« 大友直人/東響(2010/12/5) | トップページ | デュトワ/N響(2010/12/18) »

2010年12月13日 (月)

尾高忠明/読響(2010/12/13)

2010年12月13日(月) 19:00
サントリーホール

指揮:尾高忠明
読売日本交響楽団

(第499回定期演奏会)

ブルックナー:交響曲第8番

尾高さんは、最初は巨匠然と振っていましたが、後半になると随所に熱血が顔を出し、渾身の熱演。
オケも、何かにとりつかれたような全力投球。
老巨匠のブルックナーとはちょっと違って、まだ若くて勢いのあるブルックナー。
深みや凄みが加わればさらに良かったと思いますが、それは欲張り過ぎというものでしょう。
尾高さんのブルックナーは、別のオケによる9番を聴いたことがありますが、合奏の出来栄えは今日の読響の方がはるかに上。
まさに、読響の別格の底力を見せつけた演奏でした。

尾高さんと読響の演奏では、以前、エルガーの交響曲第2番を聴いたことがあって、それが素晴らしく力の入った熱演で、強く印象に残っています。
もちろん、この日のブルックナーも凄い鳴らしっぷりで十分に楽しめましたが、聴いていて「出来れば、また、エルガーとかウォルトンとかを振ってほしいなぁ…」と邪念が入るあたりは、私はまだ修行が足りません。

この日の会場の客席は5~6割の入りだったかもしれません。
でも、熱心なブルックナー・ファンが大半だったようで、演奏中は研ぎ澄ましたような静けさ。
楽章間でも指揮者が脱力するまで静けさを守り、最後の音が鳴り終わった後も数秒間の静寂。
読響の奏者も弾き終わった姿勢のまま静止。
幸せな数秒間でした。
尾高さんが体の力を抜くと、その後はブラボーの嵐。
終演後の読響メンバーの「すごかったね~」というようなめちゃくちゃ明るい表情が熱演の凄まじさを物語っていました。

オケが引き上げた後も、尾高さんのソロカーテンコール。
こういう演奏会の後は、終演後のロビーも笑顔、笑顔、笑顔。
聴衆の顔も、みな、輝いています。

|

« 大友直人/東響(2010/12/5) | トップページ | デュトワ/N響(2010/12/18) »

コメント

はじめまして
同じ演奏会に行きました。受け取り方の違いにうなずきました。

投稿: 河童メソッド | 2010年12月14日 (火) 22時17分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/214768/50301191

この記事へのトラックバック一覧です: 尾高忠明/読響(2010/12/13):

« 大友直人/東響(2010/12/5) | トップページ | デュトワ/N響(2010/12/18) »