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2010年9月の9件の記事

2010年9月30日 (木)

9月に視聴したFM放送、テレビ放送の感想

CDの感想に続いて、9月にTwitterでつぶやいた、FM放送、テレビ放送の感想を貼り付けてみます。

2010年09月25日(土)
本日のNHK-FMのN響定期生中継、休憩時間のゲストは伊藤恵さん。実演には何度も接したことがあるが、お話しを伺う機会はあまり記憶にない。かなり面白い視点で曲と演奏を分析されており、非常に面白かった。トーク付きのリサイタルとかやったら面白いかも。終演後のお話しも楽しみ。

2010年09月23日(木)
NHK-FMで放送中のファジル・サイの「展覧会の絵」ライヴ。ハミングはさほと珍しくはないが、やはり彼はライヴの人。もしかして、この曲でもピアノの中に手を突っ込んで弦をはじいた?これを生で聴いた人はうらやましい。

シプリアン・カツァリスのピアノは聴きたかったが、やはり茅ヶ崎まで行く元気が残ってなくて断念。代わりにというわけにはいかないが、NHK-FMで放送されているファジル・サイのリサイタルのライヴを聴く。

2010年09月20日(月)
土曜日BS朝日放送のコバケン/東京交響楽団の番組、録画しておいたのを視聴中。いつもの定期演奏会の面々の顔がアップで映ってちょっと嬉しい。演奏も手抜きなしでなかなかのものだが、曲をつぎはぎで編集、短縮して放送するのは民放の限界かな。

2010年09月19日(日)
NHK-FMでシューマンの歌劇「ゲノヴェーヴァ」を放送中。準メルクル/中部ドイツ放送響のライプツィヒ・ゲヴァントハウスでのライヴということは演奏会形式?イタリア風オペラとは全然違う。「フィデリオ」みたい。オペラの傑作かどうかはともかく、音楽は意外と面白い。

2010年09月14日(火)
シェーンベルクの「ペレアスとメリザンド」。カラヤンのCDで聴いても面白さが全然わからなかったが、今夜のNHK-FMのティーレマン指揮の演奏は面白く聴かせてくれる。4月のカンブルラン/読響定期の演奏も良かった。やはり演奏も時代とともに進化しているのだろうか。

NHK-FM、今週はベルリン・フィル特集。きょうはティーレマンの指揮。きのうのコープマンとは、別のオーケストラのよう。

2010年09月13日(月)
NHK-FM、今週はベルリン・フィル特集。今日はコープマン指揮。あのベルリン・フィルがすっかりコープマンの楽器になりきっている。個人的な好みの問題だが「こんなに暴力的に演奏しなくてもいいのに」という感もあり。

2010年09月12日(日)
N響アワーで放送されたメータの「巨人」の演奏は、当日NHK-FMで生中継され、チューナーの前で凄い演奏に釘付けになって「これ、N響?」と驚嘆し、しかも翌日の会場でも“全く同じように”凄い演奏をしたので、あきれたように感心した記憶も残っています。

N響アワーのメータの「巨人」、この翌日の演奏会をホールで聴きました。確かお父さんの病気とかでメータの来日が遅れ、3番から曲目変更になってちょっとだけがっかりしたのですが、いざ聴いたら、豪快な演奏に驚嘆した記憶は今も鮮明に残っています。

2010年09月10日(金)
NHK-FMでのN響定期生中継、後半のベートーヴェン7番だけ聴けた。目新しさは一切無く、ひたすら自然に音楽を鳴らしただけの演奏なのに、こんなに音楽が生き生きと弾み、引き込まれてしまうとは、恐れ入った。

2010年09月05日(日)
N響のコマーシャルのような今日のN響アワー。のせられてチケットを買いたくなるけど、「ホールがNHKホールだし…」、「一応テレビで放映されるし…」と理由をつけて優先度を下げている。NHKホール舞台後方にも仮設でP席作ってくれると嬉しいのだけれど…。

2010年09月04日(土)
4番って、ベートーヴェンの交響曲の中で、一番残響の美しさを味わえる曲かもしれない。

ティーレマン/ウィーン・フィルのベートーヴェン、NHKの放送を見ながら「音楽の友」6月号を引っぱり出してみたら、5番6番の日は、オケが引き上げた後の指揮者ソロ・カーテンコール4回とレポートされている。

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9月に聴いたCDの感想

いろいろ考えることがあって、9月からNAXOS MUSIC LIBRARYに登録しました。
サービス内容には十分に満足しています。
したがって、家での鑑賞は、NHK-FMかNAXOS MUSIC LIBRARYが中心。
購入したCDは、通勤時間にヘッドフォンステレオでの鑑賞がメインとなりました。
まあ、それもありかなと割り切っています。

そのような状況の中、9月にTwitterでつぶやいた、CD(NAXOS MUSIC LIBRARYも含む)感想を貼り付けてみます。

2010年09月30日(木)
ジル・ヴォンサッテル(P)の今風のベートーヴェンP協奏曲1番がなかなかの快演だと思います。RT @naxosjapan: 新着レーベル第10弾!!!「Pan Classics」。マイナーなレーベルだからと言って侮れません。 http://bit.ly/cl0DXX #nml

笑わずに聴けません!RT @naxosjapan: ロンドン初演当時の編成をそのまま再現したらしいです。それにしてもやり過ぎです(笑)せっかくなので近いうちに今週の一枚に取り上げます♪RT @inagekaigan ニケの「王宮の花火の音楽」、なんじゃ、この大騒ぎは。

2010年09月29日(水)
ニケの「王宮の花火の音楽」、なんじゃ、この大騒ぎは。騒々しいくらいにぎやか。RT @naxosjapan 新着レーベル第9弾!大手古楽レーベル「Glossa」!ニケ、モレーノ、パンドルフォ、メイヤーソン、など大物が聴き放題。 http://bit.ly/csI6dZ #nml

早速モーツァルトのクラリネット協奏曲を鑑賞。協奏曲のピリオド系の演奏は交響曲ほど多くないので嬉しい。RT @naxosjapan 新着レーベル第9弾!大手古楽レーベル「Glossa」!ブリュッヘン&18世紀Orchまで♪ http://bit.ly/csI6dZ #nml

ブーレーズの「子供の不思議な角笛」のCDをヘッドフォンで。感情を一切表に出さず、ただひたすら無機的に鳴らしているだけなのに、その物理的な音のつながりと重なりは、音楽としてなんと美しく雄弁なのだろう。好き嫌いが分かれる演奏だと思うが、私は好きだ。

2010年09月28日(火)
あ、9番は4楽章付きだ。RT @naxosjapan: 10日間連続、怒涛の新着レーベルラッシュ第6弾!!!「Coviello」96タイトル追加!このレーベルのメインはマルクス・ボッシュのブルックナー。 #nml

あ、白熱してると思ったら、拍手が。ライヴ録音なんですね。RT @inagekaigan: 速めのテンポが気持ちいいですね。RT @takangt: @inagekaigan @naxosjapan ボッシュ、とりあえずブラームスの1番を聴きましたが素晴らしい演奏でした。 #nml

おっ、いままさにブラ1聴いています。速めのテンポが気持ちいいですね。RT @takangt: @inagekaigan @naxosjapan ボッシュ、とりあえずブラームスの1番を聴きましたが素晴らしい演奏でした。 #nml #imakiiteiru

マルクス・ボッシュ、トーマス・ファイ、ヴァシリス・クリストプロスの3人がドイツ期待の3大若手指揮者という記事を読んだことがある。RT @naxosjapan: 「Coviello」96タイトル追加!このレーベルのメインはマルクス・ボッシュのブルックナー。 #nml

2010年09月27日(月)
アンチェル/チェコ・フィルの「わが祖国」が良かったので「新世界より」も買って聴いてみた。しなやかだけど力強い武道のような音が弾む演奏。リマスターはいろいろ意見が分かれているようだが、私は旧盤はほとんど知らないので、この音質、音色なら全く不満なし。

2010年09月26日(日)
BGMのつもりで気軽に聴き始めたハイドンのピアノ三重奏曲だが、これ、素晴らしいではないか。演奏はハイドン・トリオ・アイゼンシュタット。長年の習性で、ついCDを買おうと思ってしまったが、その必要はないのであった。ここはNAXOS ML、プレイリストに追加すれば手に入ったも同然。

NAXOS MLのお薦めに素直に従ってハイドンのピアノ三重奏曲を“BGMとして”流している。交響曲のように熱中して聴く曲ではないが、素性の知れないムード音楽と違って、これはれっきとした大作曲家の曲。昔の王侯貴族はこういう曲を聴きながら食事とかしていたのだろうか。

先日購入したラッヘンマン「マッチ売りの少女」のCD、よく見ると「東京版2000」とある。東響定期で日本初演したときに「ひとまずの回避策」として自ら施した改変を作曲者が気に入り、その後はこの版で上演(録音?)されているみたい。この作品に東響の果たした役割は歴史に残るかも。

アンチェル/チェコ・フィルの「わが祖国」、スプラフォン輸入リマスター盤。昔、LPで聴いて当時のDGやDECCAに比べて貧しい音にがっかりした記憶しか残っていなかったが、これはなかなか力強い骨太の演奏で好ましい。

2010年09月25日(土)
タワレコで積んであったヒーリング効能のCDを冷やかしで買って聴いてみた。半信半疑だったが、結構良く出来ていて、あながち誇大表示ではないと思った。ただし、私個人に限って言えば、バッハやらショパンやら、チェロやチェンバロやギターなど、自分で気分にあわせて選べば、それで事足りそう。

2010年09月24日(金)
ラトル/BPOの「くるみ割り人形」全曲をヘッドフォンで聴きながら通勤。一部の評論に「バレエ上演を考慮しない、あくまでもコンサート用の演奏」との評があったが、このコンビに伴奏スタイルの演奏は、もともと期待していない。一流の料理人による、立派なコース料理に仕上がっていると思う。

2010年09月23日(木)
英国ロイヤルオペラのことは忘れようと努力しているところへ、注文していたCD(ザルツブルク音楽祭50周年記念25枚セット、輸入盤)が届き、その中に、あの2005年のネトレプコの「椿姫」が含まれている。タイミング悪い。

2010年09月22日(水)
少し前に再発売された小澤征爾/ドレスデンの「サロメ」をヘッドフォンで。まるでドビュッシーのような繊細な音がサロメらしくないとも思えるが、純粋にこれだけ美しい音楽は、これはこれで魅力的。そして、まるでフランス風の響きなのに根底にあるのはドレスデンのいぶし銀のサウンド。不思議な演奏。

2010年09月19日(日)
アーサー・フィードラー/ボストン・ポップスの演奏をヘッドフォンで聴いているが、申し訳ないけれど私にとっては「博物館の陳列品」。エリック・カンゼル/シンシナティ・ポップスの演奏の方が楽しさを感じるし、それ以前にテラーク盤の優秀録音には逆立ちしても張り合うことさえ出来ない音質。

2010年09月15日(水)
西オーストラリア交響楽団ってあまり知らないけど、結構うまいオケかも。Naxos MLでファリャ、アルベニス、トゥリーナの作品を鑑賞中。指揮はジョージ・メスターと、これまた私の知らない人。

ファリャの三角帽子をヘッドフォンで聴きながら通勤。小澤征爾/ボストン響の演奏。サイトウキネンは確かにオールスターオケかもしれないけれど、私は小澤さんのCDは、常設の名門、ボストン響を振った演奏の方が好き。

2010年09月11日(土)
昼間の演奏会の余韻を消したくないけど、耳がさびしく、何か聴きたいので、全く異質の、アンドレ・プレヴィンJazzを吹き込んだCDを聴く。80ー90年代のテラーク盤は音質も良い。そう言えば、11月にN響でガーシュウィンを弾き振りすることを思い出した。

2010年09月10日(金)
RCAのリビングステレオ60CDセット、目移りしていたが、そろそろ当初のお目当てのミュンシュ/BSOを聴こう。ベートーヴェンの5番、爆演を予想したが結構格調高い演奏でちょっと意外。でも、秘めたる情熱は表情豊かな音楽に乗って伝わってくる。

今日も、別の曲を聴こうとしてNMLにアクセスしたら、トップページにゲルギエフのラフマニノフ2番が紹介されていたので、ついつい聴いてしまいました。RT @naxosjapan: ありがとうございます!そんな風に言っていただけるなんてスタッフとして感涙ものです!

今朝もハイフェッツを聴きながら通勤。ブルッフにシベリウス。速い速い。現代的に感じる。でもプロコフィエフでは一転、最近の奏者に比べて、ロマンティックに感じる一面も。これだけ楽しめれば、60枚セット1万円強のコストパフォーマンスは驚異的に素晴らしい。

2010年09月09日(木)
「オーディオ装置はタイムマシンだ」という文章をどこかで読んだことがある。今こうして1950年代録音のハイフェッツのチャイコフスキーの協奏曲を聴いて興奮している自分は、確かにタイムスリップしたかのような感覚になっている。

RCAリビングステレオ、今朝はハイフェッツのベートーヴェンVn協奏曲を聴きながら通勤。楽器をたっぷり歌わせているのに速めのスピードで心地よく音楽が進む。博物館に入れてしまうのはもったいない現在でも鑑賞にたえる演奏。カタログから消えない録音は、やはりそれだけのことはある。

2010年09月08日(水)
素晴らしい!いまゲルギエフの「復活」から聴いています。登録して良かった。月額利用料、喜んでお支払いします。RT @naxosjapan: #nml 怒涛の7レーベル追加。LSO liveとMariinskyがついに参加!!!!!LSOは一挙62タイトル♪(Yasu)

友人から借りたジャン=ベルナール・ポミエのベートーヴェン、ピアノソナタ集を鑑賞。まだ21、23番を聴いただけだが、格闘せず、力まず、のめりこまず、作品を慈しむようにひいた格調高い演奏。ケンプは好きだが技巧に難が…と思うなら代わりにいいかも。

2010年09月07日(火)
ヴェルディのレクイエムは電車の騒音の中で聴くには適さない。「聴こえないぞ」と、うっかりボリュームを上げると、怒りの日で鼓膜が破れそうになる。…というわけで今日は自宅でCDをかけたが、エアコンの動作音があると、似たようなものだったりする。

今までフリッツ・ライナー/シカゴ響のCDをほとんど聴いたことがなかったのは、ショルティの膨大な録音で事足りていたから。デュトワのCDの存在のためにアンセルメをほとんど聴いていなかったのに似ているかも。

今までフリッツ・ライナーのCDはほとんど聴いたことがなかったが、RCAリビングステレオ60CDに入っていたので「新世界」を通勤時にヘッドフォンで鑑賞。なるほどシカゴ響の第1期黄金期だけのことはある。専制君主の恐怖統治にもかかわらず、オケのサウンドが全く萎縮していない。

2010年09月06日(月)
RCAリビングステレオの中の「椿姫」を通勤時にヘッドフォンで鑑賞。1960年の録音は電気的に作られた雰囲気は否めないものの、ローマ歌劇場のオケの奏でる旋律はさすがにうまい。指揮はフェルナンド・プレヴィターリという人。古き良き時代の遺物の感もあるが、結構楽しめた。

2ヶ月くらい前に届いたまま放置してあったRCAのリビングステレオ60CDコレクション輸入廉価セットを、昨日一日がかりでiTunesに全部取り込んだ。しばらくは通勤時間が楽しみ。目当てはミュンシュだが、今までほとんど聴いたことがないライナーなども楽しみ。

2010年09月03日(金)
ショスタコーヴィチ編シューマンのチェロ協奏曲。2月の新日フィルでも聴いたが、今朝はロジェストヴェンスキー指揮の輸入盤で。マーラー版交響曲をはるかにこえる変わりぶり。「こんなのシューマンじゃないよ」と思いつつも、面白いことは確か。厚化粧を感じさせない化粧美人。

2010年09月02日(木)
Naxos MLでシェーンベルク編ブラームスのピアノ四重奏曲を聴いている 。ダニエル・ライスキン指揮ライン州立フィルという知らない方々だが、シェーンベルクの介在を感じさせない「ああ、ブラームスっていいな」と思える演奏。これなら第5交響曲と呼んでもいいかも。

2010年09月01日(水)
早速NAXOS MUSIC LIBRARYでマリナー/シュトゥットガルトメタモルフォーゼンを聴いているが、艶やかな音楽が酔わせてくれる。マリナーは録音が多く、節操が無い気がして。いつの間にか有り難みを感じなくなっていたけど、やっぱり素晴らしい指揮者には違いない。

長いこと迷っていたが、とうとうNAXOS MUSIC LIBRARYに登録した。CDの購入数が半減は無理でも3分の2くらいになると嬉しい。決心の決め手となった音源は、BISレーベルのヴァンスカの演奏かな。いつのまにか自分もクラウドで利用するサービスが増えてきたことを実感。

編曲の傑作を投票したら、たぶんラヴェル編「展覧会の絵」が1位かな。では2位以下は? 私は、まずシェーンベルク編ブラームスのピアノ四重奏曲が思い浮かんだが、他にもいっぱいある。 クック版マーラー10番は編曲には入らないか。

小澤/フランス国立カルメン全曲のCDを聴いて感じたこと。良い面だけでなく、物足りなく感じるところも少々あるのだけれど、少なくとも、小澤さんのコーラスの扱いは絶品だと思う。

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2010年9月26日 (日)

シュワルツ/東響(2010/9/26)

2010年9月26日(日)14:00
ミューザ川崎シンフォニーホール

指揮:ベンジャミン・シュワルツ
東京交響楽団
(川崎定期演奏会第27回)
ヴァイオリン:ナイユアン・フー

グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ニ短調
パガニーニ:24のカプリス~第21番
(アンコール)
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番
     ~アルマンド
(アンコール)
チャイコフスキー:交響曲「マンフレッド」

東響の起用した若手指揮者は、かつてパーヴォ・ヤルヴィさんやジャナンドレア・ノセダさんのように大化けした例もあり、油断が出来ません。
この日の指揮者のシュワルツさんがそのような大物になるかどうかは、この日を聴いただけでは私にはわかりませんが、なかなか豊かな音楽性をお持ちだと思いました。

一番の魅力は、オケをのびのびと歌わせるその仕草。
流れるような指揮の動作は鋭角的なところがほとんどなく、視覚的にも美しい。
特に弦楽器群は表情豊かに歌っていたようにお見受けしました。
もう一つの魅力は、決して力まず、あおらず、粗野な音を出させないこと。
「ルスランとリュドミラ」もマンフレッド交響曲も、鳴らそうと思えばホールの天井に突き刺さるくらいの大音量をとどろかすことも出来たはずですが、あくまでもホールのトーンにマッチしたサウンドを作り上げていたことに好感を受けました。

多少気になったところは、管楽器、特に金管の音の入り。
東響にしては微妙に雑な入り方をしている部分が散見されました。
息のあった音楽監督のスダーンさんの指揮なら、おそらく起こりえないでしょう。
初顔合わせですから致し方ない面もあるのかもしれませんが、東響クラスのオケであればそういう細部の仕上げも望みたくなりました。

まあ、そうは言っても「95点が98点になったらなぁ…」というような次元のことですので演奏会全般としては満足してホールを出ることが出来ました。
ロシアものでも、2日前に聴いたドミトリエフさん指揮の都響のサウンドは少しキツイ感じがしました。
私はこの日のような潤いを感じる音色の方が好みです。

メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ニ短調はたっぷりと歌った独奏。
管楽器、打楽器の入らない弦楽合奏とソロ・ヴァイオリンの曲です。
昨今の流行からすると、もう少しピリオド風のシャープな音作りもできたでしょう。シュワルツさんも微妙にそちら方面に行きたいようにも見えました
でも、ソリストが目指していたのは、ホ短調の方の協奏曲でよく聴かれるようなロマンティックな演奏。
まあ、それはそれで、一聴衆の私は美音に酔えばよいわけですが、「スダーンさんがこの曲を振ったらどうなっただろう?」とも少しだけ考えました。
20100926

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2010年9月24日 (金)

ドミトリエフ/都響(2010/9/24)

2010年9月24日(金)19:00開演
サントリーホール


指揮:アレクサンドル・ドミトリエフ
東京都交響楽団

(第702回定期演奏会Bシリーズ)
ヴァイオリン:セルゲイ・ハチャトゥリアン

シチェドリン:管弦楽のための協奏曲第1番
        「お茶目なチャストゥーシュカ」
ハチャトゥリャン:ヴァイオリン協奏曲
コミタス:アプリコット・ツリー
(アンコール)
ショスタコーヴィチ:交響曲第1番

あの都響がまるでソ連のオケの響き。
少し高域が耳に強く感じ、正直、ちょっと聴き疲れするようなサウンドに思えました。
もっとも、昔聴いたフェドセーエフ/モスクワ放送交響楽団とか、CDで聴いたロジェストヴェンスキー/ソビエト国立文科省交響楽団あたりもこれに近いサウンドだったので、こういう音がロシアの標準スタイルなのかもしれません。

ドミトリエフさんは、プロフィールを拝見すると70代半ばで、指揮者としては一番円熟が期待できるお年頃。
棒さばきは、力まず、サササッと細かく振ったかと思うと、オケに任せてほんの表情付けだけをしたり、すっかりオケを掌握している様子。
特に感心したのは、ドカンと鳴らしても、決して音が飽和状態にならずに節度が保たれていたこと。
決してこじんまりと演奏しているわけではありませんが、よく“鳴らし屋”の指揮者で聴かれるサントリーホールの残響と混ざり合って音が団子状態になり、輪郭がわかりにくくなるような場面は一切ありませんでした。

個人的には、もう少し音に潤いがほしいところですが、
(テミルカーノフさんだと、そういう気品のようなものを音に感じるんです)
こういうスタイル自体は確かに存在するし、その限りにおいては優れた演奏だったと思います。

まあ、最近は、どこのオケもそうですが、都響も指揮者に合わせて変幻自在に音色を変えられるということを再認識させていただきました。

セルゲイ・ハチャトゥリアンさんのヴァイオリンには、私が「欲しい」と思った音の潤いが感じられました。
複雑な旋律においても、超絶技巧を弾いているような印象を一切与えずに、音の艶やかさを保ったままメロディーを歌わせる。
曲自体は、私はさほど好きということもなかったのですが、哀愁をおびた第2楽章や、リズミカルな第3楽章は楽しく聴かせていただきました。
特に第3楽章のソロ・ヴァイオリンには満足したので、私は、アンコールはなくても良かったのですが、ゆったりとした旋律で、途中、超高音の部分をはさんで、会場の熱気を冷ますように独奏曲が演奏されました。

私はこの日だけの鑑賞ですが、今月の都響主催3公演は、別の指揮者が振るプロムナードコンサートを含めて、オール・ロシア・プロという徹底ぶりです。

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2010年9月18日 (土)

下野竜也/読響(2010/9/18)

2010年9月18日(土)18:00
サントリーホール

指揮:下野竜也
読売日本交響楽団
(第496回定期演奏会)
ホルン:ラデク・バボラーク

《下野プロデュース・ヒンデミット・プログラムⅤ》
ヒンデミット:歌劇「本日のニュース」序曲
R.シュトラウス:メタモルフォーゼン
         (変容、23の独奏弦楽器のための習作)
R.シュトラウス:ホルン協奏曲第2番
ブラームス:トランペットのためのエチュード
(アンコール)
バボラーク編:アルペンファンタジー(アンコール)
ヒンデミット:ウェーバーの主題による交響的変容

オーケストラの定期演奏会にふさわしかった…と言うのも変かもしれませんが…
・ちょっとひねった選曲。
・でも、通して聴いてみると、流れがしっくりくる。
・豪華なゲストを迎えての協奏曲。
・でも、れっきとしたオーケストラの存在感。
「シェフのおすすめ」の「お任せコース」を注文して、じっくり味わったような、後味の良い演奏会でした。
(以前、N響アワーで、下野さんがそのような話しもしていましたっけ)

ヒンデミットにサンドイッチにされた「具」のR.シュトラウス2曲。
メタモルフォーゼンは大きなうねりを、艶やかな響きとともに表情豊かに奏でられ、音の中に身をゆだねて心地よく聴いているうちに、あっという間に終結。
カラヤンのCDで聴いてもとらえどころが難しく感じた曲が、こんなに面白く聴けるとは、会場に足を運んだ甲斐があったというもの。
演奏が終わった後に、下野さんが指で数字を示しながら23人の独奏者を順番に起立させたのも、なかなか良い趣向のサービスでした。

ホルン協奏曲の主役はもちろんバボラークさんの別格の音色なのですが、それを支えたオーケストラも、単なる伴奏ではない充実した演奏。
華やかだけれど、途中憂いを帯びた部分もあるなど、まるで「ばらの騎士」を協奏曲に仕立て直したような感も。
立派な「協奏」曲の演奏でした。

ヒンデミットの2曲は、どちらも、派手に鳴らした爽快な演奏。
静かな部分の多い交響的変容の第2楽章などでは、少し音が練れていない感もありましたが、まあ、最後の曲になって一気に人数が1.5倍くらい(もっと?)になったのだから、致し方ないかも。
さらには、大音量の部分でも、途中、サントリーホールの残響の影響で、音の輪郭が不鮮明になり、“もわんもわん”となりかけた部分もあり、「ここは、もう少し音を絞ってもよかったかも」とも思いました。
しかし、そういう細部をあげつらうよりも、炸裂する大音響に素直に興奮した方が気持ち良いのは事実。
なによりも、オーケストラのメンバーが、心底楽しそうに演奏している姿(目が笑っている!)は、聴いているこちらも楽しくなってきます。

やっぱり、音楽って、「音」を「楽しむ」ものだ…という当たり前のことを再認識した演奏会でした。

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2010年9月16日 (木)

ロペス=コボス/東フィル(2010/9/16)

2010年9月16日(木)19:00
東京オペラシティ コンサートホール

指揮:ヘスス・ロペス=コボス
東京フィルハーモニー交響楽団

(第57回東京オペラシティ定期シリーズ)
ギター:荘村清志
ソプラノ:山本 真由美

トゥリーナ:交響詩「幻想舞曲集」
ロドリーゴ:ある紳士のための幻想曲
タレガ:アルハンブラの思い出
(アンコール)
ファリャ:バレエ音楽「三角帽子」

ロペス=コボスさんって、ベルリン・フィル・クラスのオケも指揮する方のはず。
でも「これがベルリン・フィルだったら…」などと言うのは野暮というもの。
あの東フィルが…。
あの、ときどき「爆演」になっちゃう東フィルが…。
なんと、ほとんど荒くならずに、壮大なクライマックスを築いたのは、やっぱり指揮者の力量でしょう。
オケの音色も、すっかりラテン系。
こんな色彩感を表現できるオケだったんだ…。
いや、こんな色彩感を、棒一本、体一つで引き出した指揮者は、やっぱりただ者ではないと言うべきか…。

ロペス・コボスさんは、トゥリーナとファリャは譜面を置かずに暗譜で指揮。
その確信に満ちた動作は、オーケストラに迷いを一切生じさせずに、ラテン系の世界へ誘ったことでしょう。
「三角帽子」全曲をこういう演奏で聴く機会を得たことは、喜ばしい限りでした。

ロドリーゴ、タレガでは、荘村清志さんのギターの音色に癒されました。
楽器の音量の関係でPAを使うのは致し方のないところ。
電気で拡大しているということはあまり指揮せずに聴くことが出来る、好ましいバランスだったと思います。

会場に向かうときは少し疲れ気味に感じていたのが、帰宅するときは体調が良くなっていました。
音楽には解毒作用のような効用があるようです。
興奮によって「疲れた感覚を麻痺させる」ときもあるので注意は必要ですが…。

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2010年9月12日 (日)

英国ロイヤル・オペラ「椿姫」(2010/9/12)

2010年9月12日(日)15:00
神奈川県民ホール

英国ロイヤル・オペラ2010年日本公演
ヴェルディ:椿姫

話せば長くなるのですが、要するに…。
降板したアンジェラ・ゲオルギューさまの代役のエルモネラ・ヤオさんが不調で、第1幕が終わったところで降板。
カバーキャストのアイリーン・ペレスさんという方が、第2幕から“代役の代役”で歌い、「なんじゃ、こりゃ」状態だった舞台は第2幕から持ち直して、終わってみれば、大喝采。
第1幕では「ああ、お金、損した」とさえ思いましたが、なかなか珍しい体験をさせていただいて。とりあえず結果オーライでした。

今回の英国ロイヤル・オペラの演目は、ネトレプコさまの「マノン」に、ゲオルギューさまの「椿姫」と告知され、私は、今年の来日団体の鑑賞はこの2つだけに絞り、二兎を追ってチケット争奪戦に参戦しました。
結果は「椿姫」一兎だけの入手。
まあ、それでも、ちょっと鼻にかかったところのあるネトレプコさまの声よりも、ゲオルギューさまの方が好みだったので、まあ満足していました。
(どちらも、CD、DVD、FM、テレビなどでしか聴いたことはありませんが。)

ゲオルギューさま降板のニュースがネット上を飛び交ったのは8月下旬。
正直、少なからぬ打撃を感じました。
でも、冷静に考え直してみれば、パッパーノさまの振る「椿姫」が観れることに変わりはなく、大きな期待度が軽い失望感を押さえ、公演を心待ちにしていました。

開演前の会場は、主役交代はすでに皆さん御承知のようで、落ち着いた雰囲気でした。
しかし、スターが出演するときの高揚感はなく、「まあ、お手並み拝見」といった感じでしょうか。
オケのチューニングがなかなか始まらず、ちょっと不審に思いながら待っていると、オペラ・ディレクターの方が通訳を伴って現れ、「主役交代」のお詫びを述べ、会場の拍手に対して「御理解をいただき感謝します」というような口上。
その後、ようやくチューニングが始まり、指揮者の登場となりました。

出だしのオーケストラは、まあまあ。
でも、ヴィオレッタが出てきて歌い始めると、「ん?」という感じになりました。
素人耳にも、声のコントロールが出来ていない雰囲気が伝わってきます。
それはともかく、パッパーノさまの振るオーケストラの響きも今ひとつ。
周りの歌手も、さほど凄いとも感じない。
コーラスだけは「さすが」と思いましたが、なんとも冴えない舞台に感じました。
3階席後方からは、ブーイングも出ました。
第1幕が終わったとき、ブラボー叫んだ人も少なからずいましたが、会場全体は、冴えない拍手で休憩入り。

この休憩時間のロビーは、何とも言えない静かな雰囲気でした。
私は「ロイヤル・オペラでも、スターが登場しないレパートリー公演は、この程度のレベルなのか…」とがっかりしました。
「帰りに、ロビーで売っているネトレプコさまの「椿姫」のCDを買って、家で口直しならぬ“耳直し”をしよう」
「第2幕もつまらなかったら、第3幕は聴かずに帰ろう」
「怪獣が登場して面白いと評判の、二期会の「魔笛」に行った方が良かったかな」
とさえ思いました。

重い足を引きずって客席へ戻り、第2幕の開演を待っていると、またオケのチューニングがなかなか始まりません。
オペラ・ディレクターが再び現れ、
「私が再び出てくるとは思わなかったでしょう。」
と言って会場の笑いを誘った後、
「お聴きのように、ヤオさんの声が不調で、これ以上歌えないので、この後は、カバーキャストのアイリーン・ペレスさんが歌います」
というような説明。
会場からは「もう。好きなようにして!」というような失笑も。

しかし“非常事態”に燃えたのか、それとも、主役の不調にイライラしていた指揮者が吹っ切れたのか、オケの音がガラリと雄弁に変わりました。
歌手陣もホッとしたのか、演技と歌唱に集中力が戻り、舞台は第2幕から「これなら、まあ、許せるよ」というレベルに持ち直しました。

“代役の代役”のアイリーン・ペレスさんは、小さな声で歌う場面でも、ホールの空間にによく通るなかなかの美声。
少なくとも主役をこなせるレベルにはあったと思います。
第2幕では「歌唱は問題ないけど、演技がちょっとぎこちないかな?」という感もありましたが、第3幕では結構演技も体を使った表現を豊かにこなしていたと思います。

第3幕開演前に、すぐオーケストラのチューニングが始まって、ホッとしました。
もう、オペラ・ディレクターは出てきませんでした。

正直言って、持ち直した後の第2幕、第3幕ですら、事前の“パッパーノさまの振る「椿姫」”の期待度を満たしたかというと、「100%ではないかなぁ」と思います。
歌手陣も、2007年のチューリッヒ歌劇場来日公演の方が圧倒されました。
(あのときは、エヴァ・メイさんが歌ったし、お父さん役はレオ・ヌッチさんが歌いました。)
でも、オペラのオーケストラが、一流指揮者の棒で雄弁に歌ったときの魅惑的な響きは満喫できました。
“代役の代役”、アイリーン・ペレスさんにはカーテンコールでブラボーの嵐。
オーケストラからもさかんに拍手が贈られていました。

とりあえず、終わった後、第1幕での「お金、損した」という気分を払拭して家路につけたのを喜びたいと思います。

なお、私事ですが、昨年の今頃、体調を崩し、せっかく入手したミラノ・スカラ座来日公演の最安席を無駄にしたことを思い出しました。
あれから1年。
健康管理の重要さを改めて思い知らされた1年でした。

指揮:アントニオ・パッパーノ
演出:リチャード・エア
美術:ボフ・クローリー
照明:ジェーン・カルマン

ヴィオレッタ:エルモネラ・ヤオ(第1幕)、アイリーン・ペレス(第2幕、第3幕)
アルフレード:ジェームズ・ヴァレンティ
ジェルモン:サイモン・キーンリサイド
ドゥフォール男爵:エイドリアン・クラーク
医師グランヴィル:リチャード・ウィーゴールド
フローラ・ベルヴォア:カイ・リューテル
ドビニー侯爵:リン・チャンガン
ガストン子爵:パク・ジミン
アンニーナ:サラ・プリング

ロイヤル・オペラ合唱団
ロイヤル・オペラハウス管弦楽団


201009121

201009122

2010年9月21日追記:

「椿姫」初日(12日)は上記の通り。
2日目(16日)はヤオさんが歌ったそうです。
3日目(19日)は再びヤオさんが第1幕終了後に降板し、ペレスさんが第2幕から歌ったと聞いて唖然。
そして、最終日(22日)は、なんとネトレプコさんが歌うと発表になりました。
もはや、初日を鑑賞した私には関係のない世界の出来事なのですが…。

確かに、チラシには「入場券ご購入にあたり、下記についてあらかじめご了承ください。」と明記されています。

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2010年9月11日 (土)

アルミンク/新日フィル(2010/9/11)

2010年9月11日(土)14:00
すみだトリフォニーホール

指揮:クリスティアン・アルミンク
新日本フィルハーモニー交響楽団

(第467回定期演奏会
『怒りの日、そして降り注ぐ愛の光』)
ソプラノ:ノルマ・ファンティーニ
メゾ・ソプラノ:マリナ・プルデンスカヤ
テノール:スコット・マクアリスター
バス:ラルフ・ルーカス
合唱:栗友会合唱団
合唱指揮:栗山文昭

ヴェルディ:レクイエム

実は、聴いていて少し眠くなり、前半の一部ではうとうととしてしまいました。
もちろん自分の体調のせいもありますが、音楽があまりにも心地よかったからでもあります。

開始の微弱音からして極上の美しさ。
「怒りの日」では一転、天井を打ち破るような鋭い大音量。
繊細な音を神経質な雰囲気にならず、心にしみいるハーモニーとして奏で、強烈な音を、粗野にならずに高々と鳴らすことのできるオケとコーラスは本当に素晴らしい。

独唱者4人はオケと合唱の音に埋もれず、くっきりとうかびあがる力量。
仕草を見ていても、本当に心の底から豊かな声を絞り出していたようです。

バンダ(トランペット4人)は3階席中段の左右に配され、心地よい天然サラウンド。

かくしてホールの中は、永遠の安息を求める祈りの音楽に支配された異空間と化したのでした。

作曲者が「この曲をオペラのように歌ってはならない」と述べたということはよく聞きますが、どうしてもヴェルディの音楽には、ヴェルディのオペラと同質な要素は感じられます。
独唱者4人はオペラ出演時のように雄弁です。
でも、アルミンクさんの導き出した音楽は、どちらかというとモダンな響き。
随所で激しい動きを見せる場面はあるものの、あまりのめり込み過ぎずに、格調も感じられる演奏。
総合的に見て「イタリア・オペラの演奏会形式上演」風では全くなく、純音楽的な祈りの音楽でした。

前半、ちょっと、うとうとしかけた私も、途中でチューニングが入ったあたりからは、はっきり目も覚め、でも、陶酔感で多少酔ったような気分の中、全曲を聴き終えました。

長い沈黙の後に、ぱらぱらと起きた拍手にも多くの聴衆は追従せず、再度静寂な空間。
その後、ようやく始まった拍手のは、大歓声を伴う盛大なものでした。

20100911

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2010年9月 3日 (金)

小山実稚恵(P)大野和士/都響(2010/9/3)

2010年9月3日(金)19:00
サントリーホール

小山実稚恵デビュー25周年記念協奏曲の夕べ
ピアノ:小山実稚恵
指揮:大野和士
管弦楽:東京都交響楽団

ブラームス:ピアノ協奏曲第1番(遅れていったため未聴)
ブラームス:大学祝典序曲
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番

行けるかどうか微妙でしたが「序曲もあるので最低でも第2番は聴けるだろう」と思って会場に向かいました。
会場について人気のないロビーを早足で歩き、席に着いたときにはオケのメンバーはすでに舞台上でチューニングを終え、指揮者の登場を待っていました。

…というわけで、私の心の準備もできていなかったのですが、大学祝典序曲の音は「あれれ?」という印象で始まりました。
6月の公開ゲネプロですら、練られた響きを出していた都響にしては、ちょっとアンバランス。
大野さんのことですから、終盤にかけてぐいぐいと引っ張り上げていましたけど、「やっぱり定期とは違うのかなぁ…」という軽い失望。

しかし、協奏曲での大野さんと都響は素晴らしかった。
堂々たるピアノ付きの交響曲。
スケールの大きな響きがホールの空間を席巻しました。

小山さんは、私はファンなので、この日も期待が大きかったのですが、第2番の冒頭は、「さすがに一晩で2曲はキツイのでは?」と感じる部分も少々。
小山さんの音楽の魅力は、はずむような楽しさを秘めたチャーミングな音作りにあると思っていました。
この日も、もちろんそういう場面は多々ありましたが、ところどころ、大野さんのスケールに対抗しようと力んでしまったように感じられる場面もありました。
小山さん本来の楽しさが存分に発揮されたのは第4楽章。
やっぱり小山さんにはこういう旋律がよく似合います。

もっとも、私は、Pブロックでの鑑賞でしたので、ピアノについてどうこう言える立場にないかもしれません。

満席の会場の反応は盛大でしたが、終演後のロビーで「どれくらい練習したのかなぁ」と話している人たちもいました。
もしこれが定期演奏会だったら、大野さんと都響は、さらに素晴らしい音の構築物を築いたかもしれません。
オーケストラの定期演奏会で聴く小山実稚恵さんのピアノ協奏曲は、もっと完成度が高かったような気もします。
それでも、少なくとも第4楽章は極上だと思いましたし、行って良かったと思いました。

上記は、遅れていって、後半の開演ギリギリにかけこんだ、多少集中力に難のある私の感想なので、前半から聴いていたら違う印象を持ったかもしれません。
オケが対抗配置で、チェロやコントラバスが下手にいたことには、第3楽章でチェロのソロが出てきたときにようやく気がつきました。

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