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2011年3月26日 (土)

沼尻竜典/群響(2011/3/26)

2011年3月26日(土)15:00
すみだトリフォニーホール

指揮:沼尻竜典
群馬交響楽団
(東京公演)
ピアノ:小菅優


バッハ:(G線上の)アリア
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番
シューマン:「子供の情景」から(アンコール)
ブラームス:交響曲第2番

震災の影響で当初予定の指揮者(カール=ハインツ・シュテフェンス)の来日がキャンセルになったとの告知が群響ホームページに掲載され、それをTwitterで知りました。
沼尻さんが振ると聞いて急に聴きたくなり、翌日トリフォニーホールのチケットセンターへ。
チケット購入時に「指揮者変更は存じておりますので、電話連絡等は不要です」と申し上げたところ、「こちらでは(指揮者変更は)把握しておりません」とのこと。
チケットセンターは、地方都市オーケストラ・フェスティバル中止の電話連絡で大忙しの様子でした。

この日、私は、震災以降、初の演奏会鑑賞。
群馬交響楽団も、震災後、最初の演奏会だったそうです。
私が群馬交響楽団を生で聴くのも、1981年3月27日、群馬音楽センター(指揮:豊田耕児さん)以来。
偶然とは言え、ちょうど30年ぶりでした。

演奏会全体、特に後半のブラームスの交響曲第2番を支配していた異様なまでの高揚感は、指揮者や楽員のいろいろな思いが炸裂したものだと思います。
被災した方々、被災したこの日本への思い、演奏できる歓び、魂からの叫び。
スケールの大きな音のパワーに酔いしれました。
弱音部での管楽器の“入り”のニュアンスは“もう少し”と言いたい気もしましたが、そんなことはこの演奏の価値の中では重箱の隅のような些細なこと。
これだけ鳴らしても爆演にならず、高次元の音の威力を構築したのは立派です。

前半は、前日までの仕事の疲れが残っていて、少し眠気を感じながら聴いていたので、たいそうなことは書けませんが、ドビュッシーですら、まるでR.シュトラウスのような粘り気のあるパワーある演奏。
ベートーヴェンでの小菅さんの心を込めたソロとともに、オケもパワー全開でこたえていました。

演奏会に先立って、黙祷を捧げた後、バッハのアリアを献奏。
演奏後の拍手は無し。
心にしみいる音楽でした。

なお、この日は開演前にロビー・コンサートがあったのですが、「義援金に御協力を御願いしまーすっ」の大声の連呼にかき消されがちであり、聴いている人も少なく、ちょっと演奏者には気の毒な設定だったかもしれません。

20110326

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コメント

3月27日のコンサートにうちの母もでかけました。小菅優さんのアンコールの曲がとてもよかったと感激していました。子供の情景の何番の曲だったのでしょう?教えていただけると嬉しいです。

投稿: マヤ | 2011年3月29日 (火) 00時25分

マヤさま
コメントありがとうございます。
詳しい方のTwitterによると、小菅さんのアンコール曲は「子供の情景」の第13曲(終曲)「詩人のお話し」とのことです。

投稿: 稲毛海岸 | 2011年3月29日 (火) 19時01分

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