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2008年3月22日 (土)

スダーン/東響(2008/03/22)

2008年3月22日(土)18:00
サントリーホール

指揮:ユベール・スダーン
東京交響楽団
(第554回定期演奏会)
ソプラノ:森麻季
メゾ・ソプラノ:谷口睦美
テノール:福井敬
バリトン:久保和範
合唱:東響コーラス
(創立20周年記念)
合唱指揮:大谷研二、松原千振

ハイドン:交響曲第82番「熊」
モーツァルト:ミサ曲ハ短調K.427

こういうハイドンを聴きたかったのです!!

東京交響楽団の2007年度はハイドン・ツィクルスでした。
確かに10月のヘンツェのオペラのとき以外は、必ず1曲、ハイドンの交響曲が演奏されました。
しかし、スダーンさんが振ったのは、7月の川崎定期を含めても、1番、2番、3番9番、そしてこの日の82番だけ。
(1番、2番は私は聴いていません。)
それ以外の指揮者が振ったのが、25番93番94番101番、104番。
(104番は私は聴いていません。)
ハイドンの交響曲が膨大なのはわかりますが、選曲にバランスも欠いているし、1回くらいはスダーンさんの指揮でオール・ハイドン・プログラムの日があっても良かったのではないか…というのが、ハイドン好きの私の感想です。

まして、この日の82番の素晴らしい演奏を聴いてしまうと、スダーンさんには初期の曲ばかりでなく後期の曲も指揮してほしかったなぁ…と思ってしまいます。
スダーンさん以外の指揮者が指揮したハイドンは、ピリオドアプローチではなかったと思います。
この日の演奏は、ピリオド風ではなく、完全にピリオド奏法だったのではないでしょうか?
楽器も、バロック・ティンパニに加えて、トランペットは普段あまり見ない形のものでしたし、フルート主席の甲藤さちさんが持っていた楽器は、黒っぽい色のものでした。
弦楽器奏者の弦を押させる左手は震えていません。
こうして、鮮烈で、鋭いアタックを伴った、今風のハイドンのサウンドが響き渡ったのでした。
会場も、演奏会が始まって約20分が経過したところなのに、演奏会の最後の曲が終わったかのような盛大な拍手。
私個人としても、1年間、待ちに待った快演でした。

休憩後の後半は、創立20周年記念の東響コーラスが(例によって暗譜で)加わり、モーツァルトのミサ曲。
ここでもオケはピリオドアプローチ。
アクセントをはっきりつけ、透明感のある響き。
コーラスも同様に透明感のあるハーモニー。
今風のモーツァルトのサウンドに包まれる経験は、至福のひとときでした。
独唱者では、やっぱり森麻季さんが素晴らしい!
ソプラノ独唱の活躍する曲ですので、どうしても他の独唱者に比べて目立つことは目立つのですが、本当にきれいにコントロールされた、これまた透明感を感じる声で、スダーンさんの意図を十二分に体現していたと思います。

この日のチケットは全席完売でした。
森麻季さんの人気のためなのかどうかはわかりません。
今シーズン最後の定期演奏会は、待ちに待ったスダーンさんらしい演奏での締めくくりでした。

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コメント

間違ってたらごめんなさい。
あるブログで私の後にコメントしました?
サマーミューザの件で。

投稿: ベンゼン | 2008年3月23日 (日) 21時38分

本当にすばらしいハイドンでしたね。スダーンのオール・ハイドンが聴きたかったというのは全くもって同感です。

日曜日はハイドンの交響曲をヘビー・ローテーションで聴いていました。スダーン=東響の名演に接し、どうやら私もハイドンの世界にはまって行きそうです。

投稿: prelude | 2008年3月24日 (月) 00時24分

ベンゼンさま
そのようですね。後追いで失礼いたしました。

投稿: 稲毛海岸 | 2008年3月26日 (水) 23時12分

preludeさま
コメントありがとうございます。
感動を共有できて嬉しいです。
本当に1年間の渇きを癒すような演奏でした。
ハイドンの生きた時代においては、プロコフィエフやショスタコーヴィチに匹敵するような革新的な作曲家だったのではないか…と思って聴いています。

投稿: 稲毛海岸 | 2008年3月26日 (水) 23時13分

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