« 下野竜也/読響(2008/03/16) | トップページ | 新国立劇場「アイーダ」(2008/03/20) »

2008年3月17日 (月)

デプリースト/都響(2008/03/17)

2008年3月17日(月)19:00
東京文化会館大ホール

指揮:ジェイムズ・デプリースト
東京都交響楽団
(第658回定期演奏会Aシリーズ)
ピアノ:児玉桃

ハイドン:交響曲第44番「悲しみ」
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番
ショスタコーヴィチ:交響曲第12番「1917年」

なぜか私は、在任中ほとんど聴く機会がなかったデプリーストさん。
前回聴いたときは、椅子に座って指揮をしてはいましたが、まだ杖をついて歩いて舞台に登場しましたから、かなり前のことです。
千葉マリンスタジアムで、野球の試合の前に都響の金管奏者を指揮して「Take Me Out to the Ball Game」演奏したのは(私はスタジアムに居ましたが)聴いたうちに入りませんね。
すでに“先物取引”でインバルさんの治世下のような都響ですが、3月いっぱいはシェフはデプリーストさんです。

プログラムの冊子を見ると、デプリーストさんの音に対して「フィラデルフィア・サウンド」と書いてある記事を良く目にします。
でも、この日の演奏は、はたしてフィラデルフィア・サウンドだったのでしょうか?
私はフィラデルフィア管弦楽団は、CDか、NHK-BSか、NHK-FMでしか聴いたことがありませんが、その輝かしい金管のサウンドとは、この日の都響はちょっと違う印象でした。

でも、弦楽器の潤いのある音は、なかなか魅力的でした。
しっとりと落ち着いた感じの音で、あまり高い音がキンキン響くことはなく、中音域が美しい。
ハイドン、モーツァルトでも、まったく曲調が異なるショスタコーヴィチでも、私はしばしば弦楽器に耳を奪われました。

管楽器を加えたときに完璧なアンサンブルとは言えない場面もありましたが、総じてデプリーストさんの落ち着いた音楽の運びは“貫禄”を感じました。

ピアノ協奏曲の独奏は児玉桃さん。
ソリスト目当てにオケのコンサートのチケットを買いたくなるピアニストの一人です。
前日聴いたベレゾフスキーさんのピアノが、まるで流れるような弾き方だったのと対照的に、一音一音をしっかりと鳴らして、格調高いモーツァルトの音楽に仕上げていたと思います。
個人的には、こういうピアノの音の方が私は好きです。
モーツァルトのピアノ協奏曲というと、短調の20番、24番が取り上げられることが多いような気がしますが、私は23番や17番などの長調のピアノ協奏曲をもっと聴きたいと思っていました。
そう言う意味で、児玉桃さんのピアノで23番を聴けて、この日はとても幸せでした。

|

« 下野竜也/読響(2008/03/16) | トップページ | 新国立劇場「アイーダ」(2008/03/20) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/214768/40539817

この記事へのトラックバック一覧です: デプリースト/都響(2008/03/17):

« 下野竜也/読響(2008/03/16) | トップページ | 新国立劇場「アイーダ」(2008/03/20) »