« 大井剛史/ニューフィル千葉(2011/5/22) | トップページ | 金聖響/神奈川フィル(2011/5/28) »

2011年5月23日 (月)

ヴロンスキー/読響(2011/5/23)

2011年5月23日(月)19:00
サントリーホール

指揮:ペトル・ヴロンスキー
読売日本交響楽団

(第504回定期演奏会)
ピアノ:清水和音

モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番
《マーラー・イヤー・プログラム》
マーラー:交響曲第5番

これがあの、ドヴォルザークを折り目正しく振った指揮者でしょうか?
先日のドヴォルザークも、前半のモーツァルトも、指揮棒をえぐることなく、上品に振っていた指揮者が、後半のマーラーになったとたん、よそ行きの姿をかなぐり捨てました。
腕は振り回すわ、こぶしを振り上げてえぐるわ、体をよじってぶちかますわ…。
同一人物とは思えないほどの変貌ぶり、暴れっぷり。
音楽の表情自体は、のたうちまわるようなマーラーです。
しかし、粗雑にならずに上質な手触りのしなやかなサウンドが保たれていたから驚きです。
前半のモーツァルトは、いや後半のマーラーも、例えが適切かどうかわかりませんが、ふわっと立ち上がる音に、CDで聴くクーベリック/バイエルン放送響のヘラクレスザールでの録音を想起しました。
マーラーで指揮者がこれだけ暴れまくっているのに、乱れずに「良い時の」読響サウンドを鳴らしまくったオケのアンサンブルはスゴイ。
それは、生演奏ですからいろいろあります。
でも、舞台上の「出来事」の全てが音楽の一部に感じられるから不思議。
先日の横浜みなとみらいホールに続いてP席から見ていて思ったのは、この指揮者は、実はドヴォルザークなんかより、はるかにマーラーの方が好き…マーラー大好き指揮者なのではないか…ということです。
それくらい、心おきなく踊りまくっていたように見えました。

キャンセルした指揮者の代役の指揮者ヴロンスキーさん、読響の選択は、結果的に大成功だったと思えます。
もし、これがきっかけとなって「次回」があるのなら、ドヴォルザークなんぞは下野さんに任せて、思う存分マーラーを振って欲しいと思いました。

|

« 大井剛史/ニューフィル千葉(2011/5/22) | トップページ | 金聖響/神奈川フィル(2011/5/28) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/214768/51758384

この記事へのトラックバック一覧です: ヴロンスキー/読響(2011/5/23):

« 大井剛史/ニューフィル千葉(2011/5/22) | トップページ | 金聖響/神奈川フィル(2011/5/28) »