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2011年9月12日 (月)

カンブルラン/読響(2011/9/12)

2011年9月12日(月)19:00
サントリーホール

指揮:シルヴァン・カンブルラン
読売日本交響楽団

(第507回定期演奏会)
メゾ・ソプラノ:カタリーナ・カルネウス
テノール:ジャン=ポール・フシェクール
バス:ローラン・ナウリ
合唱:新国立劇場合唱団
合唱指揮:三澤洋史

ベルリオーズ:劇的交響曲「ロミオとジュリエット」

「あれ、この曲、こんなに面白い曲だったっけ?」というような、奇術にでもひっかかったような気分。
この曲は、CDは持っているものの(そして、一応、聴いて予習はしたものの)、事前に聴いたときは、こんなに魅力的な旋律とハーモニーに満ちているとは感じませんでした。
もちろん、その魅惑的なサウンドを作り出したのはカンブルランさんの気合いの乗った指揮棒です。
独唱者も、わざわざ来日してもらっただけあって良かったと思いますが、いかんせん出番が少ない。
(つまり、大変な贅沢ということになるのでしょうか?)
やはり一番印象に残ったのは、オーケストラやコーラスの、生き生きとした雄弁な表情でした。

コーラスは、前半は少人数で舞台上で歌ったり、Pブロック後方の扉の外で歌ったりしていましたが、休憩後の後半になってP席に姿を現しました。
そのコーラスを指揮しているカンブルランさんの姿を見ましたが、拍子をとるような単調な指揮ではなく、ダイナミックに腕を動かして表情付け。
読響に向かい合ったときと同様に、完全にプロのコーラスを相手にした指揮です。
その指揮にプロの力量で応えた新国立劇場合唱団は(いつものことですが、やはり)見事でした。

なお、この日は、P席のチケットを持っていた私は、読響から座席移動の要請を受けました。
こういう場合、今までの例だと2階のRDブロックあたりの席をいただくことが多かったような気がしますが、今回は端の方とは言え、1階のS席をいただきました。
私の場合、200回に1回座るかどうかという上級席。
飛行機で、慣れないビジネスクラスに座ったときのような、不思議な居心地の悪さ。
ふだんと全然違う場所なので、最初はかなり戸惑いました。
第1ヴァイオリンの音は蚊が鳴くように聴こえ、強奏になると風呂場のようにわんわん響く。
それが、私の耳が慣れた(?)のか、奏者が調整した(?)のか、いつのまにか気にならなくなりました。
謎です。
耳が慣れた(?)後は、正面で聴く喜びを感じながらの鑑賞。
独唱、合唱、金管…。
P席とは向きが違います。
ただし、普段の見下ろしている姿勢に慣れきっているため、たまにずっと見上げていると、あごが疲れる。
ともあれ、行き慣れたホールでも、違う位置で鑑賞すると、別空間のように感じられるという良い経験をしました。

ちなみに、カンブルランさんの指揮する読響定期、今シーズンは昨シーズンの「3つのペレアスとメリザンド」ように「3つのロメオとジュリエット」とは題されていませんが、4月がプロコフィエフ、今回がベルリオーズ、11月がチャイコフスキーと、一応3点セットになっています。

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