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2009年3月19日 (木)

鈴木雅明/東京シティ・フィル(2009/3/19)

2009年3月19日(木)19:00
東京オペラシティ・コンサートホール

指揮:鈴木雅明
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

(第227回定期演奏会)

ヘンデル:合奏協奏曲ト短調作品6-6 HWV.324
ハイドン:交響曲第90番
メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」

鈴木雅明さんが前回東京シティ・フィルの定期を指揮した2006年11月の演奏会が素晴らしかったので楽しみにしていましたが、その期待すら大きく上回る素晴らしい演奏。
興奮させられる演奏でした。

ヘンデルは私にとっては曲自体がとらえどころが難しかったのですが、大好きなハイドンになると、その演奏の非凡さは迫力とともに迫ってきました。
たぶんノン・ヴィブラート奏法だと思いますが、はっきりとしたアクセントをつけ、鳴らすところは思いっきり強奏し、静かなところやゆっくりとした部分との対比が面白い。
その強奏の迫力たるや、単に音量だけの問題ではなく、意思や情熱の力を感じるもの。
鈴木雅明さんの指揮の動作は、音楽がそのまま視覚化されたような、しなやかな美しいものですが、強奏の部分の動作の迫力もかなりのものでした。

この曲の最後は、終わったかに見せてもう少し続くのですが、CDで聴いているとその面白さがあまりわかりません。
この日は、白熱した演奏につられて「終わったかに見せた場面」で会場に盛大な拍手が起こり、鈴木雅明さんはお辞儀をして舞台の袖に引き上げてしまいました。
その後、拍手を遮るように、コンサートマスターの戸澤さんの合図で曲が再開し、鈴木雅明さんは大あわての素振りで出て来て指揮を再開し、最後は半狂乱に近い盛り上げ方で曲を終えました。

「ハイドン一曲聴けただけでも来た甲斐があった」と思って幸せな休憩時間を過ごした後、後半のメンデルスゾーンが、また、ものすごい演奏。
こんどは、たぶんノン・ヴィブラート奏法ではないと思いますが、音色はロマン派の交響曲っぽいもの。
その音のメリハリと迫力は、圧倒される思い。
第2、第3楽章は一転して、ピリオド・アプローチのような音色で静かに進み、第4楽章はまた畳みかけるような迫力。
メリハリという意味では、個々の音のメリハリとともに、楽章間のメリハリも、コントラストとして効果的でした。

この日は、東京シティ・フィルのサウンドも、かなり伸びやかに鳴っていました。
鈴木雅明さんには、もっともっとモダン・オケを指揮する機会を作っていただき、ハイドン以降の曲もたくさん指揮していただきたいと思いました。

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コメント

この演奏会、行きたいなあと思ってたのに、すっかり忘れてましたdown。「イタリア」結構好きなんです。合唱曲以外の鈴木さんの音楽も聴いてみたかったんですよね。
ハイドンの90番って、そんな演出のある曲なんですね(笑)。是非聴かなくちゃ。
演奏会情報、教えてくださいね。
聞くところによれば、指揮者が倒れちゃう曲もあるとか…。そんなのも楽しみたいですね。

投稿: oyamanoneko | 2009年3月21日 (土) 08時12分

oyamanonekoさん
鈴木雅明さんは7月に名古屋フィルでメンデルスゾーン、11月に京都市交響楽団でモーツァルトを指揮しますが、さすがにおいそれとは聴きに行けないですね。
バッハの好きな人には叱られそうですが、もっと、バッハ・コレギウム・ジャパン以外で聴く機会が増えて欲しいな~と思います。

投稿: 稲毛海岸 | 2009年3月21日 (土) 11時59分

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