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2009年1月23日 (金)

上岡敏之/読響(2009/1/23)

2009年1月23日(金)19:00
サントリーホール

指揮:上岡敏之
読売日本交響楽団
(第478回定期演奏会)
ピアノ:フランク・ブラレイ

マーラー:交響曲第10番~アダージョ
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番
ヨゼフ・シュトラウス:ワルツ「隠された引力
(デュナミーデン)
R.シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」組曲

最初に曲目を見たときは「適当に4曲並べただけ」と思いましたが、こうして聴いてみると意外と統一感が取れていた聴感ですし、結構考えられた演目のような気がします。

マーラーはひたすら美しい。
目を閉じて聴いていると、自分が今どこに居るのかわからなくなります。
ふと目を開くと、そこはサントリーホールで、目の前にはオーケストラが居る。
「あれ?私はさっきまでどこに居たのだろう?」と思えてきました。

耽美的なマーラーの後のモーツァルトは「軽やかな曲」と思っていましたが、ここでもマーラーのときの美しさは続きます。
決して重くはありませんが、「あれ?こんな曲だったっけ?」と思えるほど深みのある甘美さ。
それも、第2楽章だけでなく、第1楽章も、第3楽章も、です。
P席で聴いたのでピアノソロはよくわかりませんが、単なる技巧ではない深みを感じました。

後半は凝った選曲。
プログラムの冊子によれば、ヨゼフ・シュトラウスの曲には「ばらの騎士」に引用された旋律が含まれているとのこと。
会場でその解説の文章を読んで初めて、ここにウィンナ・ワルツが入っている意味がわかりました。
ただ、確かにヨゼフ・シュトラウスの曲では、聴いていてそのことに気がつきましたが、共通の素材はあるものの、この2曲は全く別の料理です。

前半とは多少雰囲気が変わって、煽ったり、ためを作ったり、爆発したり、…という場面を含んだ演奏。
多少縦の線がずれたような印象の場面があったような気がしますが、そんなことはどうでも良い。
粗野な爆演にならないスレスレの節度を保った演奏に会場も沸いていました。

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