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2011年7月19日 (火)

下野竜也/読響(2011/7/19)

2011年7月19日(火)19:00
サントリーホール

指揮:下野竜也
読売日本交響楽団

(第506回定期演奏会)

《下野プロデュース・ヒンデミット・プログラムVI》
ヒンデミット:「さまよえるオランダ人」への序曲

~下手くそな宮廷楽団が朝7時に湯治場で初見をした~
(下野竜也編・弦楽合奏版、世界初演)
ヒンデミット:管弦楽のための協奏曲
(日本初演)
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」(ハース版)

連日のお出かけで、自分がどこへ向かっているのかわからなくなりそうでした。
溜池山王、初台、錦糸町、上野、みなといみらいのいずれかを選べば、20%の確率で当たると思いますが…。

“湯治場オランダ人”は、なんとNaxos Music Libraryにも音源があり、それを聴いただけでも抱腹絶倒ものだったが(聴かなきゃ良かった…)、今回はさらに下野さんが編曲した弦楽合奏版をパフォーマンス付きの演奏。
新日本フィルのトリスタンの翌日にこんな学芸会が来るとは…。
手ぬぐいを肩にかけたり、うちわを持ったり、わいわいがやがや言いながら楽員さんがラフな格好で登場。
下野さんも「おっはよう、ございま~す」と言いながら、はっぴ姿?で登場。
「はい、初見だよ、初見」と言いながら楽譜を配り、出てきた「オランダ人」の音はハチャメチャな調子外れ。
ごていねいに、チューニングのときも、ハモらない調子外れの音をわざと出していましたっけ。
ハチャメチャな演奏が終わった後、会場から「ブラボー」と声がかかると、下野さんは「ブラボーだってさ」と言って楽員さんを笑わせる。
最後に、パイプオルガンの前に置かれた大道具の時計(読響温泉の文字)のパネルがひっくりかえり、「読響は下手くそではありません」の文字。
いやはや、凄いものを視聴させていただきました。
ちなみにこの日はテレビカメラが入っていましたので、後日放送されることでしょう。

2曲目は皆普通の格好に戻り、普通にチューニングして、きれいに揃った演奏。
でも、1曲目の“湯治場オランダ人”の強烈な音と強烈な光景が残像のように残っていて、今ひとつ楽しめなかったのは事実。
まあ、1曲目を生で聴けたことを喜びましょう。

最近ハードなので、前半のめったに聴けないヒンデミットを聴いたら帰ろうか…と思っていましたが、意志が弱くて、結局、最後まで居ることになりました。
これ以上食べたら駄目とわかっていても食べものを口に入れてしまう心理と同じかな。

後半のブルックナーの第4番「ロマンティック」。
こういう明るいブルックナーは、認めない人は認めないだろうな…と思っていましたが、終演後は(フライングのブラボーもなく)指揮者が手をおろした後に盛大な拍手とブラボー。
第3楽章が終わったところでブラボッと叫んだ人が一人いましたが…。
ちょっと不思議な感覚になる音響で、ラヴェル編曲のムソルグスキーのような…、本当は違うんだけどカラフルになっちゃいました、みたいな…
。確かに明るすぎて深みはあまり感じられないのですけれど、美しいことは事実。
私は一応楽しく聴きました。

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