« ドミトリエフ/都響(2010/9/24) | トップページ | 9月に聴いたCDの感想 »

2010年9月26日 (日)

シュワルツ/東響(2010/9/26)

2010年9月26日(日)14:00
ミューザ川崎シンフォニーホール

指揮:ベンジャミン・シュワルツ
東京交響楽団
(川崎定期演奏会第27回)
ヴァイオリン:ナイユアン・フー

グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ニ短調
パガニーニ:24のカプリス~第21番
(アンコール)
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番
     ~アルマンド
(アンコール)
チャイコフスキー:交響曲「マンフレッド」

東響の起用した若手指揮者は、かつてパーヴォ・ヤルヴィさんやジャナンドレア・ノセダさんのように大化けした例もあり、油断が出来ません。
この日の指揮者のシュワルツさんがそのような大物になるかどうかは、この日を聴いただけでは私にはわかりませんが、なかなか豊かな音楽性をお持ちだと思いました。

一番の魅力は、オケをのびのびと歌わせるその仕草。
流れるような指揮の動作は鋭角的なところがほとんどなく、視覚的にも美しい。
特に弦楽器群は表情豊かに歌っていたようにお見受けしました。
もう一つの魅力は、決して力まず、あおらず、粗野な音を出させないこと。
「ルスランとリュドミラ」もマンフレッド交響曲も、鳴らそうと思えばホールの天井に突き刺さるくらいの大音量をとどろかすことも出来たはずですが、あくまでもホールのトーンにマッチしたサウンドを作り上げていたことに好感を受けました。

多少気になったところは、管楽器、特に金管の音の入り。
東響にしては微妙に雑な入り方をしている部分が散見されました。
息のあった音楽監督のスダーンさんの指揮なら、おそらく起こりえないでしょう。
初顔合わせですから致し方ない面もあるのかもしれませんが、東響クラスのオケであればそういう細部の仕上げも望みたくなりました。

まあ、そうは言っても「95点が98点になったらなぁ…」というような次元のことですので演奏会全般としては満足してホールを出ることが出来ました。
ロシアものでも、2日前に聴いたドミトリエフさん指揮の都響のサウンドは少しキツイ感じがしました。
私はこの日のような潤いを感じる音色の方が好みです。

メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ニ短調はたっぷりと歌った独奏。
管楽器、打楽器の入らない弦楽合奏とソロ・ヴァイオリンの曲です。
昨今の流行からすると、もう少しピリオド風のシャープな音作りもできたでしょう。シュワルツさんも微妙にそちら方面に行きたいようにも見えました
でも、ソリストが目指していたのは、ホ短調の方の協奏曲でよく聴かれるようなロマンティックな演奏。
まあ、それはそれで、一聴衆の私は美音に酔えばよいわけですが、「スダーンさんがこの曲を振ったらどうなっただろう?」とも少しだけ考えました。
20100926

|

« ドミトリエフ/都響(2010/9/24) | トップページ | 9月に聴いたCDの感想 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/214768/49570691

この記事へのトラックバック一覧です: シュワルツ/東響(2010/9/26):

« ドミトリエフ/都響(2010/9/24) | トップページ | 9月に聴いたCDの感想 »