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2008年5月 5日 (月)

マーラーの交響曲の思い出(01)

■マーラーの交響曲の思い出:第1番「巨人」

この曲の演奏会で特に印象に残っているのは、デュトワ/モントリオール響の(確か)初来日の演奏会、そしてメータがN響を指揮した演奏会です。

1985年2月5日(火)19:00
東京文化会館大ホール

指揮:シャルル・デュトワ
モントリオール交響楽団

シューマン:交響曲第1番「春」
マーラー:交響曲第1番「巨人」
ラヴェル:ラ・ヴァルス(アンコール)
ヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲(アンコール)

確か、私が初めて聴いた外来のオーケストラだったと思います。
奮発してS席10,000円のチケットを買いました。
20年以上前の10,000円の価値観がどれくらいだったかは思い出せません。

当時の私は、レコードのオーケストラの音は、ミキシングや電気的なエコーによって“作られた音”だと思っていました。
だから日本のオケの生演奏がレコードのような音がしないのは当然だと思って聴いていました。

しかし、この日、東京文化会館に響いた生の音は、“レコードのような”澄んだ、美しい響きだったのです。
その至福のサウンドが生の迫力を伴った音なのですから私はすっかり参ってしまい、当時の私の自宅の棚には、デュトワのCDがたくさん並ぶことになりました。

なお、このときのモントリオール響の来日時は、チケット拡販のためかどうかはわかりませんが、「アンコールでボレロを演奏するとデュトワが約束した」という新聞記事が載りました。
この日は「運命の力」の後に小太鼓奏者がスタンバイしましたが、デュトワは首を振り、「ボレロ」を演奏せずにオケは解散しました。
でも、アンコールの2曲の「ラ・ヴァルス」と「運命の力」も素晴らしかったので、私は十分に満足して帰宅しました。

その後テレビかラジオで中継された昭和女子大学人見記念講堂での演奏会では、アンコールに「ボレロ」が演奏されていたと記憶しています。

1996年11月9日(土)15:00
サントリーホール

指揮:ズービン・メータ
NHK交響楽団

ソプラノ:フローレンス・クイヴァー
マーラー:亡き子をしのぶ歌
マーラー:交響曲第1番「巨人」

当初、第3番1曲が予定されていましたが、メータのお父さんの具合が悪くて来日が遅れるため、練習時間の関係で1番に変更になったと記憶しています。

前日の演奏会がNHK-FMで生中継され、BGM的に聞き流していたら、電波を通していても“ものすごい音”が伝わってきて、座り直してしまった記憶があります。
翌日の会場でも、前日のFM放送で一度聴いていたのに、飽きるどころか、N響の音とは思えない豪快な音にぐいぐいと引き込まれました。
3番が「巨人」に変わってしまったことは当初は残念でしたが、終演後は「よくぞメータがN響を振ってくれた」と満足感でいっぱいでした。

残念だったのは「亡き子をしのぶ歌」の最後で、フライングの拍手が起こってしまったこと。
最後の音の前の小休止で拍手を始めた人がいて、しかもそれだけでなく、最後の音が鳴り終わると直ちにまた拍手を始めたのです。
会場はその人の拍手に全く同調せずに静寂を保ち、その人が拍手を止めてからようやく拍手が始まりました。

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