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2010年11月の13件の記事

2010年11月30日 (火)

11月に鑑賞した演奏会(2010/11/30)

Twitterからのコピペですが、まとめてみました。

2010年11月30日(火)
スーダン/東響、カンブルラン/読響、インバル/都響と、シェフが揃い踏みの在京オケ。三者三様に個性のある響きを聴かせてくれた11月下旬。恐れ多くて順位付けなど出来ないし、その意味も無いだろう。いずれも素晴らしかった。

インバル/都響@サントリーB定期。ブルックナーの6番。音が多少荒々しくなっても、威力の方を取って強奏させた感じ。磨き抜かれた宝石というよりも、ゴツゴツとした原石の魅力。サントリーで聴いているのに、前日の文化会館での響きが想像出来る演奏。

2010年11月29日(月)
カンブルラン/読響
定期。前半も不思議な音の世界。ペレアスとメリザンド交響曲は、交響曲と言うよりは交響詩のイメージ。ドビュッシーの歌劇の世界を垣間見ることは出来る。コルンゴルトのVn協奏曲は、昔は「映画音楽」の先入観を持っていたが、今日は技巧と叙情性をたっぷり堪能できた。

カンブルラン/読響@サントリー定期。シューマンの4番の初稿はエッジを削り落としたような滑らかなえんそう。あえて音を整理せず、混沌としたまま鳴らした音は、マーラー版ではないのにマーラーに通じる面があったかも。休憩後、シューマンの前に演奏されたのは、ブリテン編のマーラーの曲

2010年11月28日(日)
ずいぶん前に、スダーン東京交響楽団の首席客演指揮者になったとき、今日の東響の姿は想像すら出来なかった。「スーダンって誰?」と思った。音楽監督になったときは、秋山さんのファンだった私は、正直、仰天した。でも、聴き続けて良かった。元々相性は良かったが、まだ、年々よくなっているかも。

相性の良い音楽監督が何年も継続して振って作り上げてくれたサウンドですね。RT @shungakukou 私も昨夜聴き、充実したブルックナーを堪能しました。東響はいま「絶好調」という感じですね。@inagekaigan

スダーン/東響、川崎定期。ブルックナーの8番の前にショパンの協奏曲とは、結構タフなプログラム。ダンタイソンのピアノは、男性的な骨太の印象。流麗さはあまり無いが、迫力はあり、好き好きだと思うが、私は面白く聴けた。アンコールの余韻を壊すような早すぎる拍手はちょっと残念。

スダーン/東響@ミューザ川崎、非常にパワフルだけど繊細さを合わせ持つ、のびのあるサウンド。レコーディングと演奏会4日連続の疲れも多少はあったと思うが、演奏を重ねて曲が手のうちに入り、自在に操れていたかも。2楽章の後にチューニングがあって、後半2楽章はさらに音が艶やかになった印象。

サインいただきました。スダーンさんにじかに今日の感動と、3月も楽しみにしているとお伝えできて良かったです。RT @Tokyo_Symphony 本日も終演後、スダーン監督によるCDサイン会を行います。ぜひ最新CDお求めください!

2010年11月23日(火)
幸いカンブルランの演奏はNAXOS MLでたくさん聴ける。日本を留守の間も楽しめそう。手始めにモーツァルトの交響曲を聴いてみたが、伝統的スタイルの気持ち良い演奏。来年、読響でやるプラハ・プロが楽しみ。読響は素晴らしい常任指揮者を獲得したと思う。

みなとみらいホール2階両サイドの席は、3階席の「雨宿り」状態で、以前座ったときは、視覚の良さに比べて音響がいまひとつに感じた。私が好きな場所は、P席後方か、LA、RA後方の一番P席寄りの席。さすがにピアノとか声は駄目だけど、オケだけなら残響も程よく聴こえて気持ちいいと思う。

読響@みなとみらいの会場で、アンケートがはさまっていたので、正直に回答して置いてきたが、聴きたい曲の欄には、ホリデー名曲にはあまりそぐわない曲ばかり書いてしまった。定期で演奏してくれればいいです。

カンブルラン/読響の後半「火の鳥」は、弱音から強奏まで音が濁らず、多彩な音色がカラフルこの上ない。全曲版の長さを全く感じさせず、弛緩したところのない緻密な演奏。それでも神経質にならずに魅惑的なフレーズの数々。P席後方のバンダを含めて天然サラウンドの中に身を置く快感。

カンブルラン/読響@みなとみらい、「朝」「昼」「夕べ」「火の鳥」。ハイドンはモダンスタイルであまり細工をせずに演奏。でも曲がソロのオンパレードで面白い。コンマスのノーランさんのソロは出番が多いだけにもう一段上を望みたいが、休憩前に指揮者が引っ込まずに3曲をよくぞ完遂した。

2010年11月20日(土)
ホール近くの昼食をとった後、ミューザ川崎の2階正面入り口を通りかかると、なんとスダーンさんとコンマスのニキティンがつれそって一般の出入口から、普通に歩いて出てきた。マエストロは楽屋口から専用のお車…ではないんですね。

ミューザ川崎モーツァルトマチネ、スリムな編成で、歯切れ良く力強く進むモーツァルトの交響曲29、41。大編成を使わずとも、暴力的なピリオドアプローチをとらずとも、これだけ堂々たる交響曲を築けるとは、さすがにスダーンと息の合ったオケ。素晴らしい!

ミューザ川崎モーツァルトマチネ、スダーン指揮。Tokyo Symphonyモーツァルトプレイヤーズは実質、東響

ミューザ川崎モーツァルトマチネスダーン指揮。11時開演。10時30分に開場したが、当初の5分くらいはロビーまでの開場。おそらく、オケの皆さん、朝早くから直前までのゲネプロ。お疲れ様です。

2010年11月19日(金)
制度にはいろいろ複雑な思いはあるものの、開演に遅れず、良い演奏が聴ければ、終わり良ければ全て良し。そもそも今日の東フィルのチケットは、自分で買ったのではなく、友人からいただいたもの。本来は奥様の席。制度に文句を言う資格は私にはない。でも、開演ギリギリの到着で焦ったことは事実。

ホール入口でチラシの束を配布させない…という東フィルの姿勢はひとつの見識だとは思うが、それなのにプログラム冊子にはチラシを挟んで渡すというのは、なんとなく釈然としないものがある。もちろん、嫌ならチケットを買わなければいいだけなんだけど…。

今日の東フィル定期はブルックナー1曲だけ。つまり、開演に遅れると、途中からは入れてもらえない。新橋からバスに乗って開演ギリギリになり、かなり焦った。途中入場禁止は東フィルの固い意思だから嫌ならチケットを買わなければいいだけなんだけど、なんとなく違和感はある。

チョン・ミョンフン/東フィル@サントリー、ブルックナー8番。コントラバス12人?の大編成。もう少し少なくして響きをクリアーにした方が個人的には好みだが、まあ、こういうゴージャスなサウンドも面白い。最後、大半の聴衆が残響が消えるのを待ったのに、一部の人が拍手を始めてしまって残念。

2010年11月14日(日)
NHKホールは、自分の好みでは、3階席左右の前に張り出したL*列、R*列(D席)がコストパフォーマンスが良く感じて、その辺に座ることが多い。でも、一番好きな場所は、1階左右のB席。1階中央よりも残響を感じることが出来る気がする。壁際の方が反射音が来るのだろうか?

プレヴィン/N響定期。後半のプロコフィエフ5番は、ガーシュインのピアノとはうって変わって、緊迫感のあるテンションの高い演奏。奏者も身体を揺らした力演。N響が本気を出すと、この広大なNHKホールであっても、迫り来るクライマックスのサウンドが築かれ、3階席でも十分楽しめた。

プレヴィン/N響定期。昨年は来ていないのでわからないが、ずいぶん足が衰えていて指揮台の上がり降りもつらそう。N響もコンマス2人揃ってベストの布陣か?ガーシュインの弾き振りはかつてのさっそうとしたスイングはもう無く、バラードを雰囲気たっぷりに奏でるジャズぴあののよう。

2010年11月07日(日)
私も、もし一日目を聴きに行ってたら、2日目も行ったと思います。RT @aomachiko @inagekaigan そうですね。私もさやかちゃん聴きたかったのですが、定期会員で既に両日持っていたので…(^^;)まあ、両日聴けて良かったと思いますが。

きのう、流れに差からって川崎へ行って正解だったかな?落ちついて川崎へいけたのは、今日のチケットを持っていたからですが…。RT @aomachiko メッツマッハー祭、終了。昨日より今日の方が良かった!

サインは「お一人様一点」だったので、ヴォツェックのCDではなく、書籍「新しい音を恐るな」(メッツマッハー著)…もちろん日本語版…に書いていただいた。「意外と読みやすいですよ」とすすめられて買ってしまった。とりあえずマーラー辺りから始まるので、読み始めることはできそう。

入場後すぐに一番ポピュラー?な「ヴォツェック」を買いましたが、開演直前には他のCDも含めて残り少なくなっていてビックリ。RT @newjapanphil 終演~~!!! 客席はブラボーブラボー、サイン会は昨日を超える長長いい列、そしてCDと本は完売御礼!盛り上がりました~!

メッツマッハー/新日本フィル@すみだ「悲劇的」大興奮で聴き終えた。音がクリアーなのにパワーが凄まじい。素人目には、ほとんど拍子をとらずに表情付けだけをしているように見えるが、煽るときのボディアクションは猛犬のよう。この指揮動作にも、ほとんど乱れずについて、奏しきったオケも見事。

2010年11月06日(土)
庄司紗矢香
さん演奏会後のサイン会の列で、無言でサインをもらっている人が結構いて違和感。演奏家も「人間」なんだけど…。私が短い言葉で感動を伝えたら、庄司さんは「ありがとうございます」、カシオーリさんも「Thank you」と答えてくださった。少なくとも庄司さんは日本語OKのはず。

庄司紗矢香&カシオーリのデュオ・リサイタル@川崎。当初CDを買うつもりもサインをもらう予定もなかったが、前半のベートーヴェンで魅了され、CDを買ってしまった。せっかく権利を得たので、長蛇のサインの列にも並んだ。二人のデュオCDに、二人のサインを並べて書いていただけて嬉しい。

庄司紗矢香&カシオーリのデュオ・コンサート@ミューザ川崎。ピアノは「伴奏」などという次元ではなく、文字通り「二重奏」。前半のベートーヴェンでは曲の性格もあって一部ピアノ優位な局面も。休憩後のブラームスは二つの楽器が協調しながら連携。素晴らしかった。

錦糸町に向かう流れにさからって川崎へ。庄司紗矢香Vnリサイタルではなく、庄司紗矢香&カシオーリ、デュオ・リサイタル。庄司さんも素晴らしいが、私の目と耳は、しばしばピアノにも吸いよせられている。

2010年11月03日(水)
本日のオペラシティ、アーノンクールの演奏会のロビーに私の好きなピアニスト(←たぶん)のお姿。舞台上以外の場所で、数メートルの距離でお顔を拝見するのは初めて。やっぱり音楽家は、顔が輝いていて、ある種のパワーを感じる。思ったよりも小柄な印象。舞台上ではもっと大きく感じる。

私は日頃アンチ・アーノンクール派だが、行けなくなった知人にチケットをいただいて、今日のオペラシティ公演を聴きに行った。なんとも形容しがたい異様な熱気。舞台も客席も。好き、嫌いを超越した圧倒的な存在感。体験しておいて良かった。一般参賀3回に、私も目を輝かせて拍手。

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11月に視聴したFM放送、テレビ放送の感想

Twitterからのコピペです。

2010年11月28日(日)
日曜21時のNHK教育テレビは毎週録画に設定しているので、NHK-FMの井上陽水を最後まで聴いて、21時半からクラシック音楽に復帰。児玉宏さんは生で聴きたいとずっと思い続けている指揮者だが、いつも都合がつかず、いまだに聴けないでいる。3月の東響、すみだでの大阪響も、たぶん無理。

今夜のNHK-FMはクラシック音楽のライヴの放送はなくて、井上陽水を放送している。私は、いまはクラシック一筋だが、その魅力に目覚めてのめり込む前は、ニューミュージック(死語?)や、中でも陽水はよく聴いていた。久しぶりに聴くと、脳の底の方に沈んでいた感覚がよみがえる。

2010年11月25日(木)
NHK-FMの演奏会生中継は、なぜ「まだ時間があるから」とCDをかけるのだろう?実際に演奏会場に足を運んだ場合、私は、ホールを出るや否や、ヘッドフォン・ステレオで音楽を聴くことは、まずない。いや、帰りの電車に乗っているときも、帰宅してからも、その日は余韻に浸っていることが多い。

NHK-FMのパーヴォ・ヤルヴィ/ドイツ・カンマ-・フィル生中継、アンコールに入った。ハンガリー舞曲第6番。聴きようによっては、あざとい爆演に聞こえるくらいの誇張が、ここまでやられると、もう快感に感じてしまう。

帰宅。NHK-FMのパーヴォ・ヤルヴィ/ドイツ・カンマ-・フィルの生中継、後半開始に間にあった。このコンビのベートーヴェンの5番はCDでも聴いているし、好みで言えば、他の指揮者の演奏の方が好きだったりするが、この圧倒的な迫力には、有無を言わさぬ説得力があると言わざるを得ない。

2010年11月24日(水)
N響の生中継や録画の放送はありがたいけど、毎回、決まって、フライングすれすれの拍手が大きな音で入るのだけは嬉しくない。たぶん、毎回、同じ人。

NHK-FMのN響定期生中継。マルクス・シュテンツの指揮のシューマン交響曲第2番。すごい、すごい、ライヴだとCDで聴いたマーラーとは全然印象が違う。N響からドイツものでこんなに鋭い音を出させるとは…。

NHK-FMのN響定期生中継。マルクス・シュテンツの指揮でシューマンの交響曲第2番。以前この指揮者のCDでマーラーの交響曲を聴いたとき、神経質なところの一切無いおおらか過ぎる演奏に感じて、以降敬遠していたが、このシューマンは良悪の全てをさらけ出すような演奏でなかなか魅力的。

2010年11月23日(火)
今日のNHK-FMでライヴが放送され、凄い演奏だった上原彩子、AMAZON MP3で試聴可。 http://ow.ly/3ebQm   http://ow.ly/3ebRq   http://ow.ly/3ebS7  もちろんすぐDL購入も出来るので、心が動く。

残念、読響定期と重なって私は駄目です。AMAZON MP3でポチッとやりそう…RT @tetsuya310: 間違えました。2月でした。RT @tetsuya310: @inagekaigan 来年3月に東京交響楽団とラヴェルのコンチェルトがあるみたいですね。チェックしました。

その演奏会、注目していたけど行けなかった演奏会です。うらやましい。RT @shungakukou: 私も先日ラザレフ日フィルで彼女のプロコフィエフビアノ協奏曲3を聴きました。あれだけの難曲でメカニカルに陥らない美音を奏でる彼女に驚嘆した次第です。@inagekaigan

その後のリストがまた凄い。金縛りにあったかのように動けません。上原彩子さん、凄い。RT @tetsuya310: @inagekaigan この西村作品も素晴らしい。ぞくぞくしますね。

NHK-FMの上原彩子ピアノ・リサイタル、素晴らしい。私の場合、限りある鑑賞資金と鑑賞時間は、大半をオーケストラ、一部をオペラに投入している。「選択と集中」の戦略は致し方ないと思っているが、こういう演奏を聴くと、ピアノ・リサイタルにも行ってみたくなる。

NHK-FMで上原彩子ピアノ・リサイタル放送中。クリアな音色が心地良い。情熱的な面もあり、推進力と迫力のある音楽が奏でられている。私が上原さんのピアノを生で聴いたのはずいぶん前。ロストロポーヴィチ最後の来日、新日フィルでショスタコーヴィチの1番の協奏曲。また上原さん聴きたいな。

2010年11月21日(日)
今日放送の「題名のない音楽会」の録画を再生。東響の主席オーボエ、荒絵理子さんの音色、本当に素晴らしい。 http://ow.ly/3db2b いつも聴いている東響のあのサウンドを木管で支えているのは、確かにこの音だ、と思い出させてくれるような懐かしい音色。

2010年11月14日(日)
N響
アワー、マーラーの交響曲第10番。本編のジンマン指揮の透明感のある演奏も素晴らしいが、西村朗さんの、ピアノを弾きながら解説…の演奏にもゾクゾクッとしてしまった。ピアノの音で聴くと、曲の核心の骨格に直接アクセスしているかのよう。

2010年11月13日(土)
うっかりしていて、プレヴィン/N響のFM生中継があったのを忘れていた。

2010年11月10日(水)
NHK-FM、生中継の後はCDでルプー(P)メータ/イスラエル・フィルのベートーヴェンP協奏曲第1番の3楽章。なるほど、このオケの音は、さきほどの「雷鳴と電光」と同じ系列の音だ。

メータの凄まじい「雷鳴と電光」を聴いたら、ベートーヴェンの交響曲の後にウィンナ・ポルカを演奏されて一瞬ひるんだことは忘れて堪能。まあ、楽しければいいか。NHK-FM生中継。

きのうのウィーン・フィル生中継で「アンコールが無くて良かった、ブルックナーの後にウィンナ・ワルツでもやられたらたまらない」と思っていたが、今日のメータ/イスラエル・フィル生中継で、まさかのウィンナ・ワルツ(ポルカか)のアンコール。ベートーヴェンの7番の後。

NHK-FMのメータ/イスラエル・フィル生中継。ベートーヴェンの7番、第4楽章はお約束の盛り上がり。最後の音がやるやいなや、間髪を入れずに野武士の雄叫びのようなブラボー(ウォーッって聞こえた)。

NHK-FMのメータ/イスラエル・フィル生中継。後半のベートーヴェンの7番になったら、ようやく私の抱いているメータのイメージに近い演奏に。力強くて圧倒されるけど、若干聴き疲れする音。でも、メータなら、これくらい力いっぱいやってくれた方が面白い。

NHK-FMで生中継のメータ/イスラエル・フィル、前半の「田園」が終了。NHKホールらしく、曲が終わるやいなや拍手。後半になって少し強めの圧力を感じたが、私がメータに持っているイメージからすると、ずいぶん健やかな印象。

NHK-FMのメータ/イスラエル・フィル生中継、「田園」から。メータベートーヴェンって、アシュケナージとのP協奏曲のCDでは、もっとしつこかったような気がする。肩の力の抜けたおだやかな演奏はちょっと意外。

今日も仕事を早めに切り上げ、コンサート・ホール…ではなく、家路を急ぐ。NHK-FMでメータ/イスラエル・フィル@NHKホールの生中継。19時から。

2010年11月09日(火)
NHK-FMのウェルザー・メスト/ウィーン・フィル。ブルックナーの後にウィンナ・ワルツのアンコールなどやらなくて一安心…と思って油断していたら、いくら同じ指揮者とは言え、まさかCDで「スター・ウォーズ」を放送するとは…。

ウェルザー・メスト/ウィーン・フィル、NHK-FM生中継。ブルックナーの第9番の3楽章が静かに消えていった後、フライングのブラボーもなく、しばしの静寂が保たれたサントリーホール。アンコール曲も無くて一安心。真剣勝負の演奏会だったのだろう。

ネルソンス、ウェルザー・メスト、プレートルのウィーン・フィル3公演聴き比べをする方は、きっといらっしゃることだろう。ウィーン・フィル、クリーブランドのウェルザー・メスト聴き比べをする方も、きっといらっしゃるだろう。東京は東洋の「音楽の都」だと思う。生産より消費が多いけど。

NHK-FMでウィーン・フィルのブルックナー第9番の第3楽章の比類のない美しさを聴きながら、どうしても「もし小澤さんがマーラーの9番を振っていたら」と考えてしまう。サロネンのファンの方が、がっかりしている気持ちもよくわかる。でも、なんと贅沢な。ウェルザー・メストのどこが悪い。

ウェルザー・メスト/ウィーン・フィル、私はNHK-FMの電波を通しての鑑賞だが、おそらく、いま、サントリーホールの中は、威厳のある美しさに満ちた異空間と化しているに違いない。会場にいる人がうらやましいが、放送してくれているNHKにも感謝の気持ち。

ウェルザー・メスト/ウィーン・フィル、NHK-FM生中継。後半のブルックナー:交響曲第9番は、いま第2楽章。ライヴだから細部のちょっとしたことはあってあたりまえ。この壮大な音の構築物を(電波を通して)眼前にして言葉も出ない。「一流」と「超一流」の違いを教えてくれる演奏。

NHK-FMのウィーン・フィル生中継。「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死の演奏終了後、フライングのブラボーはなく、しばしの静寂が保たれていた。

私がウェルザー・メストを聴いたのは、チューリッヒ歌劇場来日公演の2回だけだし、今夜はNHK-FM生中継での鑑賞だから断言出来ないが、相手がウィーン・フィルであっても、「ウェルザー・メストの音」が鳴っている感じ。

NHK-FMでウェルザー・メスト/ウィーン・フィル@サントリーホールを生中継中。歌劇場の音楽監督だからシェフに近い立場だし、すでに現地で就任前からリングのツィクルスも振っている。よほどのアクシデントがない限り、悪い演奏になるはずがない「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死

会場へ…ではなく、家路を急いでいます。確か、NHK-FMで生中継あり。RT @Lina_vn 今晩はウィーンフィル@サントリー。

2010年11月07日(日)
NHK-FM、ペール・ギュントでオケの音が気合いの入ったものに変わった…と思って番組表を見ると、指揮者も会場も変わっていた。コバケンは(ハズレのときもないわけじゃないけど)やっぱり聴かせる音を引き出す指揮者だと実感。

NHK-FMは後半のベートーヴェン:交響曲第5番へ。第1楽章、音がずれたりはずれたりしてオーケストラが集中力を欠いているような部分もあり。やっぱり定期じゃないとこうなるのかな。N響アワーの前に入浴しようかな。

日本シリーズの形勢が不利のため、テレビの音は消してNHK-FMを聴く。仲道郁代さんのショパン:P協奏曲第1番。自分の持っている曲のイメージに比べて結構速い印象を受けるが、まあ、こういう演奏もありだとは思う。

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11月に聴いたCDの感想

11月も相変わらず通勤途上のヘッドフォン・ステレオでの鑑賞がメインですが、CDをいろいろ聴き、Twitterでつぶやきました。
いくつかは、Naxos Music Library (NML)での鑑賞も含みます。

2010年11月28日(日)
ジンマン指揮のマーラー交響曲10番のCD、カーペンター版による演奏。それほどクック版を聞きこんでいるわけでもないが、ずいぶん、にぎやかに感じる。

2010年11月27日(土)
電車の中でサロネン/フィルハーモニアのCD、マーラーの9番。見通しの良い音作りだがブーレーズほど人工的ではなく、叙情性や諦観といった感情も感じられる演奏。ウィーン・フィル来日公演の指揮者&曲目変更に怒ったサロネン・ファンの気持ちに共感しながらの鑑賞。

2010年11月26日(金)
朝の通勤時間にフルシャ/プラハ・フィルのライヴ盤で「わが祖国」。電車の中でのヘッドフォンでの鑑賞だから細かいことはわからないが、良くも悪くもスマートな演奏の印象。今まで生で聴いたことがないので12月の都響は興味ある。

2010年11月25日(木)
Naxos MLでカンブルラン/南西ドイツ放送響の「ボレロ」。スローテンポで始まり、高い集中力を維持したまま高揚。ヒートアップしながら重量感を増していき、ズシンと来る音でクライマックスへ。

2010年11月24日(水)
Naxos MLでカンブルランの「展覧会の絵」を鑑賞。カラフル、カラフル。めちゃくちゃ多彩な音色。それでいて、凄みのある深い音。通俗名曲が交響詩のように雄弁にドラマを語る。素晴らしい。

帰宅の電車の中でブルックナーの6番を予習中。ヨッフムの指揮。3、4、5と、7、8、9に挟まれて、私はあまり聴く機会が多くないが、結構良い曲ではないか。

きのう、みなとみらいで「火の鳥」中毒に感染したようで、今朝の通勤時間は、デュトワの「火の鳥」。昨晩ひさしぶりにCDを取り出して取り込んだ。思えば、20世紀終盤は、デュトワが破竹の勢いでかつての名盤アンセルメ盤を駆逐?した年代でもあった。懐かしい。

2010年11月23日(火)
幸いカンブルランの演奏はNAXOS MLでたくさん聴ける。日本を留守の間も楽しめそう。手始めにモーツァルトの交響曲を聴いてみたが、伝統的スタイルの気持ち良い演奏。来年、読響でやるプラハ・プロが楽しみ。読響は素晴らしい常任指揮者を獲得したと思う。

2010年11月19日(金)
今朝の通勤時間は、スクロロヴァチェフスキ/読響のCDでブルックナーの8番。今年3月のブル8ラッシュのひとつ。オペラシティライヴ。金管の音色が万全ではないが、細部に神経質にならず太い筆で豪快かつ迅速に疾走する音楽は魅力的。3月ほど短期間ではないが、東京は再び初冬のブル8ラッシュ。

2010年11月18日(木)
ラッヘンマンの音楽劇「マッチ売りの少女」、東響定期以来本当に久しぶりにカンブルランのCDで聴いている。断片的な音(声も含む)が次々に飛び出し、単に「変わった音響」としてなら私でも楽しむことは出来る。23世紀の一般聴衆は、こういう曲を「クラシック音楽」として楽しむのだろうか。

今朝の通勤時間は、20世紀後半の作品とはいえ、今でも前衛音楽に分類したくなるラッヘンマンの音楽劇「マッチ売りの少女」カンブルラン指揮のCD。ずいぶん前に東響も定期で上演した曲。作曲者は当時インタビューで「聴衆は変わった響きは楽しんでいるが、真に曲を理解しているとは限らない」と。

2010年11月17日(水)
今朝は気分を変えて、ショパンのピアノ曲河村尚子さんのCD。都合がつかず行けないけど、確か、今夜、オペラシティでリサイタルのはず。それから、来年1月に読響にも協奏曲のソリストとし登場予定のはずだが、そちらもたぶん都合がつかない。

2010年11月16日(火)
NMLのテンシュテット「第九」ライヴ(LPOレーベル)、一気に全曲聴いてしまった。終楽章でコーラスが一瞬あわくっているような場面もあったような気もするが、終始たたみかけても爆演ではなく昇華しているところがテンシュテットの器の大きさだろうか。ルチア・ポップの懐かしい美声も嬉しい。

Naxos MLのLPOレーベル、テンシュテットのライヴ。目移りして困るが、「巨人」の後は他のマーラーを横目に、懐かしきルチア・ポップの名前にも惹かれてベートーヴェンの第九。まだ第1楽章だが、これまた凄い。凄い、凄いとしかつぶやけなくて歯がゆいが、やっぱり凄い。

AMAZON MP3は散財の危険性が高いので近づかないようにして、Naxos MLでテンシュテットの「巨人」ライヴ(LPOレーベル)を鑑賞中。確かに、こりゃ、凄いわ。「テンシュテットのライヴは凄い」という文字情報と、実際に音で体験するのとではエライ違い。

コパチンスカヤ(Vn)小品集CD「ラプソディア」を聴きながら通勤。セッション録音のようだが演奏のテンションは高く、7月の新日本フィル定期で聴いた鬼気迫る演奏の記憶を思いおこさせてくれる。

2010年11月15日(月)
テンシュテットのライヴはセッション録音とは比べ物にならないほどスゴイらしい…という一般常識?は知っているが、そこにお金と時間をつぎこんだら際限がなくなるので、Naxos MLで我慢。いま「悲劇的」を再生中。…でも、こんなハイテンションの演奏を聴かされたら、我慢にも限界が…。

AMAZON MP3ダウンロード購入の、最近話題のオロスコ=エストラーダ(Orozco-Estrada)指揮/トーンキュンストラーの「巨人」。めちゃくちゃ透明感のあるサウンド。まるでドビュッシーみたい。私はブーレーズや小澤さんのマーラーも好きだが、ここまで淡泊なのはちょっと…。

2010年11月14日(日)
CDでのプレヴィンは、LSO時代のキレの良い演奏が一番好き。でも、ピッツバーグ時代のテラーク優秀録音も魅力があり、悩ましいところ。プレヴィンのジャズ録音にも全く同じことが言えて、古いマイフェアレディなども、テラークなどの近年の円熟した演奏も、どちらも捨てがたい。

2010年11月13日(土)
最近は、購入したCDはまずiPhoneに入れて移動時間に聴くというスタイルがすっかり定着。バス、電車内で、サロネン/フィルハーモニアの幻想交響曲を鑑賞中。

2010年11月12日(金)
通勤電車の中で、たまたまiPhoneに入れておいたモントゥー/ボストンの「悲愴」を聴いている。すっきりとしていながら意思のパワーを感じられる。古さを感じない、なかなかの演奏。「春の祭典」を初演したひとだっけ?やはり「名前」の残っている人だけのことはある。

2010年11月11日(木)
ふと気になって、NMLでマルティン・トゥルノフスキー指揮「ポストホルン」 を聴いてみた。何としなやかで力強い音楽!エリシュカや、古い方ではアンチェルやターリッヒに通じるものがあるのかな。でも、残念ながら今月の東響(川崎)も群響(高崎)も都合がつきそうにない。

2010年11月10日(水)
今朝の通勤時間はVPOキャンセルで憤ったファンの方の思いを知りたくて、うちにあった唯一のサロネンのCD。禿山の一夜、中国の不思議な役人、春の祭典が1枚に収録された盤。明晰だけど分析的に陥らない力強いサウンドは、確かに素晴らしい。

2010年11月09日(火)
庄司紗矢香&カシオーリのベートーヴェン「クロイツェル」
のCD、先を急がずに切々と歌うVnと、チャーミングに紡ぐP。まるで老大家のコンビによる演奏のよう。とてもフレッシュな若手コンビとは思えない。もっとも二人とも歳は若いがキャリアは十分に積んでいると言うべきかも。

演奏会ロビーで買った庄司紗矢香&カシオーリのベートーヴェンvnソナタのCD、演奏会でも感じたことだが、カシオーリのチャーミングなピアノが素晴らしい。これぞデュオの醍醐味。庄司さんは良いパートナーに恵まれた。川崎で弾いた曲も録音しているといいな。

2010年11月08日(月)
メッツマッハーのCD「ヴォツェック」(EMI)には、第3幕終了後に、ラトル「ルル組曲」がカップリングされている。確かに「お得」なのかもしれないが、私はこういうCDは、あまり好きになれない。

今朝の通勤時間は昨日購入のメッツマッハー「ヴォツェック」のCDを聴きながら。これ以外のCDはブーレーズしか聴いたことがないが比べると「粒々感」が無く流麗な感じ。ライヴ録音のようだが「なるほど、これはオペラだ」と思える。当然昨日聴いた新日本フィル「悲劇的」と同方向のサウンド。

2010年11月04日(木)
昨夜は演奏会の余韻が残っていたので帰宅後にCDはかけなかったが、相次ぐ訃報は悲しい。今朝は、故ルドルフ・バルシャイのショスタコーヴィチ8番を聴きながら通勤。激安Boxのはしりのような全集だったが、演奏の質は高く、大変お世話になった演奏。改めて格調高い緊迫感に浸る。

2010年11月03日(水)
スウィトナー/N響のライヴCDの「ポストホルン」セレナード。会場で聴いたときは大感激したのだが、今の時代に聴くと、ずいぶんのんびりした演奏に聴こえる。記憶の美化のせいだと思うが、それでもあの日の会場の光景は、鮮明に思い出すことができる。その光景すら、記憶の美化かもしれないが。

2010年11月02日(火)
通勤の電車内で鑑賞中の小澤/ボストン響マーラー「悲劇的」は第2楽章へ。単に慣れの問題かもしれないが、第2楽章が従来通りスケルツォだと少しホッとする。小澤さんの録音の頃はスケルツォに決まっているが、それでも最近は、第1楽章が終わった後「次に出てくる音は?」と身構えてしまう。

朝にふさわしいかどうかわからないが、マーラーの6番「悲劇的」を聴きながら通勤中。演奏は小澤/ ボストン響。久しぶりに聴いているが、やはり常設の名門オケとそのシェフの演奏は、祝祭臨時オケにはない安定感があると思う。私はやっぱりボストン響時代の小澤さんが一番好き。

2010年11月01日(月)
今朝の通勤時間はミュンシュ/ボストン響運命・田園。爆演を期待したけど、落ち着いた大人の演奏。野蛮な所のない格調高い演奏だが、語りかけてくるような表情は豊かで、内に秘めた力強さは感じることができる。

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インバル/都響(2010/11/30)

2010年11月30日(火)19:00
サントリーホール

指揮:エリアフ・インバル
東京都交響楽団

(第707回定期演奏会 Bシリーズ)
ヴァイオリン:四方恭子

モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番
ブルックナー:交響曲第6番

サントリーで聴いているのに、前日の東京文化会館での響きが想像出来る演奏。
なんとパワフルなこと!
音が多少荒々しくなっても、威力の方を取って強奏させた感じ。
磨き抜かれた宝石の上品な輝きというよりも、ゴツゴツとした原石が転がっていくような魅力。
「ショスタコーヴィチのようなブルックナー」と言ったら言い過ぎでしょうか?
インバルさんの指揮は、渾身の力強さを感じる場面あり、懐の深さ、ある種の余裕を感じる場面あり。
プリンシパル・コンダクターとして、一回の滞在期間は長くはないものの、順調に共演回数を重ね、都響とのコンビは以心伝心の一番良い状態かもしれません。
響き渡る轟音に身を任せている快感を満喫した演奏でした。

前半のモーツァルトは、ピリオド風でない昔ながらのモーツァルト。
コンサートマスターの独奏としては、まずまずなのかもしれません。
でも、前日の読響の演奏会で聴いたハーグナーさんの圧倒的な存在感を思い出すと、
(曲目も何もかも違うので、比較すること自体ナンセンスなのは承知の上で)
やっぱり、ソロでバリバリ活躍される方と、オケをリードするコンサートマスターとでは、果たすべき役割が違うのではないかと感じました。

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2010年11月29日 (月)

カンブルラン/読響(2010/11/29)

2010年11月29日(月)19:00
サントリーホール

指揮:シルヴァン・カンブルラン
読売日本交響楽団

(第498回定期演奏会)
ヴァイオリン:ヴィヴィアン・ハーグナー

《3つの〈ペレアスとメリザンド〉》
ドビュッシー(コンスタン編曲):
                       「ペレアスとメリザンド」交響曲
コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲

《マーラー・イヤー・プログラム》
マーラー(ブリテン編曲):野の花々が私に語ること
                            (原曲:交響曲第3番第2楽章)
シューマン:交響曲第4番(第1稿)

演奏会の最初から最後まで、不思議な音の世界。
何とも言えない色彩感を音色に感じながら聴いていました。

最初の「ペレアスとメリザンド」交響曲は、交響曲と言うよりは交響詩のイメージ。
原曲の歌劇「ペレアスとメリザンド」は、演奏会形式で全曲を聴いたことがありますが、この短く編纂された曲でも、あのオペラの、なんとも形容しがたい世界を垣間見ることは出来ました。
3つの〈ペレアスとメリザンド〉という副題は、4月のシェーンベルク、7月のフォーレと合わせてのツィクルス。
1回の演奏会における選曲の妙と、シーズンを通しての選曲の妙。
3回全てを聴けたわけではありませんが、知的好奇心の充足感を与えてくれる曲目でした。

次のコルンゴルトのヴァイオリン協奏曲も、現代風でもあり、ロマン的でもある、一風変わった音の世界。
私は、昔は、作曲家のプロフィールなどから「所詮、映画音楽」という先入観を持っていました。
しかし、聴く回数を重ねるにつれて、ヴァイオリン協奏曲としての魅力を感じるようになってきました。
この日のソリストのハーグナーさんは、情感たっぷりに楽器をかき鳴らし、技巧と叙情性をたっぷり堪能させてくれました。

後半でも、シューマンの交響曲第4番の初稿は、聴き慣れた“普通の”改訂版とは違う場面が神出鬼没に顔を出す、不思議な音の世界。
カンブルランさんの指揮の動作は力強いものの、出てくる音はエッジを削り落としたような滑らかな演奏。
あえて音を整理せず、混沌としたまま鳴らしたような印象もあり、その響きがまた不思議な音の世界。
マーラー版ではないのに「シューマンの交響曲って、マーラーに通じる面があるかも」と思いながら聴いていました。

そして、そのシューマンの前に演奏されたのは、ブリテン編のマーラーの曲。
カンブルランさんがそこまで意図したかどうかは定かではありません。
私の深読みのしすぎかもしれません。
でも、こうして4曲を一晩の演奏会で聴いてみると、全く生い立ちの異なるこれらの曲が、妙に符合して統一感を持って聞こえてくるから不思議。
繰り返しになりますが、選曲の妙だと思います。

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2010年11月28日 (日)

スダーン/東響(2010/11/28)

2010年11月28日(日)14:00
ミューザ川崎シンフォニーホール

指揮:ユベール・スダーン
東京交響楽団
(川崎定期演奏会 第28回)
ピアノ=ダン・タイ・ソン

《ショパン生誕200年》
ショパン:ピアノ協奏曲第2番
ショパン:マズルカ第13番
(アンコール)
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(ノヴァーク版第2稿)

ダン・タイ・ソンさんの名前はショパン・コンクールの頃から知っていましたが、演奏はほとんど聴いたことがありませんでした。
ショパンの協奏曲で鳴らされたピアノの音は、男性的な骨太の印象。
一音一音を、強い音で、くっきりと演奏している感じ。
ショパンの演奏でよくある流麗さはあまり感じません。
もしかしたら好き嫌いが分かれるかもしれませんが、迫力があり、私は面白く聴けました。
会場も沸いていました。
ただ、アンコールの独奏曲の最後、余韻を壊すような早過ぎる拍手はちょっと残念。
会場の大半のお客様も一瞬ひるんで拍手を追従せず、少し間を置いてから全体の拍手になっていきました。

休憩後のブルックナーは、非常にパワフルだけど繊細さを合わせ持つ、のびのあるサウンド。
演奏会に先立ってセッション録音がされたそうで、前日のサントリーホールでの定期演奏会も含めて、この日が4日連続の「本番」。
ところどころで、多少疲れもあるのかな、と思いましたが、全般的には「さすがプロ」と脱帽せざるを得ません。
レコーディングはもちろん、前日のサントリーホールも聴いていないので、あくまでも想像ですが、演奏を重ねることで完成度が高くなった面もあったことでしょう。
第2楽章終了後にチューニングがあって、後半の第3、第4楽章は、さらに音が艶やかになった印象でした。

演奏が終わって、間髪を入れずに拍手と「ブラボー」の声が響き渡っても、スダーンさんは、放心状態でしばらく指揮台の上で動きませんでした。
それだけ、渾身の演奏だったのでしょう。

ミューザ川崎だと、サントリーホールよりも音がシャープに聞こえているのではないかと思いますが、それでも、音がいくら大きくなってもうるさくならず、濁らないクリアーなサウンドに感じるのは、やはり東響の魅力です。

相性の良い音楽監督が何年も継続して振って作り上げてくれたサウンド
ずいぶん前に、スダーンが東京交響楽団の首席客演指揮者になったとき、今日の東響の姿は想像すら出ませんでした。
「スーダンって誰?」と思ったくらい。
音楽監督になったときは、秋山和慶さんの大ファンだった私は、正直、仰天しました。
でも、聴き続けて良かった。
元々相性は良かったと思いますが、まだ、年々良くなっている気もします。

この日は、サイン会を見越して、今まで購入を待っていたシューマンの交響曲全集のCDを会場で購入しました。
サインいただく際に、今日の感動と「3月の演奏会も楽しみにしています」と拙い英語でスダーンさんに直にお伝えできて良かったです。

なおこの日の演奏会は、2011年1月30日(日)21:00から、NHK教育テレビ『オーケストラの森』で放送されるとのことです。
また、先述のように、演奏会に先立ってセッション録音されたブルックナーのCDが、来年発売予定とのことです。


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2010年11月23日 (火)

カンブルラン/読響(2010/11/23)

2010年11月23日(火・祝)14:00
横浜みなとみらいホール

指揮:シルヴァン・カンブルラン
読売日本交響楽団

(みなとみらいホリデー名曲コンサート・シリーズ)

ハイドン:交響曲第6番「朝」
ハイドン:交響曲第7番「昼」
ハイドン:交響曲第8番「夕べ」
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」全曲
(1910年版)

小編成のハイドン、大編成のストラヴィンスキー。
全く異質の世界のようですが、プログラム冊子によれば「その時代におけるモダンなオーケストレーションで、新たな可能性を切り拓いたという共通点がある」とカンブルランさんが語っていたとのこと。
ハイドン、ストラヴィンスキーともに、20代最後の時期に作曲したという共通点もあるそうです。

ハイドンはモダンスタイルであまり細工をせずに演奏。
でも曲自体がソロのオンパレードなので、響きが耳新しく、次から次へと新しいサウンドが繰り広げられるような印象。
コンサートマスターのノーランさんだけは、ソロの出番が特に多かっただけに、ちょっと息切れの感もありましたが、総じて各ソロ奏者は、読響の一員としての枠の中で最大限に自己主張をして、妙技を披露しました。
プログラム冊子にも書いてありましたが、合奏協奏曲風でもあり、協奏交響曲風でもある曲ですが、規模が小さいとは言え、交響曲3曲を休憩前に、短い拍手だけを挟んで、続けて演奏するというプログラム。
以前、札幌交響楽団の演奏会(2007年12月7日8日)で聴いたときは、3曲だけで一つの演奏会でした。
繰り返しの有無などもあるのかもしれませんが、ちょっとタフな演目であったことは事実だと思います。
よくぞ、このレベルで完遂した、と言うべきでしょう。

後半の「火の鳥」は、弱音から強奏まで音が濁らず、目を見張るような多彩な音色。
オーケストラって、こんな音まで出せるんだ…と、まるでシンセサイザーでも聴いているような音まで、次から次へとカラフルな場面が登場し、美しいことこの上ない。
全曲版の長さを全く感じさせず、弛緩したところがない緻密な演奏。
それでいて神経質にならず、魅惑的なフレーズの数々。
P席後方のバンダを含めて天然サラウンドの中に身を置く快感。
この曲の全曲版の面白さを改めて体感させてくれた演奏でした。

カンブルランさんの演奏会は3回目ですが、毎回「発見」の体験。
前回聴いた7月の「展覧会の絵」では、演奏会の後、しばらく“「展覧会の絵」中毒”になりました。
今回も“「火の鳥」中毒”になりそうです。

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2010年11月20日 (土)

スダーン/Tokyo Symphonyモーツァルト・プレーヤーズ(2010/11/20)

2010年11月20(土)11:00
ミューザ川崎シンフォニーホール

指揮:ユベール・スダーン
Tokyo Symphonyモーツァルト・プレーヤーズ

(モーツァルト・マチネ第3回)

モーツァルト:交響曲第29番
モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」

小編成でのクリアーな音のモーツァルト。
前日、コントラバス12人の大編成で分厚いブルックナーの音を聴いた耳には、心地良い清涼剤のように感じます。

Tokyo Symphonyモーツァルト・プレーヤーズと名乗っていますが、実質、東京交響楽団の演奏。
指揮をするのは、オケとの相性が「絶好調」の音楽監督スダーンさん。
スリムな編成で、歯切れ良く、かつ、力強く進むモーツァルトの交響曲。
大編成を使わずとも、暴力的なピリオド・アプローチをとらずとも、これだけ堂々たるシンフォニックなサウンドを築けるとは、素晴らしい!

休憩なしで2曲の交響曲を堪能した後、正午過ぎにのんびりホールを出るのは本当に気持ちが良い。
ホール近くで軽く昼食をとった後、ミューザ川崎の2階正面入り口を通りかかると、なんとスダーンさんとコンサートマスターのニキティンが連れ添って一般の出入口から、普通に歩いて、出ていらっしゃるのを目撃しました。
マエストロは楽屋口から専用のお車…ではないんですね。
音楽家が自然に雑踏にとけ込む街、川崎。

なお、この日、10時30分に開場した後、10時35分くらいまでの5分くらいはmロビーまでの開場でした。
おそらく、オケの皆さん、朝早くから直前までゲネプロ。
お疲れ様です。
そして、ありがとう、すがすがしい朝を。

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2010年11月19日 (金)

チョン・ミョンフン/東フィル(2010/11/19)

2010年11月19日(金)19:00
サントリーホール

指揮:チョン・ミョンフン
東京フィルハーモニー交響楽団

(793回サントリー定期シリーズ)

ブルックナー/交響曲第8番(ノヴァーク版)

コントラバス12人?の大編成。
もう少し編成を小さくして響きをクリアーにした方が、個人的には好みです。
でも、まあ、こういうゴージャスなサウンドも面白いことは確か。
弦楽器群は、コンサートマスターや、各首席奏者が体を揺らしての演奏で引っ張ったこともあるのでしょう。
大編成のハンディを感じさせないきれいな響きで好演でした。
管楽器陣も、東フィルにしては好調の部類だと、私は感じました。
第3楽章後半で、少し息切れした感も無くはありませんでしたが、第4楽章に入って復活し、立派なクライマックスを築きました。

ただ、チョン・ミョンフンさんという超一流の「名前」を思うと、もう一段上のレベルを期待したくなるのも事実。
例えば、指揮者が、もの凄い気迫でオケを煽っているとき。
たしかに、東フィルは爆演すれすれの熱演で応えています。
でも、また「例えば」ですが、(一流の方の)ロシアのオケが一糸乱れず、まるでソ連の重戦車が突進するかのような音を響かせるのに比べて、どうでしょうか。
また、オケの響きについても、もう一段上の、洗練された音色、透明感のあるハーモニーが欲しい気もします。
まあ、95点ではなく、99点が欲しい…という次元の話しだとは思いますが…。

曲の最後、大半の聴衆が残響が消えていくのを待ったのに、一部の人が拍手を始めてしまったのは残念。
昨シーズン、チョン・ミョンフンさん指揮の日によく見かけたソロ・カーテンコールもなし。
客席も、チョン・ミョンフンさんにしては、空席が多かったような気がします。
ちょっと、複雑な思いを抱きました。

この日の演奏会はブルックナー1曲だけ。
東フィルは、楽章間での途中入場は認めていません。
つまり、開演時刻に遅れると、まるまる聴けなくなるのです。
新橋からバスに乗って開演ギリギリになってしまい、かなり焦りました。
「途中入場禁止」は東フィルの方針であり、制度ですから、嫌ならチケットを買わなければ良いだけですが、個人的には「ちょっと厳しすぎる」感もあります。
特に、この日の私のチケットは、自分で購入したものではなく、友人から譲っていただいたもの。
本来、御夫婦で鑑賞されるべきところを、奥様の席に座らせていただいたのでした。
その、いただいたチケットを「無駄にしたらどうしよう」とかなり焦りました。

でも、結果的に、開演には遅れず、良い演奏が聴ければ、終わり良ければ全て良し。
演奏会終了後、友人と軽食を食べながら歓談。
「何の注釈も解説も付けずに(クラシック音楽関係の)会話が成り立つのは嬉しい」ということで意見は一致しました。

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2010年11月14日 (日)

プレヴィン/N響(2010/11/14)

2010年11月14日(日)15:00
NHKホール

指揮・ピアノ:アンドレ・プレヴィン
NHK交響楽団
(第1685回定期公演)

武満徹:グリーン
ガーシュウィン:ピアノ協奏曲ヘ調
プロコフィエフ:交響曲第5番

登場したときの第一印象は「ずいぶんお年を召されたなぁ」という感じ。
足がかなり衰えていらっしゃるようで、指揮台の上がり降りもつらそう。
最後の方は、コンサートマスターの堀さんの手を借りていました。
マタチッチさんの最後の来日のときのよう。
それでも、あのときマタチッチさんは立って指揮されましたが、プレヴィンさんは椅子に座っての指揮です。

それでも、ピアノの腕は、衰えていませんでした。
ガーシュインの弾き振りは、かつてのCDに聴かれるような、さっそうとしたスイングは、もう、あまりありません。
ジャズっぽいピアノと言っても、どちらかというと、雰囲気たっぷりに奏でるバラードのよう。
それでも、ちょっとした旋律のなんとチャーミングなこと。
もちろん、若い頃に比べればテクニックは衰えているのかもしれませんが、そこはさすがに指揮者。
しっかりとしたテンポ感が頭の中にあるのでしょう。
オケの演奏も、いくぶんゆったり目ながら間延びしたところは一切無く、まい進する演奏を楽しむことが出来ました。

弾き振りと言っても、ピアノを弾いているときは、視線は鍵盤の方に向けられていることが多かったようです。
片手でピアノを弾きながら、もう一方の手で指揮をする場面も多々ありましたが、そのときも、視線は鍵盤。
あまり、指揮の動作はしていませんでしたが、オーケストラの音は「指揮者の居る」音でした。

後半のプロコフィエフの交響曲は、円熟の味わいのガーシュインのピアノとはうって変わって、緊迫感のあるテンションの高い演奏。
N響の方も、堀さんと篠崎さんの二人のコンサートマスターが並んで座り、ベストの布陣でしょうか?
第4楽章の終結部など、いつもテレビで見ているクールなN響の皆さんとは思えないほど、力の入った、身体を揺らしての熱演。
N響が本気を出すと、この広大なNHKホールであっても、迫り来るサウンドがクライマックスを築き、3階席でも十分楽しめました。

最初の武満さんの曲は、よくわかりませんでした。
小澤さん指揮のCDが家にあったので「予習」もしましたが、もともと武満さんの曲は私とあまり相性がよくないので、私には、この日の演奏を語る資格はありません。
「とりあえず、音にしました」というレベルの演奏だったか、深淵にせまる名演だったのか、私にはわかりません。

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2010年11月 7日 (日)

メッツマッハー/新日本フィル(2010/11/07)

2010年11月7日(日)14:00
すみだトリフォニーホール

指揮:インゴ・メッツマッハー
新日本フィルハーモニー交響楽団
(第470回定期演奏会)

マーラー:交響曲第6番「悲劇的」

メッツマッハーさんの名前は、音楽雑誌の海外レポートの欄でよく見かけますが、私は来日演奏会を聴くのは初めて。
「名前」だけでも、なんとなく「期待をそそる」方ですが、サントリーホールでの演奏会がネット上で大評判。
これは期待が高まります。
その事前情報による期待を上回る大興奮の演奏でした。

メッツマッハーさんは、指揮棒を持たずに、10本の指を使っての指揮。
素人目には、ほとんど拍子をとらずに表情づけだけをしているように見えます。
しかし、淡々と振っているわけではなく、特に煽るときのボディアクションは猛犬のよう。
「現代音楽が得意な指揮者」という先入観は、クリアーな音色で「やはり」と思いましたが、音に込められたパワーが凄まじい。
お顔の表情も、本当に「音楽が好き」という顔をして振っていて、見ていて快感です。

このような指揮動作にもかかわらず、ほとんど乱れずについていって、立派にサウンドを構築した新日本フィルのアンサンブルも見事でした。

この日の聴衆も、熱心な方が多かったように見受けました。
当然、フライング気味のブラボーなどなく、曲の最後、指揮者が手を下ろすまで静寂が保たれました。

メッツマッハーさんの代表的なCDは、音楽雑誌によると、「20世紀音楽なんてこわくない」(Who Is Afraid of 20th Century Music?)と、ハルトマンの交響曲全集とのことですが、どちらも現在入手困難とのこと。
私は、会場のロビーで売っていたCDの中で、これでも一番ポピュラーな部類の「ヴォツェック」のCDを購入しました。
また、「意外と読みやすいですよ」とすすめられて、メッツマッハーさん著作「新しい音を恐るな」(もちろん日本語訳)も買ってしまいました。
入場後すぐに買ったのですが、開演直前には他のCDも含めて、かなり残り少なくなっていてビックリ。
新日本フィルのTwitterによれば、終演後には、CD、DVD、書籍が完売したそうです。
サインは「お一人様一点」とのことでしたので、CDではなく、書籍の方に書いていただきました。
とりあえずマーラー辺りから始まっていますので、読み始めることはできそうです。

メッツマッハ-さんの次の来演は、新日本フィルのホームページ等で、2011年10月と速報されています。(曲目調整中)
次回が本当に楽しみです。
仮に演目が難解な現代音楽であっても、聴きに行ってしまうかもしれません。

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追記:
オーケストラは上手に第2ヴァイオリンが位置する対向配置でした。
メッツマッハ-さんは、第1楽章の後は少し間合いを置きましたが、第2楽章から第4楽章は、指揮の手を下ろさず、短い間合いで演奏していました。

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2010年11月 6日 (土)

庄司紗矢香(Vn)& カシオーリ(P)(2010/11/6)

2010年11月6日(土)14:00
ミューザ川崎シンフォニーホール

Vn:庄司紗矢香
P:ジャンルカ・カシオーリ

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第7番
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第3番~第3楽章
(アンコール)

庄司紗矢香さん目当てでチケットを買ったことは確かです。
e+で購入したチケットにも「庄司紗矢香ヴァイオリンリサイタル ピアノ:ジャンルカ・カシオーリ」と印字されていました。
しかし、入場の際に渡されたプログラム冊子の表紙には「庄司紗矢香 & ジャンルカ・カシオーリ デュオ・リサイタル」の表記。
そして、その通りに、 デュオの魅力いっぱいのコンサートになりました。
ピアノ伴奏付きのヴァイオリンの演奏ではなく、ヴァイオリンとピアノの二重奏。
庄司さんの演奏がいつものように素晴らしいのはもちろんですが、私の目と耳は、しばしばピアノの音と、カシオーリさんの姿に引き寄せられました。

ベートーヴェンのソナタ、特に「春」では、楽曲がピアノ優位の面もあるのか、カシオーリさんのピアノが目立つ場面も。
カシオーリさんのピアノを生で聴くのは、2000年のアバド/ベルリン・フィル来日演奏会で、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番を聴いて以来。
なにぶん10年前ですので演奏の細部は覚えていませんが、好意的な印象はかすかに残っています。
この日のヴァイオリン・ソナタのピアノパートの演奏では、あまり前のめりにならず、節度を保ってクリアな音を紡いでいますが、メロディーの歌い回しはハッとするようなチャーミングな表情を見せていました。
カシオーリさんのピアノ、もっと聴いてみたくなりました。

素晴らしいパートナーを得て、庄司さんのヴァイオリンは、ピアノと一体となって自在に歌います。
真剣勝負のようでありながら、和気あいあいのようでもあり、聴いていて本当に気持ちよくなりました。
後半のブラームスの方が、楽曲としてはデュオの側面が強く、より劇的に弾かれた印象でした。

この日、私は、CDを買う予定も、サインをいただくつもりもありませんでした。
スター級の庄司さんがサイン会をするとは予想していなかったこともあります。
しかし、前半のベートーヴェンの演奏を聴いて休憩時間に入ると、この日演奏されない第2番と第9番「クロイツェル」が収録されているCDが、俄然、聴きたくなりました。
そしてCDを購入し、サイン会参加の権利を得たので、終演後は長蛇の列に並びました。
庄司紗矢香とカシオーリさん2人のサインを並べて、同じページに書いていただき、幸せいっぱい。
素晴らしいデュオ・コンサートの思い出になりました。

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2010年11月 3日 (水)

アーノンクール/ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス(2010/11/03)

2010年11月3日(水)18:00
東京オペラシティ・コンサートホール

指揮: ニコラウス・アーノンクール
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス


モーツァルト:セレナード第9番「ポストホルン」
モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」
モーツァルト:6つのドイツ舞曲K.571~第6曲
(アンコール)

日頃のCDでの鑑賞では、私は間違いなく「アンチ・アーノンクール」の部類に入る人間です。
しかし、会場で空間を共有してみると、好き、嫌いを超越した圧倒的な存在。
体験しておいて良かった。
「アンチ…」のはずが、目を輝かせて力いっぱい拍手をしてしまいました。

この日は、行けなくなった知人のチケットをいただいての鑑賞。
「最後の来日」は知っていましたし、NHK-FMで生中継されたロ短調ミサ曲の演奏も、意外と心に響いてくる演奏だったので、気にはなっていました。

会場は結構空席も目立ちましたが、なんとも形容しがたい異様な熱気。
客席だけでなく休憩時間や終演後のロビーも。

アーノンクールさんのCDでこの日の曲目を聴いたことはありませんが、他の曲でも、CDなら「鼻につく作為的な演奏」と感じるような強調や、極端な弱音。
でも、渾身の力のこめられた指揮姿で確信を持って繰り広げられると、好き、嫌いの次元を超越して、ただただ、炸裂する音響に身を任せるしかありません。
最初の数秒であっさりと降伏し、後は目を輝かせて、ときには口をぽかんと開けて、圧倒的な音楽のパワーに身を委ねました。

この日の経験は、まさに『体感』。
「古楽器を古楽奏法で演奏している」などという事実はどうでもよく、アーノンクールさまが、長年連れ添った手兵のオケと、体当たりの演奏を繰り広げている。

後半の「ハフナー」交響曲では、オケの方に多少疲れが出たのか、微妙に音がずれる場面が散見されましたが、それによって演奏の価値が下がることはありません。
この日の聴衆全員が、そんなことは十分にわかった上で、熱狂的な拍手をおくっていたことでしょう。

オケのメンバーが引き上げた後の指揮者のソロ・カーテンコールは3回。
もちろん、私も加わりました。

こういう演奏を生で聴いてしまうと、ますます「録音では真価がわからない」とアーノンクールさんのCDからは遠ざかりそうですが、その方が良いでしょう。
この日の、私にとっての一期一会を思い出に、記憶の中にとどめておくことにします。
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