« 飯森範親/東響(2009/02/21) | トップページ | ブリュッヘン/新日本フィル(2009/02/28) »

2009年2月27日 (金)

チョン・ミョンフン/東京フィル(2009/02/27)

2009年2月27日(金)19:00
サントリーホール

指揮・ピアノ:チョン・ミョンフン
東京フィルハーモニー交響楽団
(第766回サントリー定期シリーズ)
ヴァイオリン:スヴェトリン・ルセヴ
ヴィオラ:須田祥子
チェロ:ルイジ・ピオヴァーノ

ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番
ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲
バルトーク(ピオヴァーノ編):
「ルーマニア民族舞曲」より第4曲「角笛の踊り
」(アンコール)
ブラームス(シェーンベルク編):
ピアノ四重奏曲第1番(管弦楽版)

終演は21時30分頃と長い演奏会でしたが、ずいぶんと選曲が工夫された面白い組み立てでした。

室内楽の演奏会には滅多に行かない私にとって、ピアノ四重奏曲のオリジナルを生演奏で聴くのは初めてかもしれません。
管弦楽版で聴き慣れたフレーズがすっきりとした響きで聞こえます。
第1楽章や第2楽章は「なごやかな合奏」といった面も感じましたが、第3楽章あたりから「おおっ」と思うような迫力がみなぎり始め、第4楽章は息詰まる緊張感。
チョンさんのときどき足も踏みならしながらピアノを弾く姿と、その姿に視線をやりながら気迫の熱演を繰り広げたルセヴさん。
定期演奏会の一曲としての室内楽は、決して「前座」などではない充実した満足感を与えました。

休憩後は舞台上にオーケストラが並び、室内楽のソリスト2人がそのままソリストとして登場して二重協奏曲。
オーケストラの響き、特に管楽器の音はもう少し洗練されて欲しい印象もありましたが、ソリスト2人のテンションの高い演奏が、ぐいぐいと会場の雰囲気をひっぱっていきました。
オーケストラの伴奏でのアンコールの後は、短時間、舞台上の配置転換が行われましたが休憩は無し。
チェロのピオヴァーノさんがオケの中で弾くために登場すると会場から盛大な拍手がおくられました。
管弦楽版のピアノ四重奏曲の演奏は、面白いことにオリジナルの室内楽版と印象が似ていました。
第1、第2楽章は少しおとなしめに感じましたが、第3楽章からはスピード感と迫力のある大音量がホールに響き渡り、曲の最後の部分は快感。
荒っぽい演奏に紙一重の煽り方でしたが、指揮者には響きを洗練させようなどという意図は、最初からなかったことでしょう。

オケの演奏は2008年12月の読響定期と曲目は同じでしたが、この2曲の組み合わせ、なかなか良い取り合わせです。
ピアノ四重奏曲を2回聴くのは「飽きるのでは?」と内心心配して会場に向かいましたが、編成が違うとはいえ、良い曲は2回聴いても飽きませんでした。

|

« 飯森範親/東響(2009/02/21) | トップページ | ブリュッヘン/新日本フィル(2009/02/28) »

コメント

会場にいらしていたんですね!
気づいていれば声をかけたのですが(笑)。

ぼくもほぼ同様の感想でした。
http://www006.upp.so-net.ne.jp/mmfc/p14-80.html

いやあ、それにしても皆さんタフですね。
マエストロはもちろん、チェロのピオヴァーノさんもすごい!

投稿: こじこじ | 2009年2月28日 (土) 14時21分

こじこじさん
久しぶりにお会いできたかもしれなかったのに、ニアミスで終わり残念です。
感想、拝読し、共感いたしました。
聴いていた私は、体感的には時間の長さは感じませんでしたが、演奏者の人たちもそうだったのでしょうか。
また、別の演奏会でお会いできる日を楽しみにしています。

投稿: 稲毛海岸 | 2009年2月28日 (土) 21時11分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/214768/44195942

この記事へのトラックバック一覧です: チョン・ミョンフン/東京フィル(2009/02/27):

« 飯森範親/東響(2009/02/21) | トップページ | ブリュッヘン/新日本フィル(2009/02/28) »