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2008年4月19日 (土)

大友直人/東響(2008/04/19)

2008年4月19日(土)18:00
サントリーホール

指揮:大友直人
東京交響楽団
(第555回定期演奏会)
ヴァイオリン:エリック・シューマン

ベリオ/シューベルト:レンダリング
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
J.S.バッハ:パルティータ第2番~「アルマンド」
(アンコール)
レスピーギ:交響詩「ローマの松」

今季の東京交響楽団の定期演奏会は、シューベルト・ツィクルスです。
12月の定期演奏会を除き、全ての定期演奏会でシューベルトの曲が最低1曲は演奏されます。
その中で、年間プログラムが発表になったときに特に目を惹いたのが、この日の「レンダリング」でした。
さすがは大友さん。
「冥王星」付きの「惑星」も2001年の定期演奏会でいち早く取り上げた人だけあって、面目躍如と言ったところです。
レンダリングは1989年作曲なので、「いち早く」ではありませんが、珍しいことには変わりません。
「レンダリング」については別項にも書きますが、この日の演奏は、つぎはぎの修復の印象はなく、音響的にも統一感が取れていて爽快な印象でした。

さて、せっかくベリオの作品を取り上げたのだから、続けて「シンフォニア」も演奏してくれれば、7月の定期演奏会で金聖響さんが振る「復活」との対比にもなって面白いのに…とも思いましたが、さすがに休憩後の後半はポピュラーな曲が並びました。

まず、ブルッフのヴァイオリン協奏曲ですが、ソロのエリック・シューマンさんと指揮の大友直人さんの相性は、結構良かったのではないでしょうか。
あまり感情移入をしない、純粋に音を奏でているヴァイオリン独奏に聞こえましたが、このスタイルとしてはかなり“立派な音”。
オーケストラもシンフォニックな響きでソロと渡り合い、演奏終了後は独奏者と指揮者が抱擁。
エリック・シューマンさんの仕草や表情は、オケの演奏に大満足のように見えました。
アンコールは、曲名を日本語で紹介してからの演奏。
協奏曲で聴いたソロと同じような印象で、なかなか“立派な音”でした。
大友直人さんも舞台下手のヴァイオリンの後ろの空いた席に座って聴いていました。

最後のローマの松は、舞台上の空席が全て埋まり、大編成。
バンダ(客席で吹く別働隊の金管楽器)は、RCブロックの後ろで演奏していました。
私の座っていた席では、「アッピア街道の松」の最後で、本来のクライマックスの10~15秒くらい前に音量が飽和状態に達してしまい、最後の最後で音の動きがちょっと聞き分けにくかったですが、それはほんの些細なこと。
カラフルな色彩の音響が響き渡り、大いに満足しました。

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