« チョン・ミョンフン/東京フィル(2009/07/23) | トップページ | 千葉ギターアンサンブル(2009/8/9) »

2009年8月 8日 (土)

秋山和慶/東響(2009/8/8)

2009年8月8日(土)18:00
東京芸術劇場大ホール

指揮:秋山和慶
東京交響楽団
(特別演奏会)
ソプラノ:幸田浩子 *

シュトラウス一家の音楽会

ヨハン・シュトラウスⅡ:オペレッタ「こうもり」序曲
ヨハン・シュトラウスⅡ:オペレッタ「こうもり」より
              “侯爵さま”
*
ヨハン・シュトラウスⅡ:チックタックポルカ
ヨハン・シュトラウスⅡ:ポルカ「雷鳴と電光」
ヨハン・シュトラウスⅡ:オペレッタ「こうもり」より
              “田舎娘の姿で”
*
ヨハン・シュトラウスⅡ:アンネン・ポルカ
ヨハン・シュトラウスⅡ:皇帝円舞曲
ヨハン・シュトラウスⅡ:オペレッタ「ジプシー男爵」行進曲
ヨハン・シュトラウスⅡ:オペレッタ「ウィーン気質」より
              “ウィーン気質”
*
ヨハン・シュトラウスⅡ:シャンペン・ポルカ
ヨゼフ・シュトラウス:鍛冶屋のポルカ
ヨハン・シュトラウスⅡ:ワルツ「春の声」
*
エドアルト・シュトラウス:ポルカ「テープは切られた」
ヨハン・シュトラウスⅡ:ワルツ「美しく青きドナウ」
ヨハン・シュトラウスⅠ:ラデツキー行進曲
ヨゼフ・シュトラウス:ポルカ「とんぼ」
(アンコール)
ヨハン・シュトラウスⅡ:トリッチ・トラッチ・ポルカ(アンコール)
20090808

「秋山和慶さんがウィンナ・ワルツの類を振るとどうなるか?」
という興味が第一でした。
最近の円熟ぶりから予想はできましたが、すっかり様になっていました。
しっとりと歌うところは歌い、間を取るところは絶妙の間を取り…。
「シュトラウス一家の音楽はウィーンの団体でないと…」という時代はすでに終わっているようです。
確かに秋山さんらしく、金管が前面に出てくる場面では結構シンフォニックな響きになっていました。
しかし、それは格調の高さにつながります。
プログラムの終盤、「美しく青きドナウ」以降は、崇高な雰囲気さえ感じられました。
極上の娯楽を、極上の芸術に昇華させたようなシュトラウスの音楽でした。

しかし、そうは言っても、真面目一点張りの演奏会ではありませんでした。
「雷鳴と電光」では傘をさした団員が随所で踊りました。
コンマスの高木さんまで参加しました。
シャンペン・ポルカでは、シャンペンのグラスを掲げた人が、1階席後方から登場。
曲の最後では舞台上で秋山さん高木さんとともに乾杯!
客席の数人に小瓶をプレゼントしていました。
トリッチ・トラッチ・ポルカでは、曲の合間でチェロが楽器をくるりと一回転させたりして唖然。
エンターテインメントとしても、思わずニヤリとする趣向がありました。

「美しく青きドナウ」、ラデツキー行進曲と演奏されたのでアンコールはないかと思ったら、舞台上でサイン入り色紙プレゼント(5名)の抽選会の後、2曲のアンコール。
しかし、聴いてみると、ラデツキー行進曲の後のアンコールであっても。選曲に違和感はありませんでした。

アンコールの「とんぼ」の中間部で、秋山さんが指揮の動作をやめて舞台から降り、オケの演奏を見守る光景がありました。
その間、オケは一糸乱れず演奏を続けたわけですが、秋山さんが指揮台に居ない間、微妙に音色が変わったような気がしたのは気のせいでしょうか?
素人の私にはよくわかりませんが、指揮者というのは、ただ立っているだけでも楽員にオーラを与えているとか。
秋山さんが指揮台から降りたことで音色が変わったとしても不思議ではないかもしれません。

なお、この日のもう一人の主役の幸田浩子さんの存在感も格別でした。
客席に語りかけるような仕草や表情。
いかにお客さんを楽しませるかという姿勢がこれだけストレートに出てくる歌手はあまりいないのではないでしょうか。
6月14日の新国立劇場での「チェネレントラ」でも、コミカルな演技が強烈な印象を残しましたが、この日のコンサートスタイルでの歌唱でも、すっかり魅了されてしまいました。
ころころと転がるようでありながら、決してかん高くない、心地の良い、非常に美しい声でした。
最近はほとんどサインをもらう行動はしない私ですが、思わずミーハー気分丸出しで、ロビーでCDを買ってサイン会に並んでしまいました。
200908082

|

« チョン・ミョンフン/東京フィル(2009/07/23) | トップページ | 千葉ギターアンサンブル(2009/8/9) »

コメント

盛り沢山な曲目のうえに、楽しそうな演奏会だったようで、私も行きたかったですnotes

私も同じく、感動したり楽しかった演奏の時だけ、ついサイン会の列に並んでしまいます♪
たま~にしかそういう演奏には出会えませんが・・・

投稿: フランダース | 2009年8月 9日 (日) 09時22分

フランダースさん
お正月の「ウィーン」を名乗る“出稼ぎオーケストラ”の一部よりは、ずっと良い演奏だったと思いました。
サイン会に並んでしまったのは、「チェネレントラ」での好印象も含めてです。
でも、感動を言葉で伝えるのって難しいですね。
いざ幸田さんを目の前にすると、なかなか言葉が出て来ません。

投稿: 稲毛海岸 | 2009年8月 9日 (日) 09時55分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/214768/45872111

この記事へのトラックバック一覧です: 秋山和慶/東響(2009/8/8):

« チョン・ミョンフン/東京フィル(2009/07/23) | トップページ | 千葉ギターアンサンブル(2009/8/9) »