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2011年4月14日 (木)

アツモン/都響(2011/4/14)

2011年4月14日(木)19:00
サントリーホール

指揮:モーシェ・アツモン
東京都交響楽団
(第714回定期演奏会Bシリーズ)
ヴァイオリン:竹澤恭子

バッハ:(G線上の)アリア
エルガー:ヴァイオリン協奏曲
ブラームス:交響曲第2番

アツモンさんの指揮を生で聴くのは、なんと1980年以来の31年ぶり。
もっとも、都響客演自体が18年ぶり?とのことです。

会場に入ると、ふだんとは趣が異なり、照明がかなり暗めになっています。
そのまま明るくならずに楽員さんたちが舞台上に登場し、チューニングなしのまま、アツモンさんが登場。
通訳を通して「震災の犠牲者のためにG線上のアリアを演奏する」「演奏後、1分間の黙祷をする」とのスピーチ。
沈痛ながらも、癒してくれるような清らかな響き。
拍手をしかけた人も2~3人いましたが、すぐに静寂に戻りました。
アツモンさんが楽員さんを起立させると、言われなくても会場の聴衆も起立。
黙祷の後、拍手無しで指揮者も楽員さんも舞台から、いったん去りました。

そこでようやく舞台上は明るくなり、再び楽員さんたちが戻り、チューニング。
黒いドレス姿の竹澤恭子さん登場。
強い感情に支配された、むせび泣くような演奏に聴こえましたが、それは私の思い込みのせいでしょうか?
エルガーというと、英国の紳士のような上品さ香りたつような印象がありますが、それとは違った、エルガーの別の面を見せてくれたように感じました。
熱演に会場も盛大な拍手。
この大曲の後にアンコール曲は不要。
聴感上、非常に後味の良い休憩時間となりました。

後半のブラームスは、硬質のサウンド。
まるでショスタコーヴィチのような、ときには幻想交響曲のような、そんな印象のブラームスの交響曲第2番。
私の好みからすると、これほど硬質なブラームスはやや苦手な部類。
でも、今の日本に来てくれた感謝を込めて、最後まで残って拍手をしました。
舞台上方につるされた透明な反響板が、ゆれを警戒してか、かなり高い位置にあったことも音響に影響したかもしれません。

ロビーには、いつもの都響の演奏会のように、プログラム冊子のバックナンバーが置いてありました。
近寄ってよく見ると、中止になった3月号が…。
ちょっと迷いましたが、いただいてきました。
でも、パラパラとめくって見ると、心底楽しみにしていた、中止になった演奏会が…。
インバルさんの顔写真、庄司紗矢香さんの顔写真…。
やっぱり、これを見るのはちょっとつらいです。

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