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2010年9月24日 (金)

ドミトリエフ/都響(2010/9/24)

2010年9月24日(金)19:00開演
サントリーホール


指揮:アレクサンドル・ドミトリエフ
東京都交響楽団

(第702回定期演奏会Bシリーズ)
ヴァイオリン:セルゲイ・ハチャトゥリアン

シチェドリン:管弦楽のための協奏曲第1番
        「お茶目なチャストゥーシュカ」
ハチャトゥリャン:ヴァイオリン協奏曲
コミタス:アプリコット・ツリー
(アンコール)
ショスタコーヴィチ:交響曲第1番

あの都響がまるでソ連のオケの響き。
少し高域が耳に強く感じ、正直、ちょっと聴き疲れするようなサウンドに思えました。
もっとも、昔聴いたフェドセーエフ/モスクワ放送交響楽団とか、CDで聴いたロジェストヴェンスキー/ソビエト国立文科省交響楽団あたりもこれに近いサウンドだったので、こういう音がロシアの標準スタイルなのかもしれません。

ドミトリエフさんは、プロフィールを拝見すると70代半ばで、指揮者としては一番円熟が期待できるお年頃。
棒さばきは、力まず、サササッと細かく振ったかと思うと、オケに任せてほんの表情付けだけをしたり、すっかりオケを掌握している様子。
特に感心したのは、ドカンと鳴らしても、決して音が飽和状態にならずに節度が保たれていたこと。
決してこじんまりと演奏しているわけではありませんが、よく“鳴らし屋”の指揮者で聴かれるサントリーホールの残響と混ざり合って音が団子状態になり、輪郭がわかりにくくなるような場面は一切ありませんでした。

個人的には、もう少し音に潤いがほしいところですが、
(テミルカーノフさんだと、そういう気品のようなものを音に感じるんです)
こういうスタイル自体は確かに存在するし、その限りにおいては優れた演奏だったと思います。

まあ、最近は、どこのオケもそうですが、都響も指揮者に合わせて変幻自在に音色を変えられるということを再認識させていただきました。

セルゲイ・ハチャトゥリアンさんのヴァイオリンには、私が「欲しい」と思った音の潤いが感じられました。
複雑な旋律においても、超絶技巧を弾いているような印象を一切与えずに、音の艶やかさを保ったままメロディーを歌わせる。
曲自体は、私はさほど好きということもなかったのですが、哀愁をおびた第2楽章や、リズミカルな第3楽章は楽しく聴かせていただきました。
特に第3楽章のソロ・ヴァイオリンには満足したので、私は、アンコールはなくても良かったのですが、ゆったりとした旋律で、途中、超高音の部分をはさんで、会場の熱気を冷ますように独奏曲が演奏されました。

私はこの日だけの鑑賞ですが、今月の都響主催3公演は、別の指揮者が振るプロムナードコンサートを含めて、オール・ロシア・プロという徹底ぶりです。

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