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2011年2月の12件の記事

2011年2月27日 (日)

ブリュッヘン/新日本フィル(2011/2/27)

2011年2月27日(日)14:00
すみだトリフォニーホール

指揮:フランス・ブリュッヘン
新日本フィルハーモニー交響楽団

(第473回定期演奏会)
第1ソプラノ:リーサ・ラーション
第2ソプラノ:ヨハネッテ・ゾーマー
アルト:パトリック・ヴァン・グーテム
テノール:ヤン・コボウ
バス:デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン
合唱:栗友会合唱団
合唱指揮:栗山文昭

J.S.バッハ:ミサ曲ロ短調

長大なはずのこの作品が、あっという間に終わってしまった感じ。
金管の突き刺す様な美しく刺激的な音に運ばれて、一種のスリルさえ感じさせるようなスピード感のある演奏。
ベートーヴェンでも感じたことですが、やはりブリュッヘンさんはも枯れていません。

この日の独唱者は、合唱団の前に座り、出番になると指揮者の近くに出てきて歌う。
指揮者の右横にはオルガンが置かれ、緊密なアンサンブルを構築。
そしていつものことですが、栗友会の合唱は澄んだハーモニーをはつらつと歌い上げ、ブリュッヘンのバッハ観を見事に体現していたと思います。
プログラム冊子によれば、栗友会は複数の団体で構成されているそうで、第九のときと同じメンバーか違うメンバーか、私にはわかりませんが、音楽を楽しむ上では、そのようなことを気にする必要は全く無し。
結構な大人数の編成には、いろいろな考えがあるとは思いますが、(バッハ・コレギウム・ジャパンのときは、もっと少人数だったような気がします)私は、特に違和感は感じませんでした。

新日本フィルの方は人数を絞り込んだアンサンブル。
クリアーで分解能の高い音色を紡ぎ出し、秀逸。
ブリュッヘンさんとの幸福な1ヶ月を過ごした最終日だけあって、もうすっかり、準・手兵の様相。
古楽オケでなくたって、こういう音が鳴ってしまうことの意味は大きい。
次回…があることを、心底、熱望します。

この日の演奏会では、全く個人的なことですが、演奏が始まり、美しい音響に酔い始めた頃、眠気を感じてしまいました。
体調は悪くなかったし、昼食を食べ過ぎたわけでもないので、自分でも理由はよくわかりません。
安息感、安心感、リラックスなどによるものでしょうか。
眠りはしませんでしたが、目を閉じて心地良く聴いていました。

第1部の終わりが近づいた頃、ホールの空調の温度設定が変わったのか、顔に冷気を感じ、夢見心地から覚醒状態に戻れました。
後は…興奮…というのともちょっと違って、精神的な高揚感と言うか…充足感を感じながらの鑑賞でした。

生きていて、ブリュッヘンさんのバッハを聴けたことを(キリスト教徒ではありませんが)神に感謝したい気持ちです。

(最近、ほとんどツィッターでつぶやいたことのコピペですみません。)

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2011年2月26日 (土)

二期会「サロメ」(2011/2/26)

2011年2月26日(土)14:00
東京文化会館大ホール

東京二期会オペラ劇場
R.シュトラウス:サロメ

2011都民芸術フェスティバル参加公演
オランダ/ネザーランド・オペラ及び
スウェーデン/エーテボリ・オペラとの共同制作

この公演のセールスポイントは、コンヴィチュニーさんの奇抜な演出。
事前のメディア等への露出もそれが中心。
でも最終日のこの公演を観て一番印象に残ったのは、サロメ役の大隅智佳子さんの歌唱と演技。
ちょこまかと動き回るコミカルでスピード感のあるサロメは、このハチャメチャな舞台の中で、ひときわ光っていたと思います。
コンヴィチュニーさんの演出にばかり注目が集まっていたとしても、そして現代のオペラ上演が、歌手でも指揮者でもなく、演出家を中心に回っているにしても、もし音楽がお粗末だったら、演出が過激であればあるほど聴くに耐えない舞台になるでしょう。
この日の大隅智佳子さんは、歌手として十分に、そしてこの演出の一要素としても十分に、ある意味、舞台を支配していたと思います。

あえて聴衆の嫌悪感をかきたてるようなコンヴィチュニーさんの演出は、確かに刺激的です。
性的な仕草、暴力、薬物…
舞台上の脇役までもが様々な動きを見せるので、とても字幕など読んでいる時間はありません。
この公演最終日は4日目なので、ネット上では様々な“事前情報”を読むことが出来ました。
先入観無しで観るという選択肢もありましたが、私はそういう“事前情報”は排除せず、結構読んでいました。
それでも、百聞は一見にしかず。
全く新鮮な目で舞台を見ることができ、十分にハチャメチャぶりを満喫しました。

最後の場面で「殺せ、あの女を殺せ」と客席から叫ばせる…というのも、“知識”として先に知っていましたが、まさか客席に座っていた人が日本語で(歌わずに)叫ぶとは思ってもいませんでした。

スピーディーな進行が、嫌悪感をある種の爽快感に変質させてふしぎな心理状態。
こんなに早く「あれ?もう7つのヴェールの踊り?」と感じたのは初めてかもしれません。
その7つのヴェールの踊りも、次から次へと視覚効果が続出し、目の御馳走状態。
御馳走と言っても、限りなく毒物に近い気もしますが…。

もうひとつ、音楽面で特筆すべきはピットで演奏していた都響の素晴らしさ。
これだけ舞台上の一挙手一投足に全神経を集中して見ていても、しばしば意識はオケの音に引き寄せられました。
私の席からはコンサートマスターの矢部さんくらいしか確認出来ませんでしたが、主席奏者総出演に近く、定期演奏会クラスの布陣という話しも聴きました。
都響がピットに入る機会がもっと増えれば、日本のオペラ上演は変わるかも…と思わせてくれる素晴らしいサウンドでした。
もちろん、ドイツの歌劇場にポストをもつ指揮者のゾルテスさんの力量もあってのことだと思います。

都響が次回ピットに入る機会は私は存じ上げていませんが、オペラを演奏する機会はすぐにあります。
3月のB定期(と都響スペシャル)は「青ひげ公の城」。
シェフのインバルさんが指揮し、その前に庄司紗矢香さんの独奏でヴァイオリン協奏曲第2番という豪華なバルトーク・プログラム。
これも、ぜひ聴いてみたい公演です。

それにしても…。
5階席から見下ろしていたので偉そうなことは言えませんが、この日の1階両サイドの空席の多さはちょっとびっくり。
土曜日なのに…。
新国立劇場とは収容人員が違うので単純比較が出来ないのは承知の上で、やっぱりちょっともったいない印象がありました。

スタッフ
指揮:シュテファン・ゾルテス
演出:ペーター・コンヴィチュニー
舞台美術・衣裳:ヨハネス・ライアカー
照明:マンフレット・フォス
演出助手:ロッテ・デ・ビール、澤田康子、太田麻衣子
舞台監督:幸泉浩司
公演監督:多田羅迪夫

キャスト
サロメ:大隅智佳子
ヘロデ:片寄純也
ヘロディアス:山下牧子
ヨカナーン:友清 崇
ナラボート:大川信之
ヘロディアスの小姓:田村由貴絵
ユダヤ人1:髙田正人
ユダヤ人2:菅野 敦
ユダヤ人3:新津耕平
ユダヤ人4:加茂下 稔
ユダヤ人5:畠山 茂
ナザレ人1:北川辰彦
ナザレ人2:櫻井 淳
兵士1:井上雅人
兵士2:倉本晋児
カッパドキア人:千葉裕一

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2011年2月25日 (金)

アルブレヒト/読響(2011/2/25)

2011年2月25日(金)19:00
サントリーホール

指揮:ゲルト・アルブレヒト
読売日本交響楽団

(第501回定期演奏会)
ヴァイオリン:神尾真由子

《シュポーア・プログラム》
シューマン:〈『ファウスト』からの情景〉序曲
シュポーア:歌劇「ファウスト」序曲
シュポーア:ヴァイオリン協奏曲第8番「劇唱の形式で」
パガニーニ:「24のカプリース」から第20番
(アンコール)
シュポーア:交響曲第3番

もしかしたら「オール・シュポーア・プログラム」でないところが重要なポイントだったのかも。
もっとも、最初の2曲の演奏が終わった後、マイクを持って結構長い時間、会場に向けてトークをしたアルブレヒトさんは、最初にシューマンを持ってきた意図については、何も語りませんでした。

最初のシューマンの演奏が始まったとき、やや頼りない響きが少し意外でした。
演奏のせい?
それとも(素人の私には専門的なことはよくわかりませんが)シューマンのオーケストレーションのせい?
これが、拍手の後に引っ込まず、続けて演奏した2曲目のシュポーアでは、見違えるようなゴージャスなサウンドがホールに響く。
「これは素晴らしい!」
同じファウストを題材にした曲ながら、あえて最初にシューマンを演奏してからシュポーアに入ったのは、対比させるため?
シューマンに匹敵、あるいは、シューマンを凌駕するかどうかはさておき「シュポーアの曲って良いんだよ!」と言うことを見事に示した2曲目でした。

この後のアルブレヒトさんのトークは英語。
通訳付き。
シュポーアの紹介から始まり、忘れ去られたような珍しい曲を演奏する意義など。
アルブレヒトさんの、このプログラムにかける熱意が伝わってくるトークでした。

その後は、神尾真由子さん登場。
神尾さんの生演奏を、コンクール優勝の後聴くのは、たぶん初めてだと思います。
いっときの世間の異常なくらいの熱狂が少し落ち着き、じっくり聴くにはちょうど良い時期かもしれません。
このシュポーアのヴァイオリン協奏曲第8番は「劇唱の形式で」と題された曲。
確かにオペラ・アリアのように独奏ヴァイオリンが歌うようにも聞こえます。
神尾さんは十分に感情移入して見事に自分のヴァイオリンを歌わせたと思います。
聴き手の私は、その鳴らしっぷり、歌わせっぷりに、ただただ酔うだけでした。
アンコールのパガニーニも、劇的な演奏でした。。

このヴァイオリン協奏曲では、オーケストラはやや控えめで、独奏ヴァイオリンを引き立てた感じ。
ヴァイオリンの名手だったシュポーアの曲だけに、協奏曲は、そういう構造なのかもしれません。

後半の交響曲第3番は、演奏される機会が少ないせいか、隅々まで磨き抜かれた音ではなかったかもしれません。
しかし、アルブレヒトさんが振れば、当然「珍曲をとりあえず音にしてみました」というレベルではない立派な演奏になるのは必然。
現在のシュポーアの扱いは、シューベルト、シューマン、メンデルスゾーンと並び称されないのはおろか、パガニーニほどの扱いも受けていません。
でも、こういう立派な交響曲の演奏を聴くと、確かに革新的ではないかもしれませんが、実に心地良い音楽であることが体感できました。

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2011年2月19日 (土)

ブリュッヘン/新日本フィル(2011/2/19)

2011年2月19日(土)15:00
すみだトリフォニーホール

指揮:フランス・ブリュッヘン
新日本フィルハーモニー交響楽団

フランス・ブリュッヘン・プロデュース
≪ベートーヴェン・プロジェクト≫第4回
ソプラノ:リーサ・ラーション
アルト:ウィルケ・テ・ブルメルストゥルーテ
テノール:ベンジャミン・ヒューレット
バリトン:デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン
合唱:栗友会合唱団
合唱指揮:栗山文昭


ベートーヴェン:交響曲第8番
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」

第九の第3楽章の辺りから目頭が熱くなり、涙が鼻水となって鼻の方に回り、あわててハンカチを取り出しました。
それほど、この日の第九には感動。
初めて第九を聴いた高校生の頃に戻ったかのような感情になりました。

最初の第8番からして、第7番の続きのような演奏。
叩きつけるような快速テンポでありながら、せかせかした印象は皆無。
最後を意表を突く弱い音で終わらせたが、気をてらった印象はありません。
これだけ緊迫感のある第8番は「偶数番号」という分類が無意味に覚えるほどです。

そして休憩後の第九も、緊迫した第8番を「前座」(聴感上は対等)に置いただけあって、徹頭徹尾、ハイテンション。
第2楽章は第7番の第4楽章と共通項があるような印象も。
快速テンポの第3楽章なのに、耳に届いてくる旋律は切々と歌い上げる至福の境地。

第4楽章も冒頭から快速テンポで突っ走り、それでも急いでいる素振りも感じさせないのはなぜ?
独唱バリトンは出番直前に舞台上手からひょいと現れ、いきなり熱唱。
歩み、立ち止まって歌い、舞台中央へ。
まるでオペラのような歌いっぷり。
合唱の人も驚いていたみたいで、サプライズかと思いました。
後で、前日の公開リハーサルを観た人がツィッターで教えてくださって、リハーサルも同じように行われ、演出…とのことでした。
(前日の公開リハーサルは、唯一の夜間開催でしたが、私は所用があって、行くことが出来ませんでした。
でも負け惜しみではなく、自分は先に見なくて良かったです。
…と言っておきながらブログに書いたりして、2日後の月曜日にサントリーホールで聴く人には申し訳ないですが…。)

ブリュッヘンさんは、第九の最後の最後は噛み締めるようなゆったりとしたテンポで振り、これまたびっくり。
それでも作為感は皆無。
ここに驚いている自分が居るのに「これこそが唯一無二の正しい演奏」に思えてくるから不思議です。

合唱は歯切れ良く透明感のあるハーモニー。
全奏者、全唱者が、分解能がありながら溶け合って壮大なフィナーレを築きました。
演奏(歌唱)の事故がなかったわけではないと思いますが(私の気のせいかな?)、そんなことは枝葉末節に感じられた高揚感を覚えました。

なお、以下は蛇足ですが…。

2日後の月曜日にも、サントリーホールで同じ演目の公演があり、聴きたくてたまりませんでした。
会場で新日本フィルのCDを買い、500円の割引券をいただいたので、ますますチケットが買いたくなりました。
でも、結局、終演後はそのチケットを買う気にならず、会場を後にしました。
この感動をもう一回味わいたいのはやまやまですがが、聴き手である私自身の体調によっては、この日の素晴らしい印象をかき消してしまう恐れもある…というのは後からつけた理由で、そのときは「この日の思い出を大事にとっておこう」という気持ちでいっぱいでした。

ついでに、もうひとつ蛇足ですが…。

当初は15:00開演のこの演奏会の後、サントリーホール18:00開演の東響のチケットを持っていました。
そして、一度は「ハシゴしよう」と考えました。
でも、今の自分の体力では、ベートーヴェンの8番、9番を聴いた後に、ハイドンの100番「時計」とブルックナーの5番を聴くのは無理。
東響のチケットは友人に譲りました。
「最悪、無駄にしてもいいから、とりあえず持っていて!」と半分押し付けたような感もありますが、演奏の価値(の有無)のわかる方なので(自分が聴けなくても)代わりに聴きに行っていただくだけで、券を無駄にしてしまうのとは全然違う体感です。
ちなみにその友人も「8番、9番の後には、ハシゴしない方が良い」という考えに、100%の理解をしてくれました。

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2011年2月17日 (木)

フェドセーエフ/東フィル(2011/2/17)

2011年2月17日(木)19:00
東京オペラシティ・コンサートホール

指揮:ウラディーミル・フェドセーエフ
東京フィルハーモニー交響楽団

(第60回東京オペラシティ定期シリーズ)

モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲
チャイコフスキー:組曲第3番

(第4曲は、変奏1~6、12を演奏)
リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」
(ヴァイオリン・ソロ:荒井 英治)

うがった見方をすれば「練習時間の配分に差があったのかな」という印象になるのですが、終わり良ければ全て良し。
「シェエラザード」の2曲目辺りから管楽器のニュアンスに艶が乗り、後ろへ行けば行くほどヒートアップ。
どっかんどっかん鳴らしてはいましたたが、さほど荒くはならず。
結果的には大いに満足して家路につくことが出来ました。

演奏会前半は「フィガロの結婚」序曲はまあ良いとして、チャイコフスキーの組曲第3番は、管楽器のニュアンスに、私としては多少不満。
まあ、練習時間の差でしょうか…。
プログラム冊子に挟まれた紙片によれば、終曲(第4曲)は途中カットしての演奏。
しかし、その紙片に気がついたのは休憩時間で、この曲を聴くのはCDも含めて本当に久しぶりだったので、曲の構成には全く違和感を感じずに聴きました。

「シェエラザード」におけるコンサートマスター荒井さんのソロはさすが。
音程が不安定になることなく、かなり細やかな表情をつけ、微弱音から強奏まで多彩な音色で、会場は針の落ちる音も聞こえるのではないかというくらい集中して、ソロに耳をすませました。

オーケストラが引き上げた後も拍手がやまず、ソロ・カーテンコールに登場したフェドセーエフさんは、荒井さんの腕をがっちり組んで一緒に舞台に連れ出していました。
確かに、それだけの賞賛を受けるにふさわしいソロでした。

そうそう、この日は「シェエラザード」が静かに消えて行った後、フェドセーエフさんが力を抜き、両手をおろすまで静寂が保たれましたた。
静寂の中の蛮声のブラボーもなく、拍手が盛り上がってからの嵐のようなブラボー。
こういう演奏会は後味がとても良いです。

先日のサントリーホールでの演奏会に続いて、これまでずっと避けてきたフェドセーエフさんの指揮する演奏を2回聴くことができました。
これまで私が抱いていたフェドセーエフの(あまり良くなかった)イメージ(認識)を変えることができ、本当に良かったです。

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2011年2月16日 (水)

ブリュッヘン/新日本フィル(2011/2/16)

2011年2月16日(水)19:15
すみだトリフォニーホール

指揮:フランス・ブリュッヘン
新日本フィルハーモニー交響楽団

フランス・ブリュッヘン・プロデュース
≪ベートーヴェン・プロジェクト≫第3回

ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
ベートーヴェン:交響曲第7番

まるで9楽章の交響曲を聴いたような印象でした。
「もしかしたら、ブリュッヘンさんは、本当は休憩なしで演奏したかったのでは?」とさえ思えました。

事前にいろいろなメディアで「第6番と第7番の対比」が報じられていて、当然それを期待して聴きに行ったのですが、むしろ第6番の第5楽章の続きのような第7番に感じました。

田園交響曲の前半は枯淡の境地のようであり、特に2楽章はかなり弦を抑え目。
第3楽章で少し血行を取り戻したかのようでもあり、でも、まだ抑え目。
第4楽章の嵐で(一応)爆発。
嵐が去った後の第5楽章では、高貴な人の永遠の微笑のよう。
この美しさは、喜び…という単純な言葉では表せないほどの至福の時。
こうして、嵐が去った後の喜びを切々と歌い上げた後、(実際は20分の休憩を挟んでいるのですが、)第7番に入って、感情をあらわにするような爆発的な喜びを炸裂させた第1楽章。
微弱音を織り交ぜた第2楽章は、針の落ちる音も聞こえそうなガラス細工。
その後の第3楽章、第4楽章は、気迫みなぎる爆発的な歓喜。

ブリュッヘンさんは、口で「シッ」と言って音量をぐっと下げたり、絞り出すような唸り声で気迫を示したりして、かなりの熱演。
楽章間や終演後はハンカチを取り出して汗を拭う。
座って指揮するヨボヨボの老人に見える外見とは全く異質の、みなぎる情熱でした。

今日は(今日も?)オケのアンサンブルが完璧でない部分があるにはあったように思います。
しかし、そのような小さな瑕疵、小さな出来事は、演奏の、そして演奏会の価値を減じるようには、全く感じられませんでした。
まさにライヴならではの生きた演奏。
これで田園交響曲の後の静寂が、もう少し長く保たれていれば…と、それだけは本当に残念。
大多数の聴衆が、身じろぎもせず、拍手も出来ず、余韻に浸っていたのに…。
舞台と音楽に集中していれば、あのタイミングで叫ぶことは普通…まあ、感じ方は人それぞれですけど…。

なお、前日の公開リハーサルでは、私は不純なことを考えていて、すっかり気がつきませんでしたが(最後列でしたし)、この日からティンパニが、普通のモダン・ティンパニに変わりました。
第1回第2回は、バロック・ティンパニが使用されていました。)
音量とか、いろいろあるのでしょうが、音自体は、やや乾いた鋭い音が健在で、不自然さは全く感じませんでした。

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2011年2月15日 (火)

ブリュッヘン/新日本フィル公開リハーサル(2011/2/15)

2011年2月15日(火)10:30
すみだトリフォニーホール

指揮:フランス・ブリュッヘン
新日本フィルハーモニー交響楽団

フランス・ブリュッヘン・プロデュース
≪ベートーヴェン・プロジェクト≫第3回公開リハーサル

ベートーヴェン:交響曲第7番より
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」より

以下は、ほとんど、ツィッターでつぶやいたことのコピペで恐縮ですが…。

この日は、…いや、この日も、半休をとりました。
10:30開始だったので、午前半休です。
ちょっと休み過ぎかもしれませんが、なかなか得難い機会ですので…。

平日の午前中で、聴衆はさほど多くはありませんでしたが、男女ともに、私同様「働いている世代」の方々も結構来場されていました。
12時を過ぎてから途中で退場された方が何人かいらっしゃって、私同様に午後からお仕事だったものと拝察。
私も、入場したときに見た「終了予定時刻12:45」の掲示に「マズイ」と一瞬ひるみました。
「12:30を過ぎたら、私も途中退場しよう」(それでも昼食抜き)と覚悟を決めて、そうしたら、別にハラハラすることなく演奏に集中できました。
実際のリハーサルは12:20頃に終了してホッと一息。
最後まで聴くことが出来、松屋の豚めしとはいえ昼食をとった上で、勤務先の午後の始業に間に合うことが出来ました。
(なぜか、午後の仕事は、かなり、はかどりました。)

リハーサルは、途中25分の休憩をはさんで、7番、6番の順。
前回のときと同様、すでに完成度は十分に高く、細部の微妙なニュアンスを修正しているような印象。
曲の全部を通すことはなく、部分部分をピックアップしての練習。
ブリュッヘンさんは、修正すべきときは演奏を止めて、指示をし、次にうまくいくと「Yes」と言いながら演奏を続ける。
何度もやり直させる場面はほとんどなく、たいていは1~2回のやり直しで「Yes」。
2曲とも「あれ、もう終わり?」というくらい。
ブリュッヘンさんの音楽が、すでに十分に新日本フィルに浸透していることを実感させていただきました。
関係者の方が「1演目に4日のリハーサルをするのは、オペラを除けば異例」とおっしゃっていましたが、まさにその成果でしょう。

ここまで完成度が高ければ(明日もさらにゲネプロをやるはずですし)、後の楽しみは、本番でのサプライズ。
第5番のとき、第4楽章のパワーに練習で一度驚いていたのに、本番ではもっと驚きました。

なお、今日の公開リハーサルでは、あえてすみだトリフォニーホール1階席後方の、いわゆる「雨宿り」部分に座って、聞こえ方を確かめてみました。
事前にツイッターで「思っていたほど悪くなかった」と教えていただいたので、それを確認してみたのです。
さすがにリハーサル中に席を移動するわけにはいかないので、多くの席を試したわけではなく、座ったまま身を乗り出したりして、音が変わる様子を確かめました。
休憩時間に、一番後ろの方で怪しい動きをしていたのは私です。(すみません。)

その結果わかったことは、新日本フィル定期演奏会の席割りが、実に絶妙に設定されていることでした。
1階は、最後列がC席、その前2列がB席、さらにその前3列がA席です。
これらの席は、舞台の見え方は大差ないのですが、天井(2階席の底とホール天井の両方)の見え方が、席のランクに合わせて目に見えて変わるのです。
当然、音も、1列前に行くだけで、ボリュームを少し上げたような変わり方。
すみだトリフォニーホールの1階席後方で、「2階席の底」が「屋根」のようにかぶっているのは、25列の頭上まで。
26列だと「2階席の底」は、見上げない限り(=舞台を注視している限り)視線にほとんど入りません。
そして、その26列から前はA席。
C席とB席、B席とA席は、本当に絶妙に、違っていました。
最後列も、C席の価格なら十分許容できるレベルだと思いました。

…というわけで、本題からはずれてしまいましたが、この日の体験は、今後、チケットを買うときの参考になりました。
でも、逆に悩みが増えそうな気が、しないでもありません。

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2011年2月11日 (金)

フェドセーエフ/東フィル(2011/2/11)

2011年2月11日(金)19:00
サントリーホール

指揮:ウラディーミル・フェドセーエフ
東京フィルハーモニー交響楽団

(第798回サントリー定期シリーズ)
チェロ:アレクサンドル・クニャーゼフ

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲
バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番~「プレリュ-ド」

(アンコール)
バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番~「サラバンド」
(アンコール)
バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番~「ジーク」
(アンコール)
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」
(ピアノ・ソロ:長尾洋史)

ドヴォルザークとストラヴィンスキーを聴いたというよりは、チャイコフスキーを2曲聴いたような体感。
今日の東フィルは、ホルンが一部不安定だったのが残念ですが、全般的には「良い方の東フィル」でした。

フェドセーエフさんの振る演奏会を聴くのは、本当に久しぶり。
モスクワ放送交響楽団の来日演奏会で、鳴らしまくりの荒っぽい演奏に辟易した記憶があります。
それ以来、遠ざかっていたのですが、この日の演奏は「上品な紳士」の香しいような印象で、ちょっと意外でした。

後でTwitterで教えていただいたのですが、フェドセーエフさんは西側に出てから相当スタイルが変化したそうです。
それまでの「爆演系」から、柔らかくデリケートなニュアンスを活かす方向へ。
長い年月を隔てて聴いた私にとって、まさにその通りの印象でした。

帰宅後に調べてみたら、フェードせーエフ/モスクワ放送響を過去に聴いたのは1986年と1997年。
強く印象に残っていた「鳴らしまくり」「荒っぽい」の演奏は1986年の方でした。
1997年の方の記憶はmあまり残っていません…。

まあ、一人の指揮者を違うオケ、違う会場、それも10年に一回くらいの頻度で3回聴いて「この人はこういう指揮者だ」などと断じることなどできるわけもありません。
私がこの日に聴いた演奏は、あくまでもこの日のフェドセーエフさん。
ただ、大多数の聴衆にとっては、演奏会は一期一会が大半であることも事実です。
この日は、聴きに行って本当に良かったです。
聴きに行かなかったら、私の心の中のフェドセーエフさんは、昔のイメージのまま固定されていたことでしょう。
…ということで、2011年の建国記念の日は、私の中で、フェドセーエフさんがが「敬遠したい指揮者」(現に、ずっと、してきました!)から「結構良いかも」に変わった記念の日になりました。
(ちなみに、この日は、友人にチケットを譲っていただいて、隣りで聴かせていただきました。本来は、友人の奥様の席です。)

前半の協奏曲ですが、協奏曲自体はソロもオケも楽しめたのですが、ドヴォルザークのチェロ協奏曲の後に、バッハの無伴奏を3曲もアンコールで聴きたいかどうかは、人それぞれでしょう。
まあ、歓迎する人の方が多いでしょうから、私はおそらく少数派。
やたら揺らして弾いていたような気もしますが、私はちょっとひいていたので半分上の空でした。

なお、演奏とは全然関係ありませんが、この日のアークヒルズは、休日18時閉店の丸善(書店)を追い出された大勢の人が、ビルの中にたむろして寒さをしのいでおり、ちょっと異様な光景。
(私もそのうちの一人)
あるショップの店員さんが、いぶかしげな目つきで、何度もじろじろとこちらを見ていたのも異様。
それが、18:30のホール開場と同時に、潮が引くように居なくなって、これもちょっと異様な光景でした。

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ブリュッヘン/新日本フィル(2011/2/11)

2011年2月11日(金・祝)15:00
すみだトリフォニーホール

指揮:フランス・ブリュッヘン
新日本フィルハーモニー交響楽団

フランス・ブリュッヘン・プロデュース
≪ベートーヴェン・プロジェクト≫第2回

ベートーヴェン:交響曲第4番
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」

実は第4番が始まったときに、初日ほどワクワクしていない自分に気がつきました。
第1回に第1、2、3番の3曲を聴き、公開リハーサルで4番、5番を聴き、新日本フィルからこういう音が出るのは「当たり前」みたいな不遜な心境になっていた私。
そんな斜に構えた聴き手の私をも、て壮絶な演奏で見事に打ち砕いくれたブリュッヘンさんと新日本フィルに脱帽しました。

この日はさすがに、初日の「お辞儀もせずにいきなりエロイカ」のようなサプライズはありませんでしたが、演奏そのものがサプライズの連続。
楽章の終わりを弱い音で終わったり、クレッシェンドしたかと思ったら、また弱い音に戻って再度クレッシェンド、それを執拗に続けたり。
ブリュッヘンさん、全然、枯れていません!

第5番では「この第2楽章、第1楽章より凄くない?」と思っていたら、第3楽章はさらに凄く、第4楽章はもっと凄いというヒートアップ。
実は前日の公開リハーサルでこの第4楽章には一度驚いていたのですが、本番はもっと凄かった。
爆演スレスレのようでいて、高度の調和。

新聞のインタビュー記事によると、ブリュッヘンさんは「第3番で大きく前進、第4番で少し戻り、第5番で革命を起こし…」ということを番号順に進みたいそうです。
よくある第6番と第5番、第4番と第7番というような曲目にせず、初日にわざわざ長時間かけて第3番「英雄」まで演奏したのは意味があったようです。
これは、次回以降の、第6番と第7番、第8番と第9番も、大いに期待できそうです。

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2011年2月10日 (木)

飯守泰次郎/東京シティ・フィル(2011/2/10)

2011年2月10日(木)19:00
東京芸術劇場大ホール

指揮:飯守泰次郎
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

(都民芸術フェスティバル2011)
ピアノ:小山実稚恵

ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
ベートーヴェン:交響曲第7番
ベートーヴェン:12のドイツ舞曲から第12曲とコーダ
(アンコール)

今シーズンは、東京シティ・フィルは、マルケヴィチ版でベートーヴェンの交響曲を全曲演奏。
私は都合がつかず、いずれも聴いていませんので、この日は(マルケヴィチ版かどうかはわかりませんが)楽しみにしていました。

曲目は、もう「飯守さんのためにある」と言って良いようなピッタリの曲。
当然、重量級の演奏で、ブリュッヘンさんとはずいぶん違う種類の爽快感。
金管の音色に多少言いたいことがなくはありませんが、「お仕事モード」ではない全員の熱演には大いに満足しました。

客席は、満席に近い入り。
曲目がポピュラーなことと、チケットが安価なこと、小山実稚恵さんが皇帝を弾いたこともあるのかもしれません。
小山さんも、チャーミングな演奏ではなく、鬼のような気迫で真剣勝負の轟音。
オケも単なる伴奏ではなく、交響曲を弾くような熱演での競奏でした。

ベートーヴェンの7番は、素人の私には、マルケヴィチ版かどうかは不明。
プログラム冊子には特に何も記載してありません。
でも、版のことなどどうでもよく、「飯守泰次郎さんのベートーヴェン」が聴けたことが嬉しかったです。
飯守さんの指揮も、拍子を取るというようりは、表情付けの合図だけをしている感じ。
結構凄い表情で、ときどきうなって、煽ってました。
技術的なことはあっても、やはり手兵ならではの安心、安定感でした。
ちなみに、飯守さんは左手を怪我をされていて、肩から吊した状態で固定。
右手に棒を持って、片手だけの指揮。
全曲暗譜での指揮でした。

アンコールは、意表を突いて可愛らしい曲。
ポストホルン?が活躍し、ヴィオラは完全にお休み。
楽しい雰囲気で演奏会は終わりました。

20110210

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ブリュッヘン/新日本フィル公開リハーサル(2011/2/10)

2011年2月11日(木)14:00
すみだトリフォニーホール

指揮:フランス・ブリュッヘン
新日本フィルハーモニー交響楽団

フランス・ブリュッヘン・プロデュース
≪ベートーヴェン・プロジェクト≫第2回公開リハーサル

ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」より
ベートーヴェン:交響曲第4番より

この日は午後から半日休暇を取りました。
休憩20分を挟んで第5番、第4番の順のリハーサル。
「指揮者が何か言うと音が見違えるように変わり…」などということは、素人の私にはわからず、すでに完成の域にあるものを、細部の微妙な所を仕上げている印象。
第5番冒頭の部分は何度も繰り返していました。

仕事から解放された後のリラックスした気分、昼食の後、本番さながらの美しい音、すみだトリフォニーホール1階席の響き、…。
リハーサル前半の第5番では聴いているうちに陶然となって、眠くなってしまいました。
ブリュッヘン/新日本フィルの生演奏を聴きながら寝たら気持ち良いことでしょうが、貧乏性なので我慢。
でも、目を閉じて、仮死状態。
休憩で覚醒し、後半は目を開けて聴いていました。

なお、この日の公開リハーサルは、当初は10:30開始とされていました。
14:00からに変更になった理由は、このリハーサルの前に「宝くじコンサート」のリハーサルが設定されたためとのことです。
そちらのプログラムは、ボレロ、モルダウ、スターウォーズ、ハリーポッター、などとのこと。
さすがはプロですね。

20110210

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2011年2月 8日 (火)

ブリュッヘン/新日本フィル(2011/2/8)

2011年2月8日(火)19:15
すみだトリフォニーホール

指揮:フランス・ブリュッヘン
新日本フィルハーモニー交響楽団

フランス・ブリュッヘン・プロデュース
≪ベートーヴェン・プロジェクト≫第1回

ベートーヴェン:交響曲第1番
ベートーヴェン:交響曲第2番
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」


2年前のハイドン・ツィクルス、「ロンドン・セット」全曲演奏会を聴いたときに、「ブリュッヘンさんも、枯れてきたなぁ。枯淡の境地かなぁ。」と思いましたが、それは大きな誤りでした。
とんでもない!
なんと、なんと、凄いベートーヴェン。
18世紀オーケストラとのデビューCDを初めて聴いたときの衝撃を思い出すような、気迫みなぎる凄い演奏でした。

この日は19:15に開演のチャイムが鳴り、第1番と第2番が終わって休憩に入ったのが20:27頃。
英雄交響曲が終わって拍手が終わったのが21:45頃と、物理的には長い演奏会でしたが、心理的にはあっという間に駆け抜けたような印象。
ワーグナーの楽劇を観に行ったときのような疲労感は全くなく、終わった後は爽快感でいっぱいでした。

演奏会冒頭の第1番の出だしは「予想通り、少し枯れた感じ」で始まった印象がありますが、演奏が進むに連れて、ぐんぐんと高揚。
第1番の最後の音を、ボンッ!と鳴らした後、拍手とチューニングを挟んで、指揮者が引っ込まずに始まった第2番の1楽章は、まるで1番の第5楽章のような素晴らしさ。
後は聴き手の私は、次から次へと繰り広げられる音の御馳走に身を任せるだけ。

しかも、休憩後の英雄は、びっくりシンフォニーとして始まりました。
登場したブリュッヘンさんが、指揮台の上の椅子に座る前に手を振り上げたので、てっきりオケのメンバーを立たせるのかと思ったら、そのまま手を振り下ろして、拍手の中で英雄交響曲が鳴り響き、驚愕!

繰り返しでは、時には「おいおい、遅くなるから、やめてよぉ」と思う演奏会も無いわけではありませんが、この日は「やった!繰り返しだ!もっとやって!」という、いささか下品な心境。
極限の微弱音の消え入るような美しさ。
そこから立ち上がる強奏の凄まじさ。
乾いた音のバロックティンパニが、なんと素晴らしいスパイスとなっていることか!

英雄交響曲の途中で、思わず目頭が熱くなりました。
ブリュッヘンさんが18世紀オーケストラを連れて来なくても、こういう音を出せるオケが錦糸町に住んでいる!
ブリュッヘンさんが1ヶ月滞在して指揮する気になる国が、日本である!
なんと素晴らしいことでしょう!

ブリュッヘンさんが、ハイドンの後に(モーツァルトを飛ばして)ベートーヴェンの第1番を持ってきたのは、素晴らしい連続性でした。
ハイドンの影響の残る第1番から、第2番を経て、ホップ、ステップ、ジャンプとばかりに英雄交響曲で大きく飛翔。
まるで飛行機の離陸のような爽快感でした。
休憩時間のロビー、終演後のロビーも、本当に明るく、高揚した雰囲気でした。

帰宅途上、ふと
「18世紀オーケストラとのベートーヴェンのCD、こんな凄い演奏だったっけ?」
「確か第1番はデビューCDで凄かったけど、2番、3番は?」
と、帰宅したら確かめてみたい気持ちになりました。
でも、今日はやめておきます。
余韻に浸りながら、就寝することにいたします。

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