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2008年12月13日 (土)

安永徹/紀尾井シンフォニエッタ東京(2008/12/13)

2008年12月13日(土)14:00
紀尾井ホール

ヴァイオリン弾き振り:安永徹
紀尾井シンフォニエッタ東京
(第67回定期演奏会)
ピアノ:市野あゆみ

モーツァルト:ピアノ協奏曲第22番
ハルトマン:ヴァイオリンと弦楽のための葬送協奏曲
モーツァルト:交響曲第38番ニ長調K.504「プラハ」
ピーター・ウォーロック:キャプリオール組曲~第5曲
(アンコール)

昨年(2007年)の9月にNHK-FMで、安永徹さんが弾き振りしたオーケストラ・アンサンブル金沢の演奏会が放送されました。
(2007年7月22日 しらかわホールで収録されたもの)
曲目は
バッハ:バイオリン協奏曲第1番
モーツァルト:ピアノ協奏曲第22番 (ピアノ:市野あゆみ)
モーツァルト:交響曲第41番ハ長調「ジュピター」
というもので、コンサートマスターの席に座ってのリードですので、てっきり、なごやかな合奏かと思いきや、ドイツ風の堂々たるモーツァルトが推進力をもって演奏されていてびっくりしました。
CD(2003年の石川県立音楽堂で収録されたもの)も聴いてみて、印象としてはFMで放送されたものよりも、やや大人しいような気もしましたが、それでも十分に立派。
さすがはベルリン・フィルのコンサートマスターを長年務めただけのことはある…と感心しました。
強力なリードがなければ、このような演奏にはならないでしょう。
…というわけで、この日の演奏は非常に楽しみにしていました。

紀尾井ホールに行くのは1995年4月2日のオープニング以来。
紀尾井シンフォニエッタ東京を聴くのも、その旗揚げの公演以来です。
この日座った席は2階のバルコニー席でしたが、残響はあまり感じないものの、決して乾いた音ではなく、弦にもピアノにも適した好感の持てる音響に感じました。

演奏については「安永さんの強力なリード」という点についてはFM放送やCDと同じですが、「ドイツ風の堂々たる」という点については、そういう面とともに、ティンパニの強打や金管の強奏やアクセントといった「21世紀のモーツァルト演奏」の面も感じました。
生演奏だからそう感じたのか、演奏が変化してきているのかは鑑賞経験があまりないので私にはわかりませんが、決して1970年代のモーツァルト演奏ではありません。
スリリングな面を含んだ、堂々たる、ベートーヴェンのようなモーツァルトの演奏だったように感じました。
(実際には安永さんが指揮者なのですが)指揮者が立って髪を振り乱して指揮をしていないのがいないのが不思議に感じる光景でした。
協奏曲での市野さんのピアノもFM放送やCDでも好感でしたが、生で聴くとくっきりとした音がまた格別でした。

ハルトマンの曲は安永さんがソリストとして立っての演奏。
これは、モーツァルトとはまた違った、緊張感のある素晴らしい演奏でした。

プログラムの冊子によると、安永さんはベルリン・フィル辞任後、日本での活動を増やすとか。
ぜひレパートリーを広げて、ハイドンやベートーヴェンの交響曲も弾き振りしてほしいと期待してしまいました。

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