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2011年7月21日 (木)

上岡敏之/東フィル(2011/7/21)

2011年7月21日(木)19:00
東京オペラシティ・コンサートホール

指揮:上岡敏之
東京フィルハーモニー交響楽団

(第65回東京オペラシティ定期シリーズ)

シューベルト:交響曲第7番「未完成」
シューベルト:交響曲第8番「グレート」

友人からまた東京フィル定期のチケットを頂いたのでオペラシティへ。
さすがに過密スケジュールで少々へばり気味。

上岡さんの指揮なので、もし超スローテンポだったら耐えられるだろうかと心配しましたが、「未完成」は割と普通の演奏で一安心。
普通のと言っても、凡庸という意味ではありません。
強奏させても粗雑な鋭角的な音にならず、弾力性のある弾むような音。
これにはティンパニ奏者の気配りも効いていたのかでしょうか。
ところどころカルロス・クライバーっぽい煽りの動作を入れるのはいつもの上岡さん流と言って良いでしょう。
未完成の後の拍手は長い静寂の後でした。

後半の「グレート」は打って変わり、それなりにあちこちをいじった演奏。
主旋律でないパートを強調したり、思いっきりタメを作ったり、強弱を普通でないようにやったり。
基本はやや早めのテンポですが減速したりします。
それらのいじりが作為的に感じないのは音楽に勢いがあるからでしょうか。

「グレート」の最後は、音が静かに消えていくように終わるタイプ。
私は、昔、FM放送(テンシュテット/ベルリン・フィルのライヴ?)で聴いたことはありますが、生で聴いたのはたぶん初めてです。
再び長い静寂の後、指揮者が脱力してから大喝采。
2曲とも演奏の後、長い静寂が保たれ、気持ちの良いものでした。
演奏中、床に物を落とす人が数人居たのは大目にみましょう。

残念ながら、短期間に、東響都響新日フィル読響と立て続けに切ってきた耳には、東京フィルの管楽器のニュアンスが極上だったとは言いがたいのは事実です。
でも、上岡さんのあのいじくりに追従し、勢いを失わなず、ハイテンションの演奏を聴けたのは、帳消しにしてお釣りが来たかもしれません。
そうは言っても上岡さんは、大雑把ではなく、結構細部にもこだわりを持っていたように感じられました。

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