり素晴らしいと思います。

ちなみに、約1年前になりますが、下記の演奏会は聴きに行きました。
このときは大感激しましたが、このCDを聴くと、やはりベルリン・フィルはさらにスゴイと思います。

2006年12月22日(金)19:15
すみだトリフォニーホール
指揮:小澤征爾
新日本フィル
ピアノ:ユンディ・リ
ラヴェル:ピアノ協奏曲
アンコール数曲(ピアノ独奏)
チャイコフスキー:交響曲第1番「冬の日の幻想」

ちなみに雑誌「音楽の友」の記事によると、去年の6月に小澤さんがウィーン・フィルの定期演奏会で振った「冬の日の幻想」も名演だったそうです。
FMで放送されるのを楽しみに待ちたいと思います。

■ミハイル・プレトニョフ(ピアノ)
 クリスティアン・ガンシュ(指揮)
 ロシア・ナショナル管弦楽団
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」

輸入盤で聴きました。国内盤も間もなく発売になるようです。
すでに1番から4番は発売になっています。
「やりたい放題」と書くとオーバーかもしれませんが、かなり自由奔放なピアノだと思いました。
かつてケンプさんの演奏が好きで、近年ではアシュケナージさんの演奏を愛聴してきた私にとって、本来この「やりたい放題」は「許せないタイプ」に属するはずなのですが、すっかり魅了されてしまいました。

雑誌記事を読んだ記憶では、弾き振りをしなかった理由について、プレトニョフさんは「モーツァルトならともかく、ベートーヴェンではピアノを弾きながら指揮するのは無理だ」と語っていたと思います。
確かに、オケに目を配りながら、この「やりたい放題」は、出来ないかもしれません。

しかしプレトニョフさんは、次のようにも語っています。
「私が指揮していれば、違う結果になったかもしれませんがね。」
そう言われては「やっぱり弾き振りが聴いてみたかった!」と思わないではいられません。
プレトニョフさん指揮のベートーヴェンの交響曲全集のCDが「まともで立派な演奏」があるかと思うと「肩すかし」あるいは「やりたい放題」の曲もあり、面白かったことを思い出すと、なおさらです。
でも、プレトニョフさんは今後は指揮に専念するとのことですので、弾き振りを聴くことはおそらく永遠に出来ないでしょう。

個人的にはこの曲は、アシュケナージさんがクリーブランド管弦楽団を弾き振りしたCDを気に入っていました。
ピアノとオケが一体になって、まるで一人で演奏しているように感じるくらい、アシュケナージさんの意図が隅々まで徹底された演奏だと感じます。
プレトニョフさんが弾き振りをしたら、どうなっていたか?
しつこいようですが、聴いてみたかったです。

…そうは言うものの、ガンシュさんの指揮するオケも、結構勢いがあって魅力的です。

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