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2011年4月16日 (土)

大友直人/東響(2011/4/16)

2011年4月16日(土)18:00
サントリーホール

指揮:大友直人
東京交響楽団
(第588回定期演奏会)
クラリネット:ポール・メイエ

シェーンベルク:室内交響曲第1番(オーケストラ版)
モーツァルト:クラリネット協奏曲
モーツァルト:クラリネット協奏曲~第2楽章
(アンコール)
ラヴェル:ボレロ

今シーズンの東響定期は、シェーンベルク・ツィクルスで、毎回、シェーンベルクと有名な曲を組み合わせるという折衷案のような選曲。
でも、これが聴いてみると意外に楽しくて嬉しくなりました。
いわば、知的好奇心で前半を聴き、安心感で後半を聴くという取り合わせ。
このコントラストが体感上心地良い。
これは今後も楽しみです。

一曲目のシェーンベルクの室内交響曲第1番は、プログラム冊子によると、作曲者自身による大管弦楽への編曲版での演奏とのこと。
打楽器は入っていません。
例のブラームスのピアノ四重奏曲の編曲版にも通じるサウンドのようにも聞えましたが、なかなか変化に富んでいて面白い曲。
「ペレアスとメリザンド」などよりは、私はこの曲の方が、はるかに楽しいです。
大友さんの見通しの良いスッキリした音づくりも好感でした。
聴衆は、シェーンベルクなのに、かなり盛大な拍手で、ちょっとびっくり。
そういう私も、熱くなって拍手している自分に驚きました。

この世相の中、約束通り来日してくれたポール・メイエさんを独奏に迎えたモーツァルトのクラリネット協奏曲は、モダン楽器による典型的な演奏。
それでも、両端楽章のやや速めのテンポが古さを感じさせない爽快な演奏でした。
豊かなオケの響きに乗って、これまた豊かな音のソロが歌い、はじける。
アンコールの第2楽章は、再び美しさの極みでした。

最後のボレロは、一部のソロに瑕疵はあったものの、速めのテンポの洗練されたサウンドは、かつてのデュトワのCDを思わせる面もあったかな?
でも、繊細というよりは、中細くらいの筆で描いた感じ。
最後の強奏でのスケールの大きさが印象的でした。

この日は特に儀式も無く、普通の定期らしい定期で、内心ホッとしたことも事実です。

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