« 金聖響/東京シティ・フィル(2008/02/15) | トップページ | 二期会「ワルキューレ」(2008/02/24) »

2008年2月16日 (土)

ボッセ/新日本フィル(2008/02/16)

2008年2月16日(土)15:00
すみだトリフォニーホール


指揮:ゲルハルト・ボッセ
新日本フィル
(第75回名曲シリーズ<クラシックへの扉>)
ヴァイオリン:郷古廉(ごうこ すなお)

ウェーバー:歌劇「オイリアンテ」序曲
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番「軍隊」
パガニーニ:24のカプリースより(アンコール)
ハイドン:交響曲第1番
ハイドン:交響曲第100番「軍隊」
ハイドン:交響曲第88番「V字」から第4楽章(アンコール)


昨年10月30日の都響12月7日12月8日の札響、今年1月25日の神奈川フィルと、勝手に個人で聴き続けてきた“ボッセ・ハイドン・ツィクルス”も、とりあえず一段落。
(この後、関西で神戸市室内合奏団の演奏会でハイドンが取り上げられますが、私は関東在住ですし、予定もあって遠征は出来ません。)

この日のハイドンは、いままで聴いてきた4回に比べて、ピリオドアプローチの影響が一番少ない演奏のように感じました。
弦楽器は、メリハリをつけると言うよりも、流れるような音。
バロックティンパニが強打するので、ピリオドアプローチっぽい響きもしますが、それ以外は、割と昔ながらのハイドンの演奏に近く、ちょっと意外でした。

もしかしたら、今までの都響、札響、神奈川フィルも、私がぼんやり聴いていただけで、実はこういう演奏だったのでしょうか?
そうではなかったような気がするのですが…。
まあ、それはそれとして「ハイドンの演奏は、○○でなければならない」というわけでもないので、ボッセさんの指揮に乗って熱演を繰り広げた新日本フィルの演奏は良かったです。

考えてみれば、新日本フィルは、かつてカザルスホールで、ハイドンの交響曲全曲ツィクルスを完遂したオケです。
私は全て聴いたわけではありませんが、60番あたりから、ほぼ毎回通い、お世話になりました。
当時は、ピリオドアプローチではありませんでしたが、だからと言って、あの“偉業”の価値は、いささかも揺らぐことはありません。
この日の演奏を聴いて、あの当時、目を輝かせてカザルスホールでハイドンを毎月聴いていた日々を思い出しました。

最後にアンコールで、交響曲の楽章を演奏してくれたのは、ハイドン好きの私にとっては最高の贈り物でした。

さて、私はハイドン目当てでこの日の演奏会に出かけたわけですが、この日のもう一つの聴き物は、郷古廉(ごうこ すなお)さんのヴァイオリンでした。
プログラムの冊子によれば、1993年12月生まれとのこと。
中学2年生です。
若い、若すぎる…という先入観を吹き飛ばして、伸びのあるきれいな音。
テクニックだけでなく、音楽性も豊かなようです。
生徒による「発表会」ではなく、入場料を取れるプロの「演奏会」レベルの演奏にびっくりしました。
重箱の隅をつつくならば、曲の終わりを一目散に目指して急がずに、少しよそ見をしたり、寄り道をしたりする演奏をする余裕があれば、さらに良い演奏になると思いますが、そんなものは、歳を重ねれば身につくでしょう。

モーツァルトを弾ききっただけでなく、アンコールを弾いたのにも驚きました。
豊島さん、西江さんと、二人のコンマスが座っている目の前でアンコールを弾く度胸もたいしたものです。
こちらも伸びのある音が印象的でしたが、多少力が入り過ぎの部分もあったようです。
でも、ありきたりのバッハとかではなくて、聴いていて楽しかったです。

なお、ボッセさんは、郷古さんのアンコールの演奏を、舞台の袖でずっと立って聴いていました。

|

« 金聖響/東京シティ・フィル(2008/02/15) | トップページ | 二期会「ワルキューレ」(2008/02/24) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/214768/40146072

この記事へのトラックバック一覧です: ボッセ/新日本フィル(2008/02/16):

« 金聖響/東京シティ・フィル(2008/02/15) | トップページ | 二期会「ワルキューレ」(2008/02/24) »