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2010年11月23日 (火)

カンブルラン/読響(2010/11/23)

2010年11月23日(火・祝)14:00
横浜みなとみらいホール

指揮:シルヴァン・カンブルラン
読売日本交響楽団

(みなとみらいホリデー名曲コンサート・シリーズ)

ハイドン:交響曲第6番「朝」
ハイドン:交響曲第7番「昼」
ハイドン:交響曲第8番「夕べ」
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」全曲
(1910年版)

小編成のハイドン、大編成のストラヴィンスキー。
全く異質の世界のようですが、プログラム冊子によれば「その時代におけるモダンなオーケストレーションで、新たな可能性を切り拓いたという共通点がある」とカンブルランさんが語っていたとのこと。
ハイドン、ストラヴィンスキーともに、20代最後の時期に作曲したという共通点もあるそうです。

ハイドンはモダンスタイルであまり細工をせずに演奏。
でも曲自体がソロのオンパレードなので、響きが耳新しく、次から次へと新しいサウンドが繰り広げられるような印象。
コンサートマスターのノーランさんだけは、ソロの出番が特に多かっただけに、ちょっと息切れの感もありましたが、総じて各ソロ奏者は、読響の一員としての枠の中で最大限に自己主張をして、妙技を披露しました。
プログラム冊子にも書いてありましたが、合奏協奏曲風でもあり、協奏交響曲風でもある曲ですが、規模が小さいとは言え、交響曲3曲を休憩前に、短い拍手だけを挟んで、続けて演奏するというプログラム。
以前、札幌交響楽団の演奏会(2007年12月7日8日)で聴いたときは、3曲だけで一つの演奏会でした。
繰り返しの有無などもあるのかもしれませんが、ちょっとタフな演目であったことは事実だと思います。
よくぞ、このレベルで完遂した、と言うべきでしょう。

後半の「火の鳥」は、弱音から強奏まで音が濁らず、目を見張るような多彩な音色。
オーケストラって、こんな音まで出せるんだ…と、まるでシンセサイザーでも聴いているような音まで、次から次へとカラフルな場面が登場し、美しいことこの上ない。
全曲版の長さを全く感じさせず、弛緩したところがない緻密な演奏。
それでいて神経質にならず、魅惑的なフレーズの数々。
P席後方のバンダを含めて天然サラウンドの中に身を置く快感。
この曲の全曲版の面白さを改めて体感させてくれた演奏でした。

カンブルランさんの演奏会は3回目ですが、毎回「発見」の体験。
前回聴いた7月の「展覧会の絵」では、演奏会の後、しばらく“「展覧会の絵」中毒”になりました。
今回も“「火の鳥」中毒”になりそうです。

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