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2011年9月11日 (日)

藤原歌劇団「セビリャの理髪師」(2011/9/11)

2011年9月11日(日)15:00
新国立劇場オペラパレス

藤原歌劇団公演
ロッシーニ:セビリャの理髪師
指揮:アルベルト・ゼッダ

いつものように13:30頃に初台に着いてみると、閑散としています。
「会場を間違えたか?」「もう始まっているのか?」と焦りました。
もう一度チケットを確認したら、14:00開演ではなく、15:00開演。
早い方に間違えて良かったです。

この日は新国立劇場主催公演ではなく、貸しホールとしての藤原歌劇団公演。
音楽史に名を残す名作オペラが、こんなドタバタ喜劇でいいのか?…と笑いつつ、高度な芸に酔いしれる。
まさにオペラは究極の娯楽。
4階席の料金でこれだけ楽しませてもらって申し訳ないくらいでした。

序曲が鳴り始めたとき、小編成のオーケストラの薄い響きに一瞬戸惑いました。
しかし、数秒もすると耳が慣れて、あとはスリリングでスピード感あふれる、いかにも音符が多そうな旋律に身を任せるだけ。
こうなると、歌手全員が完璧だったかどうかはどうでも良くなります。

私は、個人的には、ロッシーニの「上がったり下がったりの早口」は、時々ついていけないときがあります。
よって、私はロッシーニの感想を語る資格はないのですが、確かにこの、指揮者のゼッダさんが作り出す異次元の世界は、いつのまにか引き込まれてしまう、圧倒的なものがあります。

シラグーザさんの声の力が頭ひとつ抜きに出ているのは事実としても、彼の一人舞台にならなかったのも素晴らしい。
もちろん、そのアンサンブルを作り出したのは指揮者のゼッダさんでしょう。
でも、ロジーナも健闘だったし、フィガロへの会場のブラボーもかなりのもの。
ピットの東京フィルの音色に、全く不満を感じないどころか、うっとりと聴き惚れるのも稀有な体験?
まさにロッシーニのために生まれて来たような指揮者です。

プログラムの冊子によれば、今回の上演の版は、ゼッダさん自身による2009年校訂版とのこと。
私は版の違いを論じられるほどこのオペラを聴き込んではいませんが、最近の研究の成果が、さほど時を経ずに東京で上演されたことは、本当に喜ぶべきことだと思います。

演出:松本重孝

アルマヴィーヴァ伯爵:アントニーノ・シラグーザ
ロジーナ:鳥木弥生
フィガロ:森口賢二
バルトロ:久保田真澄
ドン・バジーリオ:デニス・ビシュニャ
ベルタ:吉田郁恵
フィオレッロ:折河宏治
隊長:羽渕浩樹

合唱:藤原歌劇団合唱部
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

20110911


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