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2008年4月12日 (土)

シュナイト/神奈川フィル(2008/04/12)

2008年4月12日(土)15:00
神奈川県立音楽堂

指揮:ハンス=マルティン・シュナイト
神奈川フィル

(シュナイト音楽堂シリーズVol.14「シューマン・シリーズI」)
ヴァイオリン:石田泰尚

シューマン:序曲、スケルツォと終曲
シューマン:ヴァイオリン協奏曲
シューマン:トロイメライ
(アンコール、ヴァイオリン&チェロ二重奏)
シューマン:交響曲第1番「春」

神奈川フィルのシュナイト音楽堂シリーズは、今回からシューマン・シリーズです。
全回は聴けないかもしれませんが、昨年の年末に発表になって以来、シューマンの交響曲の好きな私は、心待ちにしていました。

残響が少なく、でも音がくっきりと聞こえるこのホールの音響でシューマンを聴くと、サントリーホールなどの残響感のあるホールで聴くのとは違う味わいがあります。
シュナイトさんの場合、もちろんピリオドアプローチではありませんが、あまりシンフォニックでない響きは、ブリュッヘン/新日本フィルで聴いた4番の響きと、根底では通じるところがあるような気もしました。

ただし、シュナイトさんのテンポは比較的遅め。
交響曲では(耳が慣れたせいか)それほど「遅い」と感じませんでしたが、ヴァイオリン協奏曲では、私が過去に聴いた演奏や持っているCDに比べると、ずいぶん遅く感じました。
でも、その遅さが冗長さにつながらないところは、やはりシュナイトさん(やソロを弾いたコンマスの石田さん)の音楽性なのでしょう。
交響曲、協奏曲とも、「あ、この部分のメロディー、こんなに魅力的だったんだ!」と感じる瞬間が何箇所もありました。
また、なめらかに全曲が続く印象ではなく、ところどころ、ブチッ、ブチッと楽想が変わるのも、結果的に聴いていてよくわかりました。

友人に教えていただいたのですが、チェロ主席の山本裕康さんのブログに、練習でシュナイトさんが「これはブラームスじゃない!シューマンだ!」とおっしゃったと書いてあったそうです。
確かに、シューマンはブラームスではなく、メンデルスゾーンでもありません。
ブルックナーを予見させる、あるいはマーラーを連想させる…と言ったら言い過ぎかもしれませんが、この日の演奏は、シューマンの音響が本来持っている性質を、正攻法の演奏で示したような気がします。

生演奏で聴いたときに多少違和感を感じた、ヴァイオリン協奏曲の遅いテンポですが、帰宅後、頭の中で3楽章のメロディーが、あのテンポで鳴り続けています。
もう一回聴きたい!
演奏会の会場で「頭」がついて行けなかった自分を悔やむしかありませんが、「耳」は覚えていてくれたようです。
石田さんのソロの美音も、ソロを弾く姿も、後半コンマスの席に座って交響曲を弾く姿も、耳と目に残っています。
終わった後で、じわじわと感動が深まる、不思議な体験でした。

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コメント

こんばんは。
今日の演奏会も良かったですねー。
石田さんて、すごい人なんですね…
協奏曲の3楽章は、うわ、ずいぶんゆっくりなんだなあ…と出だしこそ思いましたけれど、今となっては、今まで聴いていたいろんなCDが思い出せないです。
ものすごく「聴かせられた!!!」

石田さんのバイオリンは、なんだか肌に吸い付いてくるような、張り付いてくるような、浸透してくるようなかんじですね。そうそう、風呂あがりの化粧水のような(笑)
音ヂカラがすごく濃いような気がします。
あの後コンマス席でサラッと弾いてたのもびっくりしました…(今日は協奏曲だけだろうと思っていたので。)
あそこで弾いていても、音ヂカラありますもんねー。なんなんだろう…

『春』も大好きな曲なので、
今日はおなかいっぱいです♪
一楽章は、もうちょっと「疾走感」があったほうがスキかな…
それは単なる好みなので。
シロウトなので!

16日の、シュナイトさんのブラ1当たりました!!たのしみです♪

投稿: よしの | 2008年4月12日 (土) 23時47分

よしのさま

コメントありがとうございます。

確かに石田さん、スゴイですね。
2曲目になって石田さんが出て来たら、コンマスではなくソリストなのにオケの音が変わったような気がしましたが、気のせいでしょうか…。

ブラームス、楽しんできて下さい。
シュナイトさんのブラームス1番のCDを聴いてみましたが、良いですね~。

投稿: 稲毛海岸 | 2008年4月13日 (日) 22時03分

はじめまして、石田泰尚さんのお名前でブログ検索をしてたどり着きました。

下記サイトで、石田さんとチェリスト山本裕康さんによる“Duo”の最新のインタビューを掲載しています。

是非、ご覧になって見てください。

★★★オリジナル・インタビュー記事★★★
「古典派.com」独自取材してまいりました。「Duo」の魅力に迫ります。
 続きはこちら⇒記事へ(←以下リンク先ページのここをクリックして下さい。)
http://www.shop.kotenha.com/ec-classic/pc/features/featuresResult.php?feature_id=16

投稿: Feliz太7 | 2008年6月24日 (火) 19時29分

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