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2009年1月28日 (水)

秋山和慶/東響(2009/1/28)

2009年1月28日(水)19:00
サントリーホール

指揮:秋山和慶
東京交響楽団
(第563回定期演奏会)
ヴァイオリン:渡辺玲子

シューベルト:5つのドイツ舞曲D.90
バーバー:ヴァイオリン協奏曲
デュティユー:交響曲第1番

東響が新国立劇場のピットに入る合間をぬっての定期演奏会。
1月27日と1月29日は「こうもり」を弾いているようです。
さすがはプロですね。
ただ、コンサートの最初の方では「もしかして過密スケジュールの影響?」と感じる部分がないわけではありませんでした。
しかし、演奏が進むにつれて、そのような懸念は払拭されました。

シューベルトはハツラツとしていながら軽くない音がホールに響き渡りました。
私は秋山さんのファンですが、モーツァルトではスダーンさんのようなスタイルで聴きたくなることがあるので「シューベルトではどうだろう?」と一抹の不安もありましたが、大いに楽しめました。

協奏曲は、当初、コリヤ・ブラッハーさんの独奏でシェーンベルクのヴァイオリン協奏曲が予定されていましたが、急病とのことで、独奏者と曲目が変更になりました。
残念ではありますが、それでも「代演が渡辺玲子さんなら文句は言えないなぁ」と思って会場に向かいました。
日本人ソリストも層が厚いですね。
以前も、読響で代演が川久保賜紀さんで「ラッキー」と思ったことすらあります。

バーバーのヴァイオリン協奏曲は、私にとっては多少違和感を感じる曲です。
悠然たる第1、第2楽章と、猛烈なスピードの第3楽章の差があり過ぎるし、ピアノの音でヴァイオリン・ソナタのような聴感になることもあるし…。
でも、渡辺さんは確信を持って迷いなく弾ききった印象です。
この演奏だったら曲目変更も納得できます。
シェーンベルクだって弾けないことはないでしょうけれど、確信の持てる曲を選んだのでしょう。
貫禄すら感じる、堂々たる演奏でした。

休憩後のデュティユーの交響曲は、面白い曲で素晴らしい演奏でした。
楽章間で帰る人が数人いたり、曲が終わってすぐに席を立つ人も結構いましたが、残った大半の人は熱烈な拍手を贈っていたように思います。
プログラム冊子の解説には「ダンディやルーセルの様式を受け継いでいる」と書いてありましたが、私にはオネゲルを連想させるように感じられる場面もありました。
迫力の大音量と神秘的な静けさの対比を、固唾を飲んで聴き入ってしまいました。

2007年のサイトウキネン・フェスティバル松本でデュティユーさんの新曲の世界初演を聴いて、作曲者御本人の答礼を目にしていたので、「現代音楽」の作曲家の印象がありましたが、この曲が作曲されたのは1951年とのこと。
ショスタコーヴィチの交響曲で言うと、9番と10番の間の年代です。
オーケストラのレパートリーとしてもっと演奏されて良い曲だと思います。

曲のことばかり書いてしまいましたが、秋山さんは、この曲を気力を込めて指揮したと思います。
すばらしい演奏でした。

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