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2011年5月28日 (土)

金聖響/神奈川フィル(2011/5/28)

2011年5月28日(土)14:00
横浜みなとみらいホール

指揮:金聖響
神奈川フィルハーモニー管弦楽団

(第272回定期演奏会)

マーラー:交響曲第9番

先月の第7番があれだけの出来だったので、今月もさぞかし…という期待を抱いて出かけた演奏会。
その期待は十分にかなえられた演奏でした。
この経験は神奈川フィルにとって大きな財産となるのではないでしょうか。

金聖響さんのマーラーは、のたうちまわるようなマーラーではなく、純粋にサウンドとして構築したようなマーラー。
そういう意味では少し冷んやりとした感触はありますが、無機質的ではなく、旋律がよく歌い、よく流れる。
その上で各パートがくっきりと浮かび上がる。
指揮者の気配り、目配り、手配りが、すみずみまで行き届いていたのがP席から見ていてよくわかりました。
単なる一般聴衆の私ですら、指揮者を見ていると、今どこが聴きどころなのかが克明にわかる。
そのような明解な棒のもと、各奏者は縮こまらずに積極的な演奏。

私は神奈川フィルを頻繁に聴いて来たわけではなく、先月の第7番の前は、シュナイトさんの音楽監督退任の頃
したがって断定することは出来ませんが、かつての、恐る恐る音を出すような場面も散見された神奈川フィルは、今や、少なくともマーラーにおいては、積極果敢に音を鳴らすオケに変貌した印象です。

なお「譜面上にライトがあるなぁ…」と思っていたら、第4楽章の最後は舞台の照明を落としての、まさに視覚的にも消え入るようなパフォーマンス。
永遠に続くかのような長い静寂の後、舞台が明るくなったところで、ようやく拍手、そして大歓声。
マーラーの大曲を聴いたのに、清涼感を覚えるような、後味の良い演奏会でした。
20110528

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