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2011年6月 7日 (火)

飯守泰次郎/東京シティ・フィル(2011/6/7)

2011年6月7日(火)19:00
東京オペラシティコンサートホール

指揮:飯守泰次郎
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

(第249回定期演奏会
チャイコフスキー交響曲全曲シリーズ第1回)

チャイコフスキー:交響曲第3番「ポーランド」
チャイコフスキー:交響曲第4番

先日のレクチャーでも、この日のプレトークでも、飯守さんは「きれいなだけではないチャイコフスキーをお聴かせしたい」と語っていましたが、まさにその通り。
咆哮し、のたうちまわるようなチャイコフスキー。
演奏中、何度もマーラーを聴いているような錯覚に陥りました。
終演後のものすごいブラボーの嵐も、まるでマーラーの演奏会のよう。
マイクが壊れる心配をしたくなるほどでしたが、幸い、この演奏会はレコーディングされているとのことです。

先週のピアノを弾きながらのレクチャーで飯守さんは、交響曲第4番のことを「突然の円熟」と語りました。
この日の3番と4番を順番に並べた曲目は、3番から4番への大いなる跳躍を示したかったのでしょうか。
確かに3番の交響曲は、執拗な繰り返しがまどろっこしく感じる部分があるかもしれません。
そうは言うものの、この前半の第3番からして気合いの入り具合はハンパではありませんでした。
弱く弾く(吹く)ところのニュアンスに課題が無いとは言えないですけれど、少なくとも強く弾く(吹く)ところの重量感とスピード感の両立は圧倒的な超熱演。
前半の第3番が終わったところですでにオケのメンバーは顔を見合わせて「いや~凄かったねぇ」と言う感じで、笑顔。
多くの方が汗を拭っていました。

しかし、しかし、しかし、…。後半の第4番は、さらに、さらに、さらに輪をかけて凄かった。
一種のトランス状態になってしまった超ハイテンションのオケのメンバー。
半分うつろな目で半狂乱のパフォーマンス。
凄かった。

後半の第4番では、前半で感じたような弱音での違和感もあまり感じませんでしたが、飯守さんの「突然の円熟」の言葉の通り、曲の出来自体が違う上に、やはり演奏経験の差もあったのかな。
でも、プレトークで「オケとの信頼関係があるから出来るのです」と語っていた飯守さん。
あの、一見無骨に見える手さばきでオケをあそこまでのせてしまうのは、やはり蓄積がものを言っているのだと思いました。

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