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2008年3月29日 (土)

秋山和慶/広島響(2008/03/29)

2008年3月29日(土)19:00
すみだトリフォニーホール

指揮:秋山和慶
広島交響楽団

(地方都市オーケストラ・フェスティバル2008)
ヴァイオリン:ヘンニング・クラッゲルード

グリーグ:抒情組曲
シンディング:ヴァイオリン協奏曲第1番
ブル:メランコリー(アンコール)(ヴァイオリン&オーケストラ)
スヴェンセン:交響曲第2番
グリーグ:2つの悲しき旋律~過ぎし春(アンコール)

もしかしたらお客さんの数よりも、空席の数の方が多かったかもしれません。
でも、目の覚めるような素晴らしい演奏に、会場はかなり沸いていました。

コンサートマスターは派手なアクションで煽るし、木管奏者はソロになると、まるで外来オケのように「待ってました、私の妙技を聴いて下さい」と言わんばかりにノリノリで演奏する。
音色という点では、私の好みとすれば、もう少しまろやかな響きを好みますが、おそらくこのオケが目指している方向は“熱演型”“勢い”であって、私の“好み”は、おそらく的外れなのでしょう。
普段の広島での定期演奏会で、いつもこういうテンションの高い演奏をしているとすれば、このオケはすごいオケです。

シンディングのヴァイオリン協奏曲では、独奏のクラッゲルードさんが曲が手の内に入った熱演を披露してくれましたが、バックのオケも凄い。
“伴奏”ではなく“競争”と言っても良いくらいで、こんなにテンションの高い協奏曲のバックは滅多に聴けません。
クラッゲルードさんは、ソロがひと休みのオケだけが鳴っているときに、一瞬ニコッとしましたが、こんな熱演のオケパートを聴けば、ソリストも嬉しくなるでしょう。
実は、待ちきれなくて、ナクソスから出ているこの曲のCD(独奏は同じクラッゲルードさん)を事前に聴いてしまったのですが、CDではそれほど面白い曲とは思えなかったのが、この日の演奏では、ぐいぐいと引き込まれ、大変魅力的な曲に聞こえました。
生演奏の力は大きいですし、CDのセッション録音から数年が過ぎていますので、その間のクラッゲルードさんの弾き込みも効いているのでしょう。
(帰宅してもう一度CDを聴いてみましたが、この日聴いた演奏にはとうてい及ばない印象です。)
素晴らしい瞬間に立ち会えたことを感謝したいと思います。

スヴェンセンの交響曲は、おそらく私は初めて聴いたと思います。
プログラムの冊子の解説では「典型的19世紀ドイツ語圏のスタイル」と書かれていますが、まさにそういう曲。
北欧的な印象は薄いと言った方が良いかもしれません。
だからと言って、決してシューマンやブラームスの亜流ではなく、作曲者の個性を感じます。
この日の演奏の力も大きかったのかもしれませんが、素晴らしい曲なので、機会を見つけてまた聞いてみたいと思います。

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2008年3月31日追記:
すみだトリフォニーホールのHPに、アンコールの曲名が掲載されました。
前半のアンコールは、ブル作曲の「メランコリー」という曲名とのことです。

三省堂の「クラシック音楽作品名辞典」を見てみると、
『John Bull(英)1562/63~1628』
とありますが、この人でしょうか?
「初期バロック音楽の鍵盤音楽の発展に貢献した」とあります。
ちょっと違うようです。

ネットで検索してみると、
NORDIC FOREST -北欧のクラシック音楽-というHPの、CD紹介のページに、
『Ole Borneman Bull 1810-1880、ノルウェー』
という作曲家がヒットしました。
ノルウェーだから、この作曲家の可能性が高いですね。
『孤独の時に (メランコリー) (ヨハン・ハルヴォルセン編曲)』
という曲目が含まれていますので、もしかしたらこの曲かもしれません。

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