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2010年12月18日 (土)

デュトワ/N響(2010/12/18)

2010年12月18日(土)14:00
横浜みなとみらいホール

指揮:シャルル・デュトワ
NHK交響楽団
(2010横浜定期演奏会)
ピアノ:ピエール=ロラン・エマール

ラヴェル:ピアノ協奏曲
ブーレーズ:12のノタシオンより
(アンコール)
ショスタコーヴィッチ:交響曲第8番

個人的な体調の問題ですが、ちょっと疲れ気味で、ラヴェルのピアノ協奏曲は(眠りはしませんでしたが)眠気を感じながら聴いていました。
エマールさんがアンコールに弾いたブーレーズの曲で(寝ていたわけではありませんが)目が覚めました。

ネット上で「エマールさんのピアノ・リサイタルは、アンコールが凄い」という情報が飛び交っていましたが、その一端をかいま見たような感じ。
現代曲(と言っていいですよね?)を、こんなに「音楽」として生き生きと聴かせてしまうエマールさんは確かに凄い。
眠気でBGMのように聴いていたラヴェルはもったいなかったですが、このアンコールを聴けただけでも幸せでした。

休憩後のショスタコーヴィチは、まだ多少眠気は残っていて、ときどきあくびが出てしまいましたが、前半に比べてはるかに集中して聴くことが出来ました。
みなとみらいホールのP席で聴くN響は、やっぱり格別。
視覚的にも、P席から見るデュトワの指揮は、本当に面白い。
専門的なことはわかりませんが、テレビでおなじみの例の姿で正確に拍子を振りながら、肘(ひじ)の微妙なひねり、身のかがめ方、視線、顎(あご)の動きが、見事に音に変換される様子が手に取るようにわかる。
テレビだとアップのなり過ぎたり、頻繁に画面が変わったりして、ここまで楽しめません。
あまりN響を生で聴かないので「ふだん」がどれくらいかよくわかりませんが、少なくともNHK-ホールの3階席で聴く音および臨場感とは比べものになりません。
以前、デュトワさんの指揮する演奏をNHKホールの3階席で聴いて、「もしかして、ルーティーン・ワーク?」と感じたこともありましたが、その日の演奏を、もし、NHKホールの1階席前方で聴いていたら、違う印象を抱いた可能性もあると思いました。

数日前にサントリーホールでの同じプログラムの演奏がNHK-FMで生中継されましたが、そのときの印象とはずいぶん異なり、かなり気合いの入った指揮。
もちろん、デュトワさんの指揮ですから、ロシアの戦車が突進するような重量感はなく、クールでクリアなサウンドではあります。
それでも、音が炸裂するときの凄まじさ、弱音部の緊迫感は素晴らしい。
「普通のショスタコーヴィチ好き」の方が、この日の演奏を聴いて満足するかどうかは定かではありませんが、こういうショスタコーヴィチも「あり」だと思いますし、私は十分に堪能しました。
20101218n

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