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2011年6月18日 (土)

ハーディング/新日本フィル(2011/6/18)

2011年6月18日(土)14:00
すみだトリフォニーホール

指揮:ダニエル・ハーディング
新日本フィルハーモニー交響楽団

(第478回定期演奏会)

ブルックナー:交響曲第8番

第1楽章冒頭から、一歩一歩、先を急がずに悠然と歩むハーディングさんのブルックナー。
老大家の風格とは少し趣が異なりますが、その音が迫ってくる強さは非凡なものがあります。

残念なことに、全く個人的な事情ですが、第1楽章中盤あたりから眠気との戦いになってしまいました。
つい先日の新国立劇場の「蝶々夫人」も眠気との戦いがありましたので、私の場合、14:00開演のマチネに鬼門がありそうです。
昼食を軽めにするなど、気をつけているつもりなのですが…。

閑話休題。

第3楽章中盤で眠気も去り、後半は思う存分堪能しました。
公開リハーサルで前半を聴いておいて良かったかな。

ハーディングさんが演奏会で初めて指揮するというブルックナーの第8番。
この日はその3日連続の最終日。
私は演奏会に先立つ公開リハーサルと、この日の演奏しか聴いていないので確かめようもありませんが、過密日程の影響があったのかどうか…。
それにしてもなんとも豪快な!
公開リハーサルのとき「練習からこんなにとばして大丈夫?」というくらい気合いが入っていたようですが、この日の印象は、繊細なニュアンスの面が後退し、その分剛腕を振り回しているような印象。
でも、剛腕が悪いかと言えば、そんなことはありません。
咆哮する迫力、圧倒的なスケール感、おそらく生演奏ならではの曲が進むに連れて高揚していく様子。
私はそれを、なかば唖然と見守るしかありませんでした。

演奏終了後、(フライングと言うほどでもありませんでしたが)一部の聴衆はすぐに拍手を開始。
でも多くの聴衆はすぐには拍手することができなかった。
始まりかけた少量の拍手が戸惑ったように揺れた頃、盛大なブラボー。
会場の大歓声、そして楽員からの厚い(熱い)支持の拍手。
“新婚生活”の実質的な開始が3月から6月になってしまいましたが、このコンビがまだまだ始まったばかりであることを考えると、今後に大いなる期待を抱かせる演奏だったと思います。

ハーディングさんは(私の席からは死角に入って見えませんでしたが)退団される奏者の方に花束を自ら手渡したそうです。
また、終演後はロビーで義援金の箱を持って立っており、お金を入れる順番待ちの列が、サインの順番待ちと同じくらい長い。
私はとても並ぶ気力が残っていなくて失礼してしまいましたが、熱演の後で疲れているはずなのにサービス精神も旺盛。
新日本フィルは、本当に、やる気のある良い指揮者を獲得したと思います。

なお、いつもはホールのロビーに飾ってあるワーグナーチューバは、この日は舞台上で吹かれていたようで、陳列ケースの中は空でした。

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