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2010年9月11日 (土)

アルミンク/新日フィル(2010/9/11)

2010年9月11日(土)14:00
すみだトリフォニーホール

指揮:クリスティアン・アルミンク
新日本フィルハーモニー交響楽団

(第467回定期演奏会
『怒りの日、そして降り注ぐ愛の光』)
ソプラノ:ノルマ・ファンティーニ
メゾ・ソプラノ:マリナ・プルデンスカヤ
テノール:スコット・マクアリスター
バス:ラルフ・ルーカス
合唱:栗友会合唱団
合唱指揮:栗山文昭

ヴェルディ:レクイエム

実は、聴いていて少し眠くなり、前半の一部ではうとうととしてしまいました。
もちろん自分の体調のせいもありますが、音楽があまりにも心地よかったからでもあります。

開始の微弱音からして極上の美しさ。
「怒りの日」では一転、天井を打ち破るような鋭い大音量。
繊細な音を神経質な雰囲気にならず、心にしみいるハーモニーとして奏で、強烈な音を、粗野にならずに高々と鳴らすことのできるオケとコーラスは本当に素晴らしい。

独唱者4人はオケと合唱の音に埋もれず、くっきりとうかびあがる力量。
仕草を見ていても、本当に心の底から豊かな声を絞り出していたようです。

バンダ(トランペット4人)は3階席中段の左右に配され、心地よい天然サラウンド。

かくしてホールの中は、永遠の安息を求める祈りの音楽に支配された異空間と化したのでした。

作曲者が「この曲をオペラのように歌ってはならない」と述べたということはよく聞きますが、どうしてもヴェルディの音楽には、ヴェルディのオペラと同質な要素は感じられます。
独唱者4人はオペラ出演時のように雄弁です。
でも、アルミンクさんの導き出した音楽は、どちらかというとモダンな響き。
随所で激しい動きを見せる場面はあるものの、あまりのめり込み過ぎずに、格調も感じられる演奏。
総合的に見て「イタリア・オペラの演奏会形式上演」風では全くなく、純音楽的な祈りの音楽でした。

前半、ちょっと、うとうとしかけた私も、途中でチューニングが入ったあたりからは、はっきり目も覚め、でも、陶酔感で多少酔ったような気分の中、全曲を聴き終えました。

長い沈黙の後に、ぱらぱらと起きた拍手にも多くの聴衆は追従せず、再度静寂な空間。
その後、ようやく始まった拍手のは、大歓声を伴う盛大なものでした。

20100911

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