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2009年2月14日 (土)

ブリュッヘン/新日本フィル:公開リハーサル(2009/02/14)

2009年2月14日(土)10:30
すみだトリフォニーホール

指揮:フランス・ブリュッヘン
新日本フィルハーモニー交響楽団

(「ロンドン・セット」全曲演奏会 第2回 公開リハーサル)

ハイドン:交響曲第97番より
ハイドン:交響曲第98番より

今回のロンドン・セット全曲演奏会(全4回)のチケット購入者は、演奏会前日の公開リハーサルに入場することが出来ます。
しかし、リハーサルが行われるのはこの日を除いて全て平日の昼間。
この日は、貴重な(唯一の)土曜日のリハーサルでした。

10時頃にホールに入ると、舞台上ではすでに何人かの楽員が座っていて、それぞれ音を出して練習しています。
開始5分前くらいにブリュッヘンさんがにこやかな顔で登場。
その後、開始2分前くらいにコンサートマスターの西江さんが登場し、指揮台に歩み寄り、何か言葉を交わした後、握手して着席。
その間、ステージ上では楽員がそれぞれ音を出していましたが、開始時刻になるとステージマネージャーがパンパンと手をたたいて音を止め、チューニングの後、97番の第2楽章から練習が始まりました。

最初は、多少音が揃わない印象もあり、「リハーサルだから全力では弾かないのかな?」と思いました。
しかし、リハーサルが進むにつれて、気合いが入った演奏に変化し、ホールに響き渡る美しいサウンドにうっとりとしてきました。
ブリュッヘンさんは、ところどころ演奏を止め、短い言葉で指示をしていました。
止める前の演奏も、素人耳には十分素晴らしいのですが、指示を受けた後の修正された演奏が、(どこがどう変わったのか素人にはよくわかりませんが)さらに素晴らしい音に変わる。
すでに100点満点で95点になっている演奏を、直して100点にしている作業のように感じました。
第1ヴァイオリンへの指示が多く、そのたびに楽員の皆さんが必死に楽譜にメモをしています。

第3楽章と第4楽章よりも第2楽章に、より多くの時間を割いていた印象です。
前回2月11日の演奏会の公開リハーサルは聴いていませんが、96番や95番の第2楽章の比類のない美しさを思い出すと、「もしかしたら前回も第2楽章重視で練習したのかな」と思いました。

練習開始から約1時間経過した11:35で「15分休憩」とのブリュッヘンさんの声がかかりました。
ブリュッヘンさんは退場、オケの面々も引き上げていきましたが、その後でステージマネージャーから説明があり、ブリュッヘンさんの指示で第1ヴァイオリンのみパート練習をするとのこと。
コンマスの西江さんのリードで、第2楽章の練習が15分ほど行われました。
パート練習終了後にさらに15分の休憩の時間が取られ、再開は11:05となりました。

パート練習の後、ステージマネージャーが客席に向かってマイクでお話しをしてくれました。

『前回来日時、最後のパルテノン多摩での演奏会終了後、帰りのタクシーの中でブリュッヘンさんから一枚の紙を渡されました。
「天地創造」と、交響曲が作曲順に書かれており、今回招聘した歌手3人の名前と、チェンバロ奏者の名前が書かれており、
「これをどこかでやりたいと思っているのだが、ぜひ新日本フィルとやりたいのだ」
と言われました。
幸いスポンサー企業が見つかり、演奏会の日程の調整、ブリュッヘンさんの1ヶ月間に渡る日本滞在もOKになり、今回のシリーズが実現することが出来ました。
(外国人の客演指揮者の日本滞在は2週間が普通です。)
新日本フィルのリハーサルは10:30~16:00ですが、ブリュッヘンさんはリハーサルが終わると1人でタクシーに乗って銀座や丸の内の店などに食事に行かれているようです。
ミシュラン2008東京も持参されていました。』

…というような内容でした。
その後、第2ヴァイオリンの篠原さんが急きょ指名され、ブリュッヘンさんのリハーサルの印象を語ってくれました。

『ひとことで言うと、“宝の山”のリハーサルです。
ハイドンの時代には、楽譜にはこう書いてあっても、このように弾いた…というようなことを次から次に教わります。
凡庸な指揮者のリハーサルは10分でも長く感じて苦痛なのですが、ブリュッヘンさんのリハーサルは「もう1時間たってしまった、もう1日終わってしまった」と思えるくらい楽しく、朝ホールに来るのが毎回楽しみです。

…というような内容でした。

休憩後はフォルテピアノの渡邊順生さんも加わり、98番の練習。
ブリュッヘンさんに紙を渡されたときは、「よしお、よこはま」としか書かれていなくて、「誰のこと?」という状態だったそうですが、探し当てて出演していただいたそうです。
リハーサルは13:00頃に終了し、ステージマネージャーから楽員には「14:00再開」と告げられましたが、聴衆には「では皆さん、明日15:00にここで会いましょう」と告げられ、公開リハーサルはここまで。
30分位の曲のリハーサルに1時間くらいかかっている計算になるわけですが、聴いている私の方も、「もう1時間たってしまった」「もう終わってしまった」という状態でした。

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