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2011年6月23日 (木)

カリニャーニ/読響(2011/6/23)

2011年6月23日(木)19:00
サントリーホール

指揮:パオロ・カリニャーニ
読売日本交響楽団

(第505回定期演奏会)
ピアノ:辻井伸行

《オール・ベートーヴェン・プログラム》
ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」序曲
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番「テンペスト」
         ~第3楽章
(アンコール)
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」

力強い、ところどころ英雄交響曲のように気迫みなぎる「田園」。
第2楽章こそ、優しさに満ちた演奏でしたが、他の楽章は力強さの方が印象的。
ピリオド・スタイルではないけれど、スピード感のある演奏。
流れるように進み、角が立った様子はなし。
読響の芳醇なハーモニーがなんとも上品。

このオール・ベートーヴェン・プログラム、早々に完売になったのは、やはり辻井さんの効果でしょう。
“通”の方は見向きもしないのかもしれませんが、私は辻井さんの演奏にはずっと好意的でした。
確かに騒がれ過ぎだとは思いますが…。
私が前回辻井さんの演奏を聴いたのはコンクール優勝以前の4年前。
同じカリニャーニさんの指揮する読響の演奏会でした。

ただ、この日の辻井さんによる「皇帝」の演奏は、確かに美しかったけど、もう少し力強さが欲しかった気もしました。
アンコールに弾いたテンペストの終楽章は。(月曜日の都響のオール・リスト・プログラムもそうでしたが)オール・ベートーヴェン・プログラムが崩れないアンコールは好ましい。
演奏は感興に乗って揺さぶりながら一気に弾き流した感もあり、私の好みのスタイルとは少し違いましたが、会場を沸かせる演奏であることは確かです。

「皇帝」におけるオケは、半端でなく凄かった。
カリニャーニさんもオケも全力投球。
ヴィオラとチェロにもコンサートマスターが居るかのような読響は、全奏者一丸となった気迫の演奏でした。

それにしても、やはりカリニャーニさんの音楽は素晴らしい。
会場でのアンケート用紙には見栄を張って「聴きたい曲:下野さんのヒンデミット」などと書いてしまいましたが、このレベルのベートーヴェンが聴けるなら、有名曲プログラムで何の不満もありません。
つくづく、新国立の「コジ」を、当初予定のカリニャーニさんの棒で聴きたかったと思いました。

なお、この日の演奏会は、テレビ・カメラが入っていました。
協奏曲の前は、ピアノのセッティングはとうに終わっているのに、ピアニストを追う無人カメラのセッティングに手間取り、ずいぶん待たされました。
日テレのことですから放送はされると思いますが、マイクの本数も多かったのでDVD化する予定でもあるのかな?
単なる憶測ですが。

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